【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その2(漢文の勉強法)

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こんにちは!Study Coach(スタディコーチ)の堀井です。

前回、「国語の勉強法 その1」と第して、国語全体への取り組み方を説明させていただきました!
今回は、第二弾として「漢文の勉強法」について書いていこうと思います!

  

【関連記事】
国語の勉強法 その1(国語全般の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/475/

国語の勉強法 その3(古文の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/496/

国語の勉強法 その4(現代文の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/522/

  

  

漢文の立ち位置について

まず肝に命じてほしいのは、漢文は他の分野と比べてダントツでコスパがいいということです。
具体的な理由は以下の通りです。

・暗記すれば解ける問題が多い!(とりあえず句形を覚えればそれなりに対応できる)
・しかも暗記量は少ない!(必要な句形の量はそんなに多くない)
・解釈も古文ほど難しくない!(省略を補うことなどがそこまで多くない)
・しかも配点は古文と同じで、大体入試の点数の4分の1を占める事が多い!


よって、「国語の勉強と言われてもまず何から手をつければいいかわからない!」と思った方はまず漢文を最優先で固めるべきであるといえます!

  

効果的な漢文の勉強法

漢文の勉強といっても、やることはいろいろあります。
受験にあたって必要なのはざっと下記の通りでしょう。

①漢文句形・重要語句の暗記
②問題演習


「これだけでいいの?」と思った方もいるかも知れませんが、漢文はこれだけで十分な実力がつくと思っています。
以下、順に説明していきますが、今回のコラムでは具体的な勉強法というより「なぜその優先順位なのか?」という点を重点的に説明できればと思います。

  

漢文句形・重要語句の暗記

句形は漢文にとって最も大事な項目です。冗談抜きで句形を抑えられれば大体の問題は合格点くらいまでいけます。
ただ、いきなりそう言われても本当かよって思う方も多いと思いますので、説明していきましょう!

まず前提として、漢文はSVO(主語・述語・目的語)の構造を抑えることが必要です。
「え、それって英語の話じゃないの?」って思う方も多いかもしれませんが、具体例を交えて解説していきましょう。

 

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これは「室に入りて妻を見る」と読みます。
これをSVOに分解してみると、以下の通りになります。

  

スクリーンショット 2020-05-20 14.45.01

まずS(主語)は省略されていますが、おそらく自分がやったことなので「我」が入るのでしょう。そして、その後に2つのV(述語)とそれぞれに対応するO(目的後)が続くという構造です。

「たしかにSVO構造になってるけど、そんなこと考えたことも無かった!」という方も多いと思います。
でも、安心してください。それはあなたが悪いのではなく、実は別の理由があるのです。次の文を見てください。

  

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「これならめっちゃ馴染みある!!」という方も多いのではないでしょうか。
実はさっきからわざと言及していなかったのですが、基本的に問題文で出てくる漢文はこのように送り仮名+返り点がついた形で出題されることがほとんどです。
そのため、SVO構造を意識しなくてもはじめからそれなりに読めるようになっていると言えます!

ここで言いたいのは、「返り点や送り仮名に頼らず毎回1から自分で読め!」ということではありません。(むしろそこは出題者の優しさに甘えましょう笑)
大事なのは、「漢文も英語と同じようなSVO構造で成り立っている!」ということを意識することです!

例えばこれを知っていれば、「白文(図1のように返り点も送り仮名もない状態)から書き下し文を作れ」という一見鬼畜な問題も、英語と同じように分解していけばなんとか解けそうなレベルまで持っていけるのではないでしょうか。

   
  
さて、ここからが本題です。

今まで英語と比較して漢文の説明をしてきましたが、よく考えると英語でも必ずしも純粋なSVO構造にあてはまらないものってありませんか?例えば、
 I don’t like an apple.(→否定のときはdon’tが変なところに入ってる)
 What is it? (→疑問のときはwhatが入ってきてSとVが逆になる)
こういった文章って、SVO構造を前提とすると実はかなり例外的な構文なんですよね。


そして、想像がつくかもしれませんが、 漢文にもこういった「例外的な構文」が存在しますそれが一般的に「漢文句形」と呼ばれているものです
例えば、

我不知汝「我汝を知らず」(→否定のときは不が変なところに入ってる)
何知我「何ぞ我を知る」(→疑問のときは何が入ってくる)

よく見たら変な構文です。
そしてここがポイントなのですが、受験において出題者が考えるのは、「誰を合格させるかはっきりさせるためになるべく差がつく問題を出したい」ということです。
そのときに、「普通」の文章(いわゆるSVOに忠実な文章)を出題するより「例外的」な文章(SVOに忠実でない文章)を出したほうが勉強してるかどうかが如実に出るので差がつきやすいですよね。

したがって、「例外」である漢文句形はめっちゃ出題されます。というか漢文で出題される問題の70~80%くらいは実質句形の問題です
私が冒頭で「句形覚えれば合格点とれるよ」みたいなこと言っていたのもこれが理由なんです。

これを読んで句形の重要性を認識していただいた方は、ぜひ今日から句形の暗記を始めていってほしいなと思います!
また、句形などの文法書にはたいてい重要語句(順接や逆説の「而」など)もピックアップされているので、そちらも大事なものを重点的に覚えるようにしましょう!

  

問題演習

句形や重要語句を覚えたら、問題演習に取り組んでいきます。
文章の読解に関して伝えたいテクニックはたくさんありますが、ここで一番伝えたいのが、問題演習では「覚えた基本知識(=句形)をいかにアウトプットするか」が問われているということです!
裏を返すと、いわゆる「漢文的センス」を問われているわけではないという点が重要です。
以下、実際の問題を見て考えていきましょう。

  

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これは、2018年東大入試の漢文で出題された問題の1つです。

問題文を掲載していないのでよくわからないとは思いますが、ここで伝えたいのは、実はこの問題は「わかりやすく説明」という説明問題の皮を被っているだけで、実は現代語訳の問題であるということを理解してほしいということです!

実際に現代語訳してみると、
「誰が得たいと願うものをあえて捨てて、自分から努力して有能な人材とならないことがあろうか、いや、そんなことはない」
と訳すことができます。

そして、あとはその現代語訳を問題文の条件(今回だと「誰がどうするはずだ」という形でまとめるということ)や解答欄の大きさに合わせて組み替えれば完成!という感じです。


…という感じでさらっと説明してしまいましたが、実はこの文を解読するには少なくとも2つの基本知識(=漢文句形)が必要であると言えます。
・「孰か…せざらんや(だれが…するだろうか、いや、しない)」という反語の句形
・「而」という重要語句の意味(今回は順接)

裏を返すと、ここがわからなければどれだけ読解センスがあってもこの問題は0点に近い点数を取ってしまう可能性が高いでしょう。

こういった点から、何度も繰り返しになるのですが、漢文は句形が最優先であり、それは読解においても同じである、ということを意識する必要があると言えます!

  

漢文の句形の勉強を大切にしよう

今回は漢文の大まかな勉強方針について説明させていただきました!句形を勉強する大切さがある程度伝わったのではないでしょうか?
次回は古文の勉強法について説明する予定なので、お楽しみに!

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