【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その4(現代文の勉強法)

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こんにちは!スタディコーチの堀井です。
今回は、国語の勉強法の最終回として、現代文の勉強法について説明していきます!

【関連記事】
国語の勉強法 その1(国語全般の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/how-to-study/475/

国語の勉強法 その2(漢文の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/how-to-study/486/


国語の勉強法 その3(古文の勉強法)
https://studycoach.co.jp/column/how-to-study/496/

 

現代文の立ち位置について

まず、これはおそらく多くの方が感じていることだとは思いますが、現代文は比較的点数差がつきにくい国語のなかでもとくに点数を伸ばしづらい分野です。(詳しくは「国語の勉強法 その1」を見てください!)
言い換えると、現代文に1時間かけるのと、他の科目に1時間かけるのでは、後者のほうが時間対効果が高い(=全体の点数アップにつながる)といえます。

そのため、「現代文の点数が伸び悩んでいる…」という人は、まず現代文以外に伸ばす部分がないか、そちらのほうが全体の点数を下げている要因になっていないかどうかを確認する癖をつけるようにしましょう!


とは言っても、一切現代文を対策しないというわけにはいきません。そこで、以下ではただ問題演習を積み重ねるのではなく、限られた時間でいかに効率よくエッセンスをおさえていくかという観点で現代文のポイントを紹介していきます!

  

現代文の勉強法

まず現代文で勉強すべきことですが、ざっくり分けると以下の3点になるかと思います!

①基礎知識(漢字、語彙など)
②文章読解力(インプット力)を磨く
③答案作成力(アウトプット力)をつける

このうち、ダントツで重要なのは②の文章読解力であるといえます。
そもそも①に関しては古文単語や漢文句形と違い、漢字を読めないことで即読解問題に支障をきたすわけではないので、今回は割愛させていただきます。(もちろん漢字問題を正解できるかが合否をわけることもあるので、抜かりなく対策をする必要はありますが)


その上で、③の答案作成力(文字数や解答欄にに合わせて答案の長さを変えること、自分の言葉で言い換えること等)というのは、あくまで文章を理解できた上でそれをどう表現するかという問題です。

こちらの方がテクニックとして取り上げられることが多いため、現代文の勉強=答案作成力を磨くことだと思われる方も多いかもしれませんが、そもそも答案を作成する以前に本文の内容が理解できなければ意味がありません読解ができて始めて、それをアウトプットする技術が生きるのです。

(また、アウトプットのテクニックは問題形式によって変わるため、志望校の傾向がある手程度理解してからの方が効率がよかったり、そもそも二次試験で国語を使わない人はそこまで記述テクニックが重要にならないという側面もあります)

よって、以下では②の読解力向上に関して、重点的に説明していきたいと考えています。

  

文章読解力のつけ方

ここでもうひとつ前提があるのですが、同じ現代文の中でも評論は小説・随筆よりも優先して対策すべきであると言えます。理由は以下の2点です。

①評論のほうが機械的に読むテクニックが確立している
②評論のほうが小説や随筆よりも出題頻度や配点が高い(最悪でも評論と小説で点数配分が5:5を超えることはない)

したがって、これも自分の成績表などを見ながら考えてほしいのですが、「評論はそこそこ安定しているけど小説がちょっと微妙」という観点で現代文の勉強をしようとしている人は、本当に他の教科により時間をかける必要があまりないのかという部分をもう一度確認してほしいです!(こればっかり繰り返して申し訳ないですが)

その上で、以下それぞれの分野について最低限の考え方を示していきます。

  

読解力①:評論の読解(対立項)

評論の読み方はかなりテクニック化されており、いろいろなアプローチがあると思いますが、ここではまず最初に意識してほしいこととして「対立項」の話をしていきます。

そもそも評論とは、筆者が何か社会の現状に対して問題意識を抱いており、①社会に対して訴えかけたいこと(主張)があるから書いたものだと考えられます。そして、その主張をするためには、②そこに至った筆者の考え(もしくはそれと合うような根拠)を述べる必要があります。
さらに、筆者の考えをより理解しやすくするために、③筆者抱いている問題意識(現状)を述べる必要があります。言葉で言われても分かりづらいと思いますが、図で表すと以下のような構図です。

これを実際の文章で確認してみましょう。
以下の文章を読んでみてください。

※こちらの文章は今回の説明のために独自に作成したものです。

よくあるような評論かと思いますが、ここで本文における「筆者の立場」の部分を赤、「対立意見」の部分を青で示し、筆者の主張部分を太字+ボーダーラインで示すと、以下の通りになります。(今回はとくに重要な部分を示しましたが、例えば一段落目はすべて青、といったように分類してもらっても全く問題ありません!)

これを先程示した構造図に当てはめると、以下のようになります。

さて、ここまでまとめてみて、「これに何の意味があるの?」と思った方もいるかも知れません。しかし、このように本文の構造をしっかり理解できていれば、選択問題、記述問題問わず、全く見当違いな選択肢を選んだり、解答を作成してしまうことを防げると言えます。

例えば、この問題において「筆者の主張に合致しているものを次の中から選べ」という問題があったとします。

かなり分かりやすい問題のため、難しく考えなくても直感で答えを選べる人もいるかもしれませんが、ここで意識してほしいのは問題の解き方です。
これまでの流れを踏まえると、(1)(2)はそれぞれ青の部分(=本来筆者と対立するはずの意見)を肯定したり、赤の部分(=本来筆者と同じ側の意見)を否定的にとらえたりしており、この時点でかなり解答としては怪しい、という見当をつけることができます。(もちろん記述内容が正しくてそれが正解というケースもあるので決めつけることはできませんが)

今回は実際に読んでみても本文と逆のことを言っており、両者とも不正解であるとわかります。そして、残りの二問については(4)が本文の内容から逸脱しており、(3)が正解となります。


このように、筆者の意見と対立意見をしっかりと分けておくことで、本文の整理が進み、結果として問題も解きやすくなることが多いのです。これは、とくに難解な文章になればなるほど効果を発揮します。
実際には試験で色ペンを使うことはできないので、読むときに筆者の意見を傍線ー、対立意見を波線〜で分けるなどして読み進めていくことをおすすめします

また、問題をとき終わった後に、本文の構造が理解できなかったときは、問題部分の見直しばかりするのではなく、一旦上記のような構造図をまとめてみると、本文理解がより深まると思います!

  

読解力②:小説の読解(事件→心情→行動のサイクル)

先述した通り、小説は評論と比べて優先順位が低く、そもそも得点が安定しづらい科目です。ここでは、最低限の読解テクニックとして、「事件→心情→行動のサイクル」を説明していきます!

小説の基本的な、まず事件(というと大げさですが、出来事くらいの認識で大丈夫です)が起こります。次に、事件による登場人物の心情の変化が直接的、あるいは間接的に描写されます。そして、その心情が登場人物の行動として表れ、それによって新たな事件が発生する…という繰り返しによって話が進行していきます。

例を挙げて図示すると、以下のような形です。

さて、先程と同じく「なんでわざわざこんなまとめ方するの?」と思った方も多いかと思います。

ここで重要なのが、小説の読解問題で問われるのは登場人物の心情の部分であることが圧倒的に多いということです。そして、多くの受験生は「心情は想像で考えるしかない」と思い、話の流れからなんとなくそれっぽい選択肢を選んでしまう結果、思うように点数が伸びないという自体に陥ってしまうのです。

しかし、先程の流れを踏まえれば、心情は必ず事件から発生しているものであり、その事件に至るまでには登場人物の行動、さらにその行動に至った心情…とヒントをつなげていくことができます。あとは、そこから問題に直接つながるような要素を探していけば、ある程度機械的に問題を解くことが可能です。

もちろん心情以外を問われている部分でもこの考え方は応用可能です。小説は想像だけで解くのではなく、「事件→心情→行動→…のサイクルをおさえる」ことを意識するようにしましょう!

  

答案作成力:記述式について

選択問題については、評論・小説それぞれ上記の法則をつかめればある程度の点数アップは見込めるでしょう。最後に、ここでは答案作成の中でも苦手とする人が多い記述について、少しだけ述べさせていただきます!

細かいテクニック等は色々あると思いますが、記述で最も大事なのは「問われていることに対してまっすぐ答える解答を作成すること」です。
「そんなの当たり前じゃん」って思った方もいるかもしれませんが、意外とテクニックに集中しすぎると、結果的にそれっぽい解答は作れても、実は設問とずれた解答になってしまっていることが多いのです。

それを防ぐためにおすすめなのが、解答作成前に「この設問に対して、最も短い文字数で答えるとしたらどんな答えになるか?」ということを考えることです。
これによって、解答の核となる部分を特定することができるので、あとはそれをよりわかりやすくするために、文字数に合わせて肉付けしていけばよいのです。(言い換えると、文字数の少ない問題はこの肉付け作業があまり必要でなく、文字数の多い問題は肉付け作業がかなり必要と捉えることができます)

そして、そこで初めて記述のテクニック(なるべく文字数を削る、本文中の言葉を栄養する、自分の言葉で言い換える…など)が活きるのです。

問いに対してまっすぐ答えられているか確認する方法として、説明問題(ーーとはどういうことか)の場合は、解答を傍線部と入れ替えたときにわかりやすい文章となっているか、理由問題(ーーはなぜか)の場合は、自分の解答(〜だから。で終わるもの)を傍線部につなげてみて、理由の説明として成り立っているか(〜だからーー、というようにつながってるか)を確認することも有効ですので、ぜひ試してみてください!

  

さいごに

今回は現代文の勉強法・コツを紹介させていただきました!

国語の勉強法の総まとめとして、何度もしつこいですが「国語以外の科目、その分野以外の部分でもっと伸ばすべきところはないか?」ということを常に意識した上で、残った時間を今まで紹介した勉強法で効率よく国語に回せるといいのではないかと思います!頑張ってください!

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