目次
関西の有力私立大学群「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)について、どの大学を選ぶべきか迷っている受験生の皆様に対し、多角的な分析を提供することを目的としています。特定の大学を推奨するものではなく、あくまで皆様が自身にとっての最適解を導き出すための判断材料を提供することに主眼を置いています。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
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今回の分析では、受験生の皆様の大学選択において重要となる、以下の6つの軸を設定し、各大学を多角的に評価します。
以下に、6つの比較軸に基づいた各大学の分析結果をマトリクス形式で示します。これにより、各大学の優位性・劣位性を客観的に把握できます。
| 比較軸 | 関西大学 | 関西学院大学 | 同志社大学 | 立命館大学 |
|---|---|---|---|---|
| 総評 | 「関関同立」の一角として高い知名度。偏差値は学部により幅広く、多様な学生層に門戸を開く。ブランドイメージは「親しみやすい」「エネルギッシュ」。 | 西日本屈指のブランド力を誇る。特に文系学部で高い評価。上品で洗練されたイメージが強い。偏差値は総じて高い水準を維持。 | 関西私学のトップとして全国的な知名度とブランド力を持つ。偏差値は最難関レベルの学部が多い。「自由」「学問的」なイメージ。 | 全国から学生が集まる大規模総合大学。先進的・革新的なイメージ。偏差値は学部・キャンパスにより多様だが、人気学部は高難易度。 |
| キャンパスライフ | 千里山キャンパス (大阪): 交通至便で活気のある環境。学生数が多く、サークル活動なども盛ん。「バンカラ」な雰囲気も残る。 | 西宮上ケ原キャンパス (兵庫): 日本で最も美しいと評されるキャンパス。スパニッシュ・ミッション様式の校舎が特徴。落ち着いた環境で学べる。 | 今出川キャンパス (京都): 京都御所の隣に位置し、歴史と文化が薫る環境。学問に集中できる落ち着きと、学生街の賑わいを両立。 | 複数キャンパス: 衣笠(京都)、BKC(滋賀)、OIC(大阪)など。所属学部により環境は大きく異なる。多様な価値観に触れられる。 |
| 研究力 | 伝統的に法学部・商学部に強み。13学部を擁する総合大学としてのバランスの良さが特徴。実学重視の教育を展開。 | 国際学部、経済学部が看板。スーパーグローバル大学として国際教育に注力。「Mastery for Service」の精神に基づく全人教育。 | 創立以来の神学部、伝統の法学部、英文学科などが有名。グローバル系学部も高い人気。リベラルアーツ教育の精神が根付く。 | 国際関係学部、政策科学部など社会科学系の新領域を開拓。理系学部も充実しており、産学連携も積極的。常に改革を続ける姿勢が特徴。 |
| 就職実績 | 関西圏を中心に強固なネットワーク。大企業から中小企業まで幅広い就職実績。手厚いキャリアサポートで知られる。 | 金融、航空、商社など人気業界への就職に強みを持つ。卒業生のネットワーク「新月会」が強力。品格を重視する企業からの評価が高い。 | 全国規模の大手企業への就職実績が豊富。卒業生の評価は非常に高く、特に関東圏での就職にも強さを発揮する。 | 多様な業界・企業への就職実績を誇る。卒業生数が多く、全国各地にOB/OGネットワークが広がる。キャリア形成支援プログラムも多彩。 |
| 国際交流 | スーパーグローバル大学創成支援事業に採択。留学派遣・受入を積極的に推進。短期から長期まで多彩なプログラムを提供。 | 全学的に国際交流が盛ん。特に国際学部ではダブルディグリー制度も。協定校も多く、質の高い留学プログラムが豊富。 | 創立者・新島襄の海外経験から国際主義を教育の柱の一つとする。全学共通教養教育科目として国際交流科目も充実。 | 早くから国際関係学部を設置し、国際教育をリード。海外大学との連携も深く、多くの留学生が学ぶグローバルなキャンパス環境。 |
| 学費 | 文系:約115万円 理系:約160-180万円 多彩な奨学金制度を用意し、多くの学生を支援。 |
文系:約110-140万円 理系:約175万円 独自の奨学金が充実。特に成績優秀者への支援が手厚い。 |
文系:約115万円 理系:約170万円 「同志社大学奨学金」など、給付型・貸与型ともに豊富な制度を持つ。 |
文系:約115万円 理系:約160-170万円 学費減免制度や奨学金の種類が非常に多く、経済的支援が手厚いことで知られる。 |
※学費は2025年度入学者向けの初年度納付金(概算)であり、学部により異なります。最新情報は必ず各大学の公式サイトでご確認ください。
意思決定の最終段階で生じやすい疑問について、Q&A形式で解説します。
Q.
結局のところ、序列(偏差値)で選ぶのが最も合理的ではないのですか?
A.
入学難易度が一つの重要な指標であることは事実です。しかし、大学生活の充実度や卒業後のキャリアは、偏差値だけでは測れません。例えば、特定の学問を深く追求したい場合、その分野で優れた教授陣や研究施設を持つ大学が最適解となります。また、大学の雰囲気や価値観が自身と合致しているかは、4年間の学びの質を大きく左右します。偏差値はあくまで選択肢を絞るための一つのフィルターと考え、多角的な視点から判断することを推奨します。
Q.
まだ明確に学びたいことが決まっていません。どのように大学を選べばよいでしょうか?
A.
それは多くの受験生が抱える悩みであり、決して珍しいことではありません。そのような状況では、入学後に視野を広げられる環境を持つ大学が有力な選択肢となります。具体的には、①学部数が多く、転学部・転学科制度や、他学部の授業を履修できる制度が整っている総合大学(例:関西大学、立命館大学)、②1・2年次に幅広い教養科目を学び、専門分野をじっくりと見極められるリベラルアーツ教育を重視する大学(例:同志社大学)などが考えられます。オープンキャンパスや大学のウェブサイトで、カリキュラムの柔軟性を確認してみることをお勧めします。
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「関関同立」の4大学を6つの軸で比較分析しました。最終的な結論は、皆様一人ひとりの価値観や優先順位によって異なります。以下の「判断フレームワーク」を参考に、ご自身の考えを整理し、最適解を導き出してください。
重要なのは、これらの特性を理解した上で、「自分にとって譲れない条件は何か」「どの環境が最も自分の成長に繋がるか」を自問することです。
後悔のない大学選択を行うための一助となれば幸いです。最終的な意思決定における羅針盤として、ご活用ください。