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2025年08月08日 一般-参考書

【徹底比較】システム英単語 vs ターゲット1900あなたに最適な一冊は?

【徹底比較】システム英単語 vs ターゲット1900あなたに最適な一冊は?

大学受験における英単語学習は、その後の英語力、ひいては志望校の合否を左右する極めて重要な要素です。数ある英単語帳の中でも、特に多くの受験生が手に取る「システム英単語」と「英単語ターゲット1900」。この二冊の間で、あなたの貴重な時間をどちらに投資すべきか、迷いを抱えているのではないでしょうか。

本記事目的は、特定の単語帳を推奨することではありません。客観的なデータと論理に基づき、両者の特性を多角的に分析することで、あなた自身が「最適解」を導き出すための判断材料を提供することです。

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

分析のフレームワーク:5つの比較軸

今回の分析では、単語帳選択における本質的な問いに答えるため、以下の5つの軸を設定し、両者を徹底的に比較・評価します。

  • ① コンセプトと網羅性:どのような思想で単語が選ばれ、どのレベルまでカバーしているか
  • ② 学習効率と記憶定着:どのような工夫で暗記をサポートし、記憶に残りやすいか
  • ③ 対応レベルと目標大学:どのような学力層・志望校レベルの受験生に適しているか
  • ④ 関連教材と学習サポート:アプリや音声教材など、周辺サービスの充実度はどうか
  • ⑤ レイアウトと携帯性:視覚的な見やすさと、日常的な持ち運びやすさはどうか

 

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システム英単語 vs ターゲット1900

まず、分析の全体像を把握するため、両者の特徴を一覧化した比較表(マトリクス)をご覧ください。各項目における優位性を客観的に評価しています。

比較軸 システム英単語 (駿台文庫) 英単語ターゲット1900 (旺文社)
① コンセプト ミニマル・フレーズ方式。
実用的な短文の中で、単語の「使い方」まで覚える。
一語一義方式。
まず核となる一つの意味を覚え、学習テンポを重視する。
② 学習効率 コロケーション(語の繋がり)を意識でき、長文や英作文に応用しやすい。 情報量が絞られ、高速で周回しやすい。短時間での暗記に適している。
③ 対応レベル 基礎〜最難関大レベル。
5章構成で段階的に学習可能。多義語も独立章でカバー。
基礎〜最難関大レベル。
3部構成で頻出度順に学習。目標スコア別に区切られている。
④ 関連教材 別売CD、Basic版、熟語版など。公式アプリは無いが、サードパーティ製は存在。 公式無料アプリ「ターゲットの友」が強力。音声、テスト、ランキング機能が充実。
⑤ レイアウト 黒・赤の2色刷り。1ページあたりの情報量はやや多め。 黒・青基調(版による)。シンプルで見やすいレイアウト。ややコンパクトな判型。

 

単語帳分析:各比較軸の評価

① コンセプトと網羅性

両者の根幹をなす思想の違いは、あなたの学習スタイルに直接影響します。

  • システム英単語:「単語は文脈の中で生きてこそ意味を持つ」という思想に基づきます。最新の大学入試問題を分析し、実際に出題された形で単語を提示する「ミニマル・フレーズ」が最大の特徴です。これにより、単なる和訳だけでなく、その単語がどのような単語と結びつき(コロケーション)、どのような文脈で使われるのかを同時に学べます。網羅性に関しても、最難関レベルの単語や多義語まで含め約2000語を収録しており、十分な語彙力を構築可能です。
  • ターゲット1900:「まずは核となる意味を一つ、確実に覚える」という「一語一義」主義を徹底しています。これにより、学習者は情報過多に陥ることなく、テンポ良く学習を進めることが可能です。見出し語1900語は頻出度順に「Part 1: 常に試験に出る基本単語800」「Part 2: 常に試験に出る重要単語700」「Part 3: ここで差がつく難単語400」と明確にレベル分けされており、自分の目標に合わせて学習範囲を設定しやすい設計です。

② 学習効率と記憶定着

記憶へのアプローチが異なるため、効率の感じ方には個人差が生じます。

  • システム英単語:フレーズで覚えるため、単語単体よりも記憶に残りやすいと感じる学習者が多い傾向にあります。特に、provide A with B(AにBを供給する)のような語法が問われる問題に強みを発揮します。ただし、フレーズごと覚えるため、一語一義式に比べて一周にかかる時間は長くなる可能性があります。
  • ターゲット1900:シンプルな構成のため、圧倒的なスピードで周回が可能です。「1日100語」といった目標を立てやすく、達成感を得やすいのが特徴です。反復学習を重視し、とにかく早く一冊を終わらせたい受験生にとっては、極めて効率的なツールと言えるでしょう。一方で、機械的な暗記に陥りやすく、文中での使い方を別途意識する必要があるという側面も持ちます。

③ 関連教材と学習サポート

現代の受験勉強において、デジタルツールとの連携は無視できない要素です。

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最終確認Q&A

Q.

結局のところ、どちらがより優れた単語帳なのですか?


A.

本分析の結論として、両者に絶対的な優劣は存在しません。これは思想とアプローチの違いであり、優劣の問題ではないからです。「ミニマル・フレーズ」による実践的理解を重視するか、「一語一義」による暗記速度を重視するか。あなたの学習スタイルや性格に合致する方が、あなたにとっての「優れた一冊」となります。

Q.

学校で指定された単語帳と違う方を使っても問題ないでしょうか?


A.

合理的な判断が必要です。もし学校で指定単語帳の範囲から定期的にテストが出題されるのであれば、その対策は必須です。その上で、もし指定された単語帳が自身の学習スタイルに合わないと感じるならば、メインで使うのは自分に合った方を選び、学校のテスト前は指定のものを確認するという「併用」が現実的な選択肢となり得ます。最も避けるべきは、自分に合わない単語帳を使い続けることで学習意欲を失うことです。

Q.

途中で単語帳を乗り換えるのはアリですか?


A.

推奨しません。特に、既にある程度の学習を進めている場合、乗り換えは学習効率を著しく低下させるリスクを伴います。多くの単語は両者で重複しており、新しい単語帳に移ることで得られるメリットよりも、レイアウトや学習法に再適応するコストの方が大きくなる可能性が高いです。受験勉強の原則は「一冊を完璧に仕上げること」です。最初の選択が重要ですが、一度決めたら、その一冊を信じてやり抜くことが合格への最短ルートです。

 

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まとめ

これまでの分析結果を基に、最終的な意思決定のための「判断のフレームワーク」を提示します。以下の問いに自問自答し、あなたの価値観に最も合致する選択肢を見極めてください。

「システム英単語」が有力な候補となるケース


もしあなたが、以下の項目を最優先するならば、「システム英単語」が合理的な選択となる可能性が高いでしょう。

  • 単語と意味の単純暗記が苦手で、文脈や繋がりで覚えたい。
  • 長文読解や英作文で即戦力となる語彙力を身につけたい。
  • 単語が持つニュアンスや語法まで、効率的に学習したい。

「ターゲット1900」が有力な候補となるケース


一方で、もしあなたが、こちらの項目をより重視するならば、「ターゲット1900」があなたの強力なパートナーとなるはずです。

  • 何よりも学習のテンポとスピードを重視し、高速で周回したい。
  • 公式アプリをフル活用し、スキマ時間で効率的に学習を進めたい。
  • 情報量が多いと混乱するため、シンプルで洗練されたレイアウトを好む。

最終的な選択は、あなた自身の手に委ねられています。本レポートが、そのための客観的で冷静な一助となれば幸いです。あなたの受験が成功に終わることを祈念しております。

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