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2025年08月04日 一般-模試

高校生必見!模試の選択方法を徹底解説

高校生必見!模試の選択方法を徹底解説

大学受験を控える高校生の皆様、およびその保護者の皆様へ。数ある模擬試験の中からどれを選択すべきか、その「迷い」は、志望校合格に向けた戦略を立てる上で極めて重要な課題です。、主要な模擬試験を多角的に比較分析することで、皆様が自身にとっての「最適解」を導き出すためのサポートをします。

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

 

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各社の模試についての比較軸

今回の分析では、各社の模擬試験を以下の5つの客観的な軸で評価・分析します。これらの比較軸は、模試選択における本質的な判断基準となるものです。

  • ① 受験者層と難易度: 全国のライバルの中での、自身の正確な立ち位置を把握するための指標です。
  • ② 問題の特性と形式: 共通テスト対策か、二次試験(記述)対策か、その目的適合性を評価します。
  • ③ 合格判定の信頼性: 模試の根幹である「合格可能性判定」の精度に関わる母集団の規模と質を分析します。
  • ④ 分析と復習の効率性: 成績返却速度と提供される分析資料が、効果的な学習サイクルに繋がるかを評価します。
  • ⑤ 実施頻度と受験方式: 学習計画への組み込みやすさと、受験機会の多さを評価します。

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主要4社 大学受験模試 比較分析

以下に、主要4社(河合塾、駿台、東進、ベネッセ)が提供する代表的な模試の比較分析結果をマトリクス形式で示します。各社がどの領域に優位性を持つのか、一目でご確認ください。

比較軸 河合塾 (全統模試) 駿台 (駿台模試) 東進 (共通テスト本番レベル模試) ベネッセ (進研模試)
① 受験者層と難易度 標準〜やや難。
幅広い学力層が受験。受験者数No.1のため、全国標準としての信頼性が高い。
難。
主に難関国公立・早慶・医学部志望のハイレベル層が受験。偏差値は低めに出る傾向。
本番レベル。
共通テストに準拠。受験者の学力層は幅広いが、特に現役生中心。
基礎〜標準。
主に学校団体での受験。基礎学力の定着度を確認するのに適している。
② 問題の特性と形式 良問・標準的。
共通テスト模試と記述模試があり、バランスが良い。癖が少なく、実力を測りやすい。
思考力・記述力重視。
難問が多く、二次試験対策に強み。特に理系科目に定評がある。
共通テスト特化型。
形式・難易度共に共通テストを徹底的に分析。出題傾向への慣れに最適。
教科書レベル重視。
基礎・基本事項の理解度を問う問題が中心。学校の授業の復習としても機能。
③ 合格判定の信頼性 優。
圧倒的な母集団の大きさから、判定のブレが少なく、信頼性が非常に高い。
良(難関大)。
ハイレベル層に限定すれば信頼性は高いが、中堅層の判定はデータが少ない可能性。
良。
合格者の成績データとの比較が可能。母集団は河合塾に次ぐ規模。
可(基礎レベル)。
受験者数は多いが、上位層や浪人生が少ないため、難関大判定の信頼性は相対的に低い。
④ 分析と復習の効率性 良。
詳細な個人成績表を提供。返却まで約3〜4週間。解説冊子も丁寧。
良。
質の高い解説が特徴。難問に対するアプローチ方法を学ぶのに適している。
優。
試験実施から中5日という驚異的なスピードで成績表を返却。記憶が新しいうちに復習可能。
可。
単元別の達成度など、基礎学力の分析に強み。返却は学校経由が主。
⑤ 実施頻度と受験方式 良。
年間を通じて主要な時期に実施。会場受験が基本。
良。
マーク、記述、大学別など多様な模試を年間通じて実施。会場受験が基本。
優。
原則、年6回(2ヶ月に1回)実施。計画的に学力の伸びを測定可能。
可。
学校の年間スケジュールに依存。個人での申し込みは原則不可。

各模試の特性に関する詳細分析

河合塾「全統模試」:信頼性の高い”全国標準”

最大の強みは、年間250万人以上が受験する圧倒的な母集団の規模にあります。これにより、算出される偏差値や合格可能性判定は極めて高い信頼性を持ちます。問題の難易度も標準的で、特定の大学に偏らない良問が多く、自身の現在の学力を客観的に測る「ものさし」として最適です。まずは全統模試で自身の全国的な立ち位置を正確に把握することが、受験戦略の第一歩と言えるでしょう。

駿台「駿台模試」:”最難関”への挑戦権を測る

東大、京大、医学部といった最難関大学を志望する受験生に特化した、ハイレベルな模試です。受験者層の学力レベルが非常に高いため、偏差値は他の模試に比べて低く出る傾向にありますが、その分、最上位層の中での相対的な位置を知る貴重な機会となります。思考力や記述力を問う難問が多く、二次試験対策としての価値が極めて高いのが特徴です。

東進「共通テスト本番レベル模試」:”即時性”と”継続性”で差をつける

最大の利点は、試験実施から最短「中5日」という成績表のスピード返却にあります。これにより、記憶が鮮明なうちに詳細な分析と復習を行う「高速学習サイクル」を確立できます。また、原則2ヶ月に1回という高頻度で実施されるため、自身の学力の伸びを継続的に測定し、学習計画を柔軟に修正していくことが可能です。共通テスト対策を最重要視する受験生にとって、強力なツールとなります。

ベネッセ「進研模試」:”基礎学力”の定着度を確認

主に高校を通じて団体で受験するため、多くの高校生にとって最も馴染み深い模試です。問題は教科書の基本・標準レベルが中心で、授業内容の理解度や基礎学力の定着度を測るのに適しています。ただし、受験者層に浪人生や最上位の進学校の生徒が含まれないケースが多いため、特に難関大学の合格可能性を測る上では、他の模試の結果と併せて判断する必要があります。

 

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最終確認 Q&A

Q.

結局、どの模試から受け始めるのが最も合理的ですか?


A.

結論から申し上げると、まずは「河合塾 全統模試」を受験し、自身の全国的な立ち位置を正確に把握することをお勧めします。これは、最も受験者数が多く、データとしての客観性・信頼性が高いためです。その結果を基準とし、自身の志望校レベルや学習課題に応じて、他の模試を戦略的に組み合わせていくのが最も合理的なアプローチです。

Q.

複数の異なる会社の模試を受けることに、どのような戦略的価値がありますか?


A.

戦略的価値は大きく3点存在します。第一に「判定の多角的な検証」です。異なる母集団の模試を受けることで、合格判定の信頼性を多角的に検証できます。第二に「多様な問題形式への対応力強化」です。各社で問題の傾向が異なるため、本番で未知の問題に遭遇するリスクを低減できます。第三に「目的別の使い分け」です。基礎固めには進研模試、実力測定には全統模試、難関大対策には駿台模試といったように、時期や目的に応じて使い分けることで、学習効果を最大化できます。

まとめ

最終的な選択は、皆様自身の「目的」と「現在の立ち位置」によって決まります。以下の判断フレームワークを参考に、ご自身にとって最適な模試の組み合わせを構築してください。

もしあなたが、「全国規模での客観的な実力と信頼性の高い合格判定」を最優先するならば、
→ 河合塾「全統模試」があなたの戦略の基盤となるでしょう。


しかし、「最難関大学・医学部を目指し、ハイレベルなライバルとの競争の中で二次試験対策をしたい」と考えるならば、
→ 駿台「駿台模試」もポートフォリオに加えるべき有力な選択肢です。


また、「共通テスト対策に特化し、学習の進捗を短期間で継続的に確認したい」というニーズが強いならば、
→ 東進「共通テスト本番レベル模試」の活用を積極的に検討すべきです。


そして、「まずは学校の授業内容の定着と、基礎学力の盤石化」を目的とするならば、
→ ベネッセ「進研模試」がその役割を効果的に果たします。

模試は、受けること自体が目的ではありません。結果を冷静に分析し、次の学習計画に繋げてこそ、その価値は最大化されます。皆様の後悔のない意思決定の一助となることを願っております。

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