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小論文は、高校生の大学入試、さらには将来の学問的な思考や議論の基盤を作る重要なスキルです。
皆さん、学校で小論文の書き方って教えてもらいましたか?私が通っていた高校では教えてもらう機会はなく、自分で勉強するしかありませんでした……
今回は具体例を交えながら、その書き方を詳しく実践的に解説していきますので、最後まで読んでみてください。
この記事を監修した人
K.M
地方から現役で早稲田大学に合格し、3年前に卒業しました。
受験の酸いも甘いも経験した私が、皆さんにとって有益な情報をお伝えします!
小論文とは、あるテーマや問題について、自分の考えや解決策を論理的に述べた文章のことです。例えば、「環境問題に対する若者の役割」などのテーマに対して、自分なりの見解を展開します。
重要なのは、「論理的に」述べるということです。論理的に述べられていないものは「小論文」ではなく「作文」とみなされてしまいます。以下に作文と小論文と違いをまとめておきますので参考にしてみてください。
大学入試においては、大学や学部によって小論文が入試科目に入っているケースが少なくありません。それも他科目と同様に大きな点数配分を占めるケースが多いです。なぜ大学入試では小論文を1科目として取り入れることがあるのでしょうか?
大学では、自分の考えを明確にし、それを論じる能力が必要になります。小論文は、学生がこの能力を持っているかどうかを判断する有効な手段となります。
また、複雑な問題に対して自分の立場を明らかにし、論理的に説明する力は、社会人基礎力としても非常に重要です。論理的に説明する力を持っていなければ、相手を納得させることはかなり困難になります。これは社会人としてかなりデメリットになりますので、非常に重要なスキルになります。
小論文を書く時の全体の構成を大きく3つに分けると、以下のような構成になります。
例えば、「環境問題に対する若者の役割」というテーマに対して上記の3点を当てはめてみると、
以上のような構成が一例としてあげられるかと思います。
先程のテーマで小論文を書く際に「序論」「本論」「結論」それぞれの注意点を挙げるとすると、
以上になります。
まず「序論」では、自分の主張を端的に示すことが何より重要ですが、読者の注意を引くことも意識できると尚よいです。
次に「本論」では、各論点を具体的な事例やデータで裏付けることが重要です。これができていると、冒頭でも説明した、論理的に説明するということにつながります。
最後に「結論」では、序論で示した主張を繰り返して強調することが重要です。全体を通して自分が一番何を伝えたかったのか、を改めて示すようにしましょう。
論理的な文章を書くためには、意見を具体的・明確にすることが大切です。
例えば、先程から例に挙げている「環境問題に対する若者の役割」というテーマに関して言うと、「環境保護は大切だ」という抽象的な表現ではなく、「温室効果ガスの削減を目指す若者の活動が、地球温暖化対策に不可欠である」というように、具体的な主張を展開しなければなりません。
今回のテーマは「環境問題」に対する「若者の」役割になるので、「どんな環境問題なのか?」という観点や、「その問題に対する若者のかかわり方は?」といった観点を説明しないと、自分の意見が明確にはなりません。
また、論理的な文章を書くためには根拠を示して進めていくことが必須です。
例えば、「若者が環境問題に対して行った活動で○○といった効果があった」といった記載をした際に、その情報が本当か?というのは疑われてしまいます。
若者が環境保護活動で実際に成果を上げた事例や、科学的研究・記事等を引用して根拠を示すことで、自分の主張を支えてくれる情報となります。
まずは当たり前ですが、出題の趣旨を正しく理解することが重要です。
例えば、先程のテーマの「環境問題に対する若者の役割」に対して若者に限定せず日本人の役割を記述してしまうと、そもそもの出題の趣旨からそれてしまいますのでかなり減点になります。(当たり前のように聞こえますが、意外と見落としてこのミスをしてしまう人も多いです。注意しましょう。)
出題の趣旨を正しく理解した上で、自分の主張を決定するようにしましょう。
先述した、「序論」「本論」「結論」にそれぞれどんな内容を書きたいかをまず考えましょう。
この骨組みを考えることで、全体の構成が崩れることはないので、小論文の点数が安定してきます。本論に書くことの根拠や自分の知っている知識については、どこかにメモをしておいて、骨組みができた後に肉付けに使える素材として準備しておきましょう。
この骨組みが完成したら、後はその構成に従って作文を進めていきましょう。進めるにあたり、特に注意すべき観点を以下にまとめておきます。これらに注意して進めるようにしましょう。
ここでは、小論文を書くにあたりよくある失敗例をご紹介します。
「論理的な小論文の書き方」と重なる部分も多いですが、自分が小論文を書く際にも注意してみてください。
(テーマを「環境問題に対する若者の役割」とした場合)
上記の通り、出題のテーマから逸脱していたり、根拠が不足しているのが小論文で多く見られる失敗例になります。皆さんも小論文を書く際は、まずは上記2点は必ず確認するようにしましょう。
改めて、成功する小論文のポイントとしては以下2点になります。
小論文は、ただ自分の意見を書くだけではなく、その意見がどう根拠づけられているかを示すことが大切です。構成をしっかりと考え、自分の考えを論理的に展開することが求められます。
改めて、小論文を書く際のポイントをまとめます。
上記のポイントを参考に、受験で高得点を狙える小論文を書けるように練習していきましょう!
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今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
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