思春期の子どもとの関わり方
〜「うざい」と言われても大丈夫〜
「最近、子どもが口をきいてくれない」「何を考えているのかわからない」——
思春期を迎えると、これまで素直だったお子さんの態度が急に変わってしまい、戸惑う保護者の方は多いのではないでしょうか。
実はこれは、成長の証です。
子どもは「親から自立したい」という気持ちと、「本当はまだ甘えたい」という気持ちの間で揺れ動いています。
だからこそ、反発したり、無口になったりという態度で“自分の世界”を守ろうとするのです。
では、親はどう関わればいいのでしょうか?
ポイントは「無理に距離を縮めようとしない」こと。
子どもは、自分の気持ちをわかってほしい反面、「放っておいてほしい」とも思っています。だからこそ、
・質問攻めにしない
・アドバイスより“共感”を意識する
・自分の時間を大切にしていることを尊重する
こうした姿勢が、子どもに「安心」を与えます。
たとえ「うざい」と言われても、それは感情の一時的な爆発です。心の奥では、親が見守ってくれていることに感謝しているはずです。
そして、忘れてはいけないのは、**「親も悩んで当然」**ということ。
完璧な関わり方なんてありません。
迷いながらでも「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージが伝われば、それで十分です。
思春期は、親子の関係が一段階深まるチャンスでもあります。
焦らず、ゆっくりと、一歩引いたやさしいまなざしで見守っていきましょう。