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2024年12月30日 室蘭SC 室蘭校ブログ

「理系だから国語が苦手です…」それ、思い込みかも!?■□室蘭校ブログ■□

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「理系だから国語は苦手です」と感じている人は多いのではないでしょうか。しかし、実は国語の問題も理系科目と同様に、論理的に考えることで解きやすくなることが多いのです。国語は「感覚」で解くものだと考えがちですが、実際には「考え方の手順」や「根拠」に基づいて解答を導く力が問われる科目です。そのため、論理的思考を駆使すれば、国語の成績もぐんと伸びる可能性があります。
この記事では、国語を論理的に考えるための具体的な方法や、解き直しのポイントについて紹介します。国語に苦手意識を持つ理系の方も、国語の問題を「論理的思考」を身に付けるチャンスと捉え、積極的に取り組んでみましょう。

1. 国語の問題を論理的に解くための考え方

国語の問題でつまずく理由の一つに、「感覚」で問題を解こうとしてしまうことが挙げられます。しかし、国語も論理的に考えることで解きやすくなります。ここでは、国語の問題を解く際に役立つ「論理的なアプローチ」をいくつか紹介します。

筆者の主張を捉え、文章の流れを論理的に追う

多くの国語問題では、「筆者の主張」や「文章全体の流れ」を理解することが重要です。これは、理科や数学でいう「論理展開」や「計算の手順」に似ています。まず、文章の中で筆者が主張していることや、それを支える理由を明確にすることで、文章全体の意味がつかみやすくなります。
例えば、文章の序盤で「ある考え方に疑問を呈している」場合、その後にはその疑問を裏付ける理由や、反対意見の紹介が続くことが多いです。このように、文章の流れを論理的に追い、筆者の主張とその理由を丁寧に確認することで、問題に対する理解が深まります。

選択肢を「論理的に吟味」する

国語の問題で選択肢が出された場合、選択肢の内容を「論理的に吟味」することで、正答を選びやすくなります。例えば、選択肢の中には筆者の主張とは異なるものや、文中の内容を誤解したものが含まれていることがあります。選択肢ごとに「文中のどの部分と一致しているか」を確認し、それぞれの根拠を明確にすることで、正しい選択肢を見つけやすくなります。
また、大抵の場合、本文の内容をしっかり理解していると「全く違う」とわかる選択肢が2つ程度含まれていることが多いです。そのため、最初に2つの選択肢を消去することで、実質的に二択に絞ることが可能です。ここで残った二つの選択肢についても、細かい表現や内容を論理的に吟味することで、正しい答えを導きやすくなります。
さらに、「筆者が直接言及していない内容が含まれていないか」も確認のポイントです。論理的に選択肢を比較し、文中の情報と照らし合わせることで、客観的な根拠をもとに正答が導けます。

キーワードを拾い、論理的なつながりを意識する

文章中の重要なキーワードに注目し、それらの関係性を論理的につなげることも、理解を深めるために重要です。例えば、「しかし」「一方で」「なぜなら」といった接続詞は、文章の構成や筆者の論理展開を読み解く上で大切な手がかりとなります。これらの言葉に注目し、どの部分が反論で、どこが補足説明であるかを把握すると、文章の論理構造が見えてきます。
特に文章が長いときは、こうした接続詞やキーワードを手がかりにしながら、部分ごとの意味や役割をつかみましょう。理系科目の「計算の手順」や「理論の流れ」と同様に、論理的なつながりを理解することがポイントです。

2. 解き直しで理解を深める方法

国語の問題が解けないとき、すぐに解答を確認して終わりにしてしまうことはありませんか?しかし、解き直しは解説をじっくり読み、「どのように考えればその解答にたどり着くのか」を理解するための大切な時間です。解説を活用しながら解き方を確認し、考え方を定着させましょう。

解説を読んで「考え方」を理解する

解き直しで大切なのは、解説を通じて「考え方のプロセス」を理解することです。たとえば、解説がどのように文章の内容を捉え、どのような根拠で正答を導き出しているかを確認しましょう。「なぜその選択肢が正しいのか」「どの部分が根拠になるのか」をしっかりと押さえていくことで、国語的な考え方が身についていきます。
解説を読む際には、ただの答え合わせにとどまらず、「この解説の流れに自分も納得できるか」を考えましょう。自分で同じように考えられるようになれば、次の問題でも応用が効くようになります。

間違えた理由を分析する

解き直しの際に重要なのが、「なぜその問題を間違えたのか」を分析することです。間違えた理由として、次のようなものが考えられます。
– 文章中のキーワードを見逃していた
– 筆者の主張が曖昧なまま解答してしまった
– 選択肢の根拠を確かめずに直感で選んでしまった
これらの原因を明確にしておくと、次に同じような問題に遭遇したときに意識できるようになります。国語も理系科目と同じく、失敗の原因を見つけて改善することで、確実に力が伸びていきます。

論理的なつながりを意識して解き直す

再度解き直す際には、文章の中で論理的なつながりを意識して解き直しましょう。接続詞やキーワード、段落ごとの役割などをチェックしながら、「文章の論理展開がどのようになっているか」を頭の中で整理していきます。この作業を繰り返すことで、自然と論理的な読み方が身につき、文章を深く理解できるようになります。

3. 国語の論理的な読み方を定着させるための勉強法

国語の論理的な読み方を定着させるためには、普段の勉強で意識的に論理的な考え方を取り入れることが大切です。ここでは、論理的な読み方を定着させるための勉強法をいくつかご紹介します。

記述問題で自分の答えに「根拠」を持つ練習をする

記述問題では、ただ解答を書くのではなく、自分の解答に対して「なぜそう思うのか」を説明できるようにすることが大切です。例えば、本文のどの部分を根拠としているのか、解答に至る過程を明確にする練習をしましょう。
具体的には、「筆者は〇〇と述べている。したがって、この考えを根拠に〇〇という解答を導き出す」といったように、理由付けをしながら答える練習を繰り返すことで、根拠を
もとに論理的な答えを出す力が養われます。

音読して流れを確認する

文章を音読して読むと、筆者の意図や文章の流れをつかみやすくなります。音読をすることで、接続詞や段落の切れ目が頭に入りやすくなり、論理展開のつながりを意識しやすくなります。文章を「聞く」感覚で理解すると、自然に論理の流れが把握でき、内容を深く理解する手助けになります。

問題文をノートに書き出し、構造を分析する

難解な文章は、ノートに問題文を整理しながら構造を確認すると、理解が進みやすくなります。段落ごとに要点や筆者の主張をまとめたり、重要なキーワードや接続詞を強調したりして整理しましょう。これは理系科目での「解き方の手順メモ」と似ており、問題を解くプロセスを明確にして理解するのに役立ちます。

4. 「理系だから国語が苦手」は思い込みかも?

「理系だから国語が苦手」というのは、実は思い込みであることが多いです。国語も論理的な思考をもって取り組むことで、確実に解けるようになります。理系の人はもともと論理的な考え方が得意なことが多く、その力を国語にも活かすことができるのです。
例えば、理系の数学問題では「問題の条件」を把握し、「公式や手法」を論理的に適用して解答を導き出します。国語の読解でも「筆者の主張」という条件を把握し、「文脈や根拠」という論理を使って答えを導く点で共通しているのです。こうした観点からも、理系の生徒にとっても国語は論理的に考えることで克服しやすい科目です。

5. 解き直しを通じて「国語的な考え方」を定着させよう

国語が苦手だと感じている場合、解き直しを通じて考え方を定着させることが効果的です。国語の問題に対する解き直しは、ただの答え合わせにとどまらず、「どのように考えるべきだったか」を確認する機会として活用しましょう。

解説をじっくり読み、考え方を定着させる

解説をじっくり読み、解答に至る過程を理解することが大切です。「なぜこの選択肢が正解なのか」「筆者の主張に対してどのように根拠を示しているか」を丁寧に確認することで、国語的な考え方が定着しやすくなります。

自分の回答と照らし合わせ、違いを分析する

解き直しをする際には、自分の回答と模範解答を見比べ、その違いを明確にすることがポイントです。どの部分で判断を誤ったのか、どうすれば正しい答えを導き出せたのかを分析しましょう。こうして違いを意識することで、次の問題に取り組む際に改善点が見えてきます。

繰り返し解くことで考え方を習慣化する

国語の問題も、他の科目と同様、繰り返し解くことで定着していきます。何度も似たタイプの問題を解き直すと、考え方が自然と身につき、次の問題に対する応用力が高まります。

6. まとめ:国語の苦手意識を克服し、論理的な読み方を身につけよう

国語の問題も理系科目と同様に「論理的に解く」ことが可能です。国語に対する苦手意識は、「感覚で解く」という思い込みから生まれている場合も多いもの。論理的なアプローチを意識して文章の流れを捉え、接続詞やキーワードを手がかりに、根拠をもとに選択肢を吟味することが大切です。
また、解き直しを通じて「どのように考えればよかったか」をじっくりと確認し、次に活かすための復習を行いましょう。国語を「論理的に考える」力を鍛え、苦手意識をなくしていきたい方は、ぜひスタディーコーチまでご相談ください。

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