受験生必見！
「10時間勉強」を達成する方法
「気合」と「根性」はもう捨てよう。カギは「仕組み」にあり。
目次
「気合」と「根性」はもう捨てよう。カギは「仕組み」にあり。
こんにちは！受験生の君を全力でサポートする、学習コーチです。
「ライバルに差をつけるため、平日9時間勉強するぞ！」
そんな高い目標を掲げたはいいものの、「集中力が続かない」「計画通りに進まない」「長時間座っているのに、成果を感じられない…」と、理想と現実のギャップに苦しんでいませんか？
もし君がそうだとしたら、それは決して君の意志が弱いからではありません。長時間、質の高い学習を維持するには「技術」が必要なのです。この記事では、気合や根性に頼らず、誰でも「質の高い9時間勉強」を実現できる科学的な時間管理術を、具体的なステップで徹底的に解説します。この記事を読めば、明日からの勉強が劇的に変わります！
慶應義塾大学経済学部経済学科３年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生～大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています！
多くの受験生が勘違いしていますが、集中力は筋肉と同じで、使えば使うほど疲弊していく「有限な資源」です。無限に湧き出てくるものではありません。
🧠 脳は「省エネ」が大好き
人間の脳は、できるだけエネルギーを使わないようにできています。長時間同じ作業を続けると、脳は「もう十分だ」と判断し、意図的にパフォーマンスを落としてエネルギーを節約しようとします。これが「集中力が切れた」状態の正体です。
だからこそ、脳が疲弊しきる前に「強制的に休憩」を挟み、こまめに回復させる仕組みが不可欠なのです。長時間勉強の本当の秘訣は、全力で走り続けることではなく、戦略的に「休む」ことにあります。
9時間という長丁場を乗り切るには、精神論ではなく、脳の仕組みに沿った科学的なアプローチが必要不可欠なのです。
正しいやり方を知らないと、多くの受験生がこんな「頑張りが空回りする」ワナに陥りがちです。一つでも当てはまったら、要注意です。
失敗例①：「気合で乗り切る」根性論
「よし、3時間ぶっ通しでやるぞ！」と意気込むも、1時間後にはスマホに手が…。結局、机には向かっているが頭は働いていない「見せかけの勉強時間」が増えてしまう。
失敗例②：「休憩＝悪」という罪悪感
少し休むと「サボっている」と不安になり、休憩中も参考書を眺めてしまう。脳が全く休まらず、次の勉強の集中力も上がらない悪循環に。
失敗例③：「計画なき長距離走」
「今日は9時間やる」と決めただけ。どの科目を、いつ、どれくらいやるか決めていないため、朝「さて、何からやろうか…」と迷う時間が発生し、非効率な一日に。
これらの失敗は、君のやる気の問題ではありません。ただ、長時間勉強をマネジメントする「技術」を知らないだけなのです。
さあ、ここからが本題です。明日から君がそのまま真似できる、具体的な4つのステップを解説します。
一日の始まりに、今日の「設計図」を作ります。これが一日の質を決定づけます。
勉強を始める前に、今日の10時間を「学習ブロック」に分割し、手帳やノートに書き出します。各ブロックで「どの科目を」「どこまでやるか」を具体的に決めます。
➡️ コーチの一言：ポイントは「タスクの具体化」です。「数学をやる」ではなく「数学の問題集P30-35を解く」と書くことで、迷わず即座に行動に移せます。
自分の意志の力に頼るのをやめ、「仕組み」で集中力を作り出します。これが最も重要です
キッチンタイマーかスマホのタイマーアプリで「25分」をセットし、勉強を開始します。この間は他のことは一切しません。
タイマーが鳴ったら、どんなにキリが悪くても、強制的にペンを置きます。そして「5分」の休憩タイマーをスタートさせます。
➡️ コーチの一言：これが有名な「ポモドーロ・テクニック」です。「25分だけなら頑張れる」という短期集中と、「強制的な休憩」による脳のリセットを繰り返すことで、一日中高い集中力を維持できます。
休憩の質が、次の勉強の質を決めます。「休むことも勉強のうち」と心得ましょう。
5分休憩のルール：絶対にスマホを見ない。代わりに、水を飲む、ストレッチ、目を閉じて深呼吸、窓の外を眺めるなど、脳を情報から解放する行動をとります。
長めの休憩：2時間（4ポモドーロ）に1回は、15分〜30分の少し長い休憩を取ります。軽い散歩や、好きな音楽を1曲聴くなどして、心身をリフレッシュさせましょう。
➡️ コーチの一言：スマホは脳にとって「情報の洪水」です。休憩中に見てしまうと、脳は休むどころかさらに疲弊します。意図的にデジタルから離れる「デジタル・デトックス」が重要です。
やりっぱなしで終わらせず、日々の経験を次につなげる「作戦会議」の時間です。
一日の終わりに、今日の計画表を見ながら5分だけ振り返ります。「計画通りにできたか？」「どの時間帯が一番集中できたか？」「明日はどう改善できそうか？」を簡単にメモします。
➡️ コーチの一言：できなかったことを責める必要は全くありません。目的は「自分だけの最強の勉強スタイル」を確立することです。「午前中は集中できるから、苦手な数学を朝に持ってこよう」といった改善を繰り返すことで、計画の精度がどんどん上がっていきます。
基本の4ステップに慣れてきたら、以下のコツを取り入れて、ライバルにさらに差をつけよう。
25分で中断すると、どうしてもキリが悪くて気持ち悪いです。やめられません。
その「気持ち悪さ」こそが、実は集中力を維持する秘訣です。これは「ツァイガルニク効果」と呼ばれる心理効果で、人間は完成されたものより、未完了のもののほうが記憶に残りやすいのです。あえてキリの悪いところで中断することで、脳は「早く続きがやりたい！」と無意識に考え始め、5分後の休憩明けに驚くほどスムーズに勉強を再開できます。まずは騙されたと思って、ルールを徹底してみてください。
5分休憩でスマホを触るのが、一番のリフレッシュになる気がするのですが…
それは「受動的な刺激」に慣れてしまっているだけで、脳は全く休めていません。SNSや動画の情報は、君が思っている以上に脳のワーキングメモリ（短期的な記憶領域）を消費します。勉強で疲れた脳に、さらに情報処理のタスクを与えているようなものです。本当の休息とは、脳を「オフライン」にすること。最初は退屈に感じるかもしれませんが、ストレッチや瞑想の方が、次の集中力を確実に高めてくれます。
本日は、受験生が「10時間勉強」という高い壁を乗り越えるための、科学的な4つのステップを解説しました。大切なのは、集中力は有限であると認め、気合ではなく「仕組み」で管理することです。
「①朝5分で計画を立て」「②タイマーで25分集中＋5分休憩を繰り返し」「③質の高い休憩を取り」「④夜5分で振り返る」。このサイクルを回すことで、君は長時間でも質の高い学習を維持できます。9時間という「量」を、最高の「質」に変え、自信を持って志望校合格を掴み取りましょう。応援しています！
