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こんにちは!新宿校スタッフです!
突然ですが、英単語 “critical” の意味はご存知ですか?
「批判的な」「重要な」「危機的な」など多くの意味があります。
こういった多義語を学ぶときには、一気に覚えるコツがあります!
criticalの語源は、印欧系の言語から「krei-」に形容詞の-alがついた形と言われています。
「krei-」は、「ふるいにかける、区別する」という意味があります。
そこで、良いか悪いか区別する人=批判家=critic(名)となりました。
そこから派生して、「分ける」というイメージから、
①危機的な →
(生死を分けるほど)②重要な
(良いか悪いか分ける)③批判的な、評価的な
というように「分ける」の語源イメージから包括的に多義語の意味を捉えることができます。
こうすることで、いちいち何の意味があったっけと思い起こす必要がなくなります。
覚えられない単語・多義語が出てきたら辞書などで語源を調べてみてください。
意味が覚えられた後に演習をしていくと、長文等で出てきてもどの意味かわからない、判断できないという悩みが出てくると思います。
そこでよく言われるのは「文脈で見分けなさい」ということです。
とはいっても、「文脈」って何だよ、わからないよという人も多いと思います。(私も最初はそうでした)
しかし、この文脈を考える際にもコツがあるのです。
例えば、positive and critical などと書かれている場合、criticalはほぼマイナスな意味での「批判的」という意味と考えて差し支えないです。
これを書いた人の立場になって考えてみてください。「重要な」などだと、positiveのプラスの意味に重複してしまい、わざわざ「critical」という単語を使う意味がほぼありません。「重要」と伝えたいのならば誤解のないimportantなどを使うでしょう。
よって、こういったプラスの意味と対比又は並列されている時はマイナスの意味になることが多いです。
対比構造がわからない時は、複数の意味を当てはめてみてください。
critical thinkingなどと出てきた場合には、「危機的」だと意味が通らないですね。「批判的な思考」とするのがベストでしょう。
長文をとにかく読みまくってください。すると、大学受験において長文の中で出てくるcriticalは「批判的」の意味で使われる頻度が高いなあと感覚で掴めるようになります。
その後、
The patient is in critical condition.
など、「批判的」で意味が通らない文章に出会ったときに、「危機的な」「重要な」を当てはめてみてください。
すると、「その患者は危機的な状況、(生死を分けるほどの重要な局面)にある」という意味にとることができます。
このような手法を使えば、かなりの確率で多義語の読解にも正解することができます。
もちろん練習を積み重ねることが必要ですが、全ての多義語で一連のことをやる必要はありません。
覚えられない・いつもどの意味かわからないと自分が感じた単語だけでいいので、紹介したやり方を試してみてください!