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夏休みが始まって、すでに1週間が経ちました。
夏が過ぎれば、あっという間に秋の気配が漂ってきます。高校野球・甲子園大会が終わるころ、外野のグラウンドに飛び交うトンボが、秋の訪れを知らせてくれます。
さて、みなさんはどこで受験勉強をしていますか?
図書館など、冷房が効いて静かな場所を利用している方も多いでしょう。自宅でもエアコンのある環境で勉強している方がほとんどだと思います(ちなみに私の実家にエアコンがついたのは高校1年の夏でした…笑)。
快適な室温にいても、水分補給はとても大切です。
「汗をかいていないから水分はいらない」と思っていませんか?実は違います。エアコンの効いた部屋では湿度が下がり、肌がさらっとしているので汗をかいていないように見えますが、体はしっかり汗を出しています。
なぜなら、夏の間は毛穴が開いていて、汗腺も活発に働いているからです。汗がすぐに蒸発しているだけなんですね。
屋外に比べれば危険性は低いとはいえ、室内でも「隠れ脱水」は起こり得ます。
冷房の部屋でもこまめな水分補給を忘れずに!
よく耳にするのが、「お茶は利尿作用があるから水分補給にならない」という話。
私もそう思っていたのですが、最近の研究では必ずしもそうではないことがわかってきています。以下、信頼できる情報を元にご紹介します。
1. 伊藤園 × 産業医科大学の共同研究(2023年)
軽度の脱水状態にある被験者に、「緑茶」「水」「カフェイン入り水」を飲ませて尿量や体液バランスを比較した結果――
緑茶は水と同程度に体液を回復させ、尿の排出も増えなかったというのです。
✅ 緑茶でも水分補給に適している可能性がある、という結果に。
※引用:伊藤園公式サイト
2. Healthline(2019年)
カフェイン入りの飲料(紅茶・緑茶など)は通常の量であれば脱水を引き起こすことはないとのこと。
特に利尿作用が問題となるのは「500mg以上(紅茶で6~13杯相当)」を短時間に摂取した場合です。
✅ 適量であれば緑茶や紅茶でも水分補給になる!
※引用:Healthline
3. Mayo Clinicの見解
アメリカの医療機関Mayo Clinicも、通常の範囲であればカフェインの利尿作用は液体量によって相殺されると明言しています。
✅ コーヒー・紅茶・緑茶も、過剰でなければ水分補給としてOK!
※引用:Mayo Clinic
これらの研究から、「水じゃなきゃダメ!」というのは思い込みに過ぎないことがわかります。
ただし、カフェインに敏感な人や腎臓などに持病のある方は個別の判断が必要です。
目安となる「適量」が示されていると、安心して選べますよね。これは勉強にも共通します。
「大切な出来事」「重要な戦い」といった抽象的な表現を、そのままにしないこと。
「どのぐらい?」「どんな内容?」と具体的に詰めていく姿勢が、学力アップにもつながります。
どうか、熱中症に気をつけて。
体調管理も実力のうち。水でもお茶でも、こまめな補給でこの夏を無事に乗り切りましょう!