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2025年07月10日 一般-模試

【最新版!】進研模試の選び方徹底解説!

【進研模試 徹底解剖】どの模試を受けるべきか?目的と学年から導く最適解

大学受験を見据える高校生にとって、「模試」は自身の学力を測り、志望校との距離を知るための重要な指針です。中でも、株式会社ベネッセコーポレーションが主催する「進研模試」は、全国の多くの高校で採用されており、受験者数が非常に多いことで知られています。しかし、一口に進研模試と言っても、その種類は多岐にわたり、「どの模試が自分にとって最適なのか」と迷う方も少なくないでしょう。

本レポートでは、その迷いを解消するため、高校生向け進研模試を複数の客観的な軸で分析します。あなたの学年、学力レベル、そして目的に応じて、どの模試を選択すべきかの判断フレームワークを提供します。

 

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

分析の評価基準(比較軸)

本分析では、以下の4つの比較軸を設定し、主要な進研模試を多角的に評価します。

  • ① 対象学年・レベル: どの学年を主な対象とし、どの程度の学力レベルを想定しているか。
  • ② 主な目的: 基礎学力の定着度測定か、共通テスト対策か、国公立二次・私大対策か。
  • ③ 試験形式・出題範囲: マーク式か記述式か。教科書の基礎から応用まで、どの範囲を問うか。
  • ④ 実施時期: 学年ごとに、主に年間のどのタイミングで実施されるか。

 

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進研模試 種類別比較マトリクス

以下に、主要な進研模試の特徴を一覧化した比較表を示します。各模試の位置づけを俯瞰的に把握してください。

模試の種類 ① 対象学年・レベル ② 主な目的 ③ 試験形式・出題範囲 ④ 主な実施時期
総合学力テスト 高1・高2
(基礎~標準)
日々の学習成果の確認
基礎学力の定着度測定
マーク式+記述式
(主に授業の進度準拠)
7月、11月、1月
総合学力記述模試 高2・高3
(標準~応用)
国公立二次・私大対策
論理的思考力・表現力の測定
記述・論述式
(応用力を問う問題が中心)
高3: 7月、10月
高2: 1月
大学入学共通テスト模試 高3・既卒生
(共通テストレベル)
共通テスト本番に向けた実戦演習
時間配分・解答力の養成
マーク式
(共通テストの出題形式・傾向に準拠)
6月、(9月*)、(11月*)、1月(自己採点)
大学別模試 高3・既卒生
(難関大レベル)
特定大学の入試傾向に特化した対策
合格可能性の精密な判定
各大学の形式に準拠
(記述・論述が中心)
秋頃(10月~12月)

*9月、11月の共通テスト模試は、駿台予備学校と共催の「ベネッセ・駿台模試」として実施されることが一般的です。

判断フレームワーク:あなたに最適な模試はどれか?

上記の分析に基づき、あなたの状況に合わせた最適な模試を選択するためのフレームワークを提示します。

ケース1:高校1年生・2年生で、まずは基礎力を確認したい場合

▶ 推奨される選択肢:総合学力テスト

この模試は、学校の授業で学んだ内容がどれだけ身についているかを確認するのに最適です。全国規模での自分の立ち位置を把握し、苦手分野を早期に発見することが主な目的となります。まずはこの模試で土台を固め、安定した成績を目指すことが、先の受験に向けた第一歩となります。

ケース2:高校3年生(または受験学年)で、共通テストの得点力を高めたい場合

▶ 推奨される選択肢:大学入学共通テスト模試

共通テストは時間との戦いであり、特有の出題形式への慣れが不可欠です。この模試を定期的に受験することで、本番さながらの緊張感の中で時間配分の練習をしたり、自分の弱点となる大問を特定したりできます。特に夏以降は、二次試験対策とのバランスを考えながら、計画的に受験することが重要です。

ケース3:国公立大学の二次試験や、難関私立大学の個別試験を視野に入れている場合

▶ 推奨される選択肢:総合学力記述模試 + 大学別模試

マーク式の共通テスト模試だけでは、思考力や表現力を問う記述・論述式の問題への対応力は測れません。「総合学力記述模試」で応用レベルの問題に対応できるかを試し、秋以降は志望校の出題傾向に完全に特化した「大学別模試」で、より精密な合格可能性を探るという二段構えが有効です。これらはセットで考えるべきでしょう。

最終確認Q&A

Q.

進研模試は、他の予備校の模試(河合塾の全統模試など)と比べて難しいのですか?


A.

結論として、一般的に進研模試は他の大手予備校模試と比較して、基礎~標準レベルの問題が多く、難易度はやや易しいと評価されています。理由として、進研模試は学校単位での受験が基本であり、トップ層だけでなく幅広い学力層の生徒が受験するため、受験者全体の平均点が他の模試より低くなる傾向にあります。その結果、偏差値は高めに出やすいという特徴があります。この点を理解し、他の模試の結果と合わせて総合的に学力を判断することが重要です。

Q.

学校で全員受験するもの以外に、個人で申し込むことはできますか?


A.

進研模試の多くは、学校団体経由での申し込みが基本となります。しかし、「ベネッセ・駿台模試」や一部の大学別模試などは、進研ゼミ会員向けや、提携塾などを通じて個人申し込みが可能な場合があります。詳細はベネッセの公式サイトや、通っている塾などに確認することをお勧めします。原則として、まずは学校で実施される模試を確実に受験し、学力向上のペースメーカーとすることが合理的です。

まとめ:意思決定に向けて

本レポートでは、高校生向けの主要な進研模試を4つの軸で比較分析しました。最後に、あなたの意思決定を最終的に支援するための思考法を提示します。

  • 「今の実力を知りたい」高1・2生の方:まずは「総合学力テスト」で基礎学力の定着度を確認し、苦手分野の克服に専念してください。これが全ての土台となります。
  • 「共通テストで高得点を取りたい」受験生の方:「大学入学共通テスト模試」をペースメーカーとし、時間配分と形式への習熟度を高めることを最優先に計画してください。
  • 「難関大学の合格を掴み取りたい」受験生の方:共通テスト対策と並行し、「総合学力記述模試」で応用力を、「大学別模試」で志望校への特化度を高める戦略が不可欠です。

模試は、一喜一憂するためのものではなく、客観的なデータに基づいて次の学習計画を立てるためのツールです。本分析が、あなたの学力向上と志望校合格に向けた、論理的で後悔のない選択の一助となることを期待しています。

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