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慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
城北高等学校は、東京都板橋区に所在する、1941年創立の歴史ある私立男子校です。中高一貫教育を基本としながら、高校からの入学者も受け入れています。都内でも有数の難関進学校として知られ、高い学力水準と、生徒の自主性を重んじる自由な校風を特徴としています。
| 所在地 | 東京都板橋区東新町2-28-1 |
| アクセス | 東武東上線「上板橋」駅より徒歩10分 |
| 学校種別 | 私立・男子校 |
| 課程 | 全日制課程 普通科 |
| 偏差値 | 70~72(※複数の大手進学情報サイトによる2024年~2025年時点のデータ) |
偏差値70以上という数値は、東京都内および全国的に見てもトップクラスに位置づけられることを示しています。これは、入学に際して極めて高い学力が要求されることを客観的に物語っています。受験を検討するにあたり、まずこの学力レベルが最初の基準点となるでしょう。
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城北高校は、単なる進学校にとどまらない、独自の教育環境と理念を持っています。以下にその主要な特徴を整理します。
公式サイトおよび各種進学情報サイトによると、城北高校は毎年、東京大学、京都大学、一橋大学といった最難関国公立大学へ多数の合格者を輩出しています。2024年度入試では、東京大学7名、京都大学7名、一橋大学9名などの実績が公表されています。また、早稲田大学、慶應義塾大学をはじめとする難関私立大学や、国公私立の医学部医学科へも安定して高い合格実績を誇ります。
これらの実績は、同校の教育プログラムが大学受験、特に難関大学の入試に極めて効果的に機能していることを示唆します。単に授業を行うだけでなく、受験を見据えた体系的な指導が行われていると推察されます。特に医学部への進学者が多い点は、理系教育の質の高さや、専門的な進路指導体制の充実を反映していると考えられます。
城北高校は、高校からの入学者(高入生)と中学からの内部進学者(中入生)が在籍します。高入生は、入学後1年間、中入生とは別のクラスで、進度の速い中高一貫のカリキュラムに追いつくための特別カリキュラムで学びます。高校2年生からは、高入生と中入生が混合のクラス編成となります。
このシステムは、高校から入学する生徒が抱きがちな「授業についていけるか」「友人関係に馴染めるか」といった不安を解消するために設計された、合理的な制度と言えます。最初の1年間で学力的なハンディキャップを解消し、精神的にも学校生活に順応する期間を設けることで、高入生がその後の学校生活で十全に能力を発揮できる土台を築いていると評価できます。
多くの在校生や卒業生が、校風について「自由」「伸びやか」と評価しています。厳格な校則で縛るのではなく、生徒の主体性を尊重する教育方針が取られています。また、都内23区の高校としては最大級とされる人工芝グラウンドや、トレーニングルーム、温水プール、武道館など、充実した運動施設を備えています。長野県には宿泊施設「大町山荘」があり、勉強合宿や部活動で利用されています。
高いレベルでの文武両道を目指せる環境が整備されている点が、大きな魅力と言えるでしょう。「自由な校風」は、自律的に学習計画を立て、目標達成に向けて努力できる生徒にとって、非常にポジティブな環境です。充実した施設は、学業だけでなく、部活動や人間形成の面でも豊かな高校生活を送るための重要な基盤となります。
高い評価を受ける一方で、いくつかの点については入学前に理解し、自身に合っているか検討する必要があります。
自由な校風であることは、裏を返せば、個々の生徒に高いレベルの自己管理能力が求められることを意味します。学習進度や課題管理など、学校側が手取り足取り指導するというよりは、生徒自身の計画性や意欲に委ねられる側面が大きいとされています。
自ら学習計画を立てて実行できる生徒にとっては最適な環境ですが、細かく管理されないと学習が進まないタイプの生徒にとっては、自由な環境が逆に学力不振につながるリスクも内在します。自身の学習スタイルと校風のマッチングは慎重に検討すべき重要なポイントです。
最寄り駅である東武東上線「上板橋」駅から徒歩10分と公表されており、他の路線からのアクセスは限られます。また、施設は充実しているものの、一部の口コミでは「最新鋭ではない」といった声も見られます。
通学時間は毎日のことであるため、自身の居住地からの所要時間は事前に確認しておくべきです。1時間以上の通学時間を要する場合、学習や部活動との両立に影響が出る可能性も考慮に入れる必要があります。施設に関しても、最新の設備を期待している場合は、学校見学などを通じて現状を自分の目で確認することが推奨されます。
私立高校への進学にあたり、学費は重要な判断材料の一つです。以下は公表されている2024年度入学者向けの情報を基にした概算です。
| 項目 | 金額(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 270,000 | 入学手続き時 |
| 授業料(年額) | 444,000 | |
| 施設費・維持費など | 約238,000 | |
| その他(教材費等) | 約190,000 | |
| 初年度納入金 合計(概算) | 約1,142,000 |
初年度の学費は約114万円と、都内私立高校としては標準的な水準にあると言えます。ただし、これに加えて制服代、通学費、部活動費、また学校が推奨するPC・タブレットの購入費用などが別途必要となる点に注意が必要です。一方で、同校には成績優秀者を対象とした特待生制度も設けられており、入学後の努力次第で学費負担を軽減できる可能性があります。これらの費用対効果については、前述の進学実績や教育環境と照らし合わせて総合的に判断することが求められます。
客観的な評価を補完するため、各種レビューサイトや掲示板から集約した、在校生や保護者、卒業生による代表的な意見を紹介します。
・面倒見の良さと学習環境
「先生方のサポートが手厚く、塾や予備校に行かなくても学校の授業と夏期講習などで十分に対応できる体制が整っている。質問にも丁寧に対応してくれる。」
・友人関係と校風
「男子校ならではのノリの良さがあり、一生付き合える友人ができた。いじめなどの話は聞かず、穏やかで真面目な生徒が多い印象。自由な校風でのびのび過ごせる。」
・文武両道の実践
「勉強だけでなく部活動も非常に盛ん。ラグビー部や水泳部をはじめ、多くの部が活発に活動している。広いグラウンドで思い切りスポーツに打ち込めるのは素晴らしい。」
・自己管理の必要性
「自由なのは良いが、その分、自分から動かないと何も始まらない。課題なども最低限で、高いレベルを目指すなら自分でどんどん勉強を進める必要がある。」
・通学の利便性
「最寄り駅が上板橋駅しかなく、駅から少し歩く。特に埼玉方面や都心から通う生徒にとっては、毎日の通学が少し大変かもしれない。」
・施設の状況
「敷地は広いが、校舎自体は最新というわけではない。歴史がある分、仕方ない部分もあるが、ピカピカの校舎をイメージしているとギャップがあるかもしれない。」
高校から入学しても、内部進学の生徒とすぐ馴染めますか?
そのための配慮がなされていると言えます。城北高校では、高校からの入学者は1年間、別のクラスで学校生活を送ります。これは学習の進度を調整する目的もありますが、同じ境遇の仲間と学校生活をスタートできるという心理的なメリットも大きいと考えられます。実際に、多くの卒業生が高2からの混合クラスでスムーズに人間関係を築けたと評価しており、高入生が孤立するような環境ではないと判断して良いでしょう。
塾や予備校に通う必要はありますか?
一概には言えませんが、学校側は「塾なしで難関大学に合格できる学力をつける」ことを目標としています。事実、充実した授業内容や夏期・冬期講習、個別指導などにより、学校の教育だけで志望校に合格する生徒も多数存在します。しかし、学校の公式見解でも「高3の約6割が苦手科目を予備校で補っている」とのデータが示されており、最終的には個人の学力や目標に応じて判断することになります。まずは学校の授業に全力で取り組み、必要に応じて補強するという考え方が現実的でしょう。
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・高い目標と自律性を持つ生徒: 難関大学への進学を強く希望し、そのために自ら学習計画を立てて実行できる生徒。
・文武両道を目指す生徒: 高いレベルの勉強と本格的な部活動を両立させたい生徒。充実した施設がその助けとなります。
・伸びやかな環境を好む生徒: 細かい校則に縛られず、自由な雰囲気の中で主体的に高校生活を送りたい生徒。
・コストパフォーマンスを重視する家庭: 都内私立としては標準的な学費で、極めて高い進学実績というリターンが期待できる点を評価する家庭。
・手厚い管理を求める生徒: 宿題や補習など、学校側からの手厚く細かい管理がないと勉強が進まないタイプの生徒。
・共学志向の強い生徒: 男子校の雰囲気が合わない、あるいは共学での学校生活を強く望んでいる生徒。
・通学の利便性を最優先する生徒: 自宅から学校までのアクセスが悪く、長時間の通学が負担になると考えられる生徒。
・最新鋭の設備を期待する生徒: 伝統よりも、IT設備などが完全に刷新された近代的な校舎環境を重視する生徒。