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2025年08月26日 一般-参考書

【塾講師が解説】速読英単語の効果的な使い方について

速読英単語の使い方

こんにちは!

「英単語の勉強、何から始めたらいい?」と聞くと、多くの先輩や先生が「速読英単語(通称:速単)」を勧めますよね。しかし、そのアドバイス通りに買ってみたものの、「ただ単語リストを眺めているだけ…」「長文は難しくて読んでいない…」なんてことになっていませんか?

もし少しでも心当たりがあるなら、この記事はあなたのためのものです。実は、多くの高校生が速単の本当の力を引き出せないまま、挫折してしまっているのです。

今回は、「頑張る」といった根性論ではなく、誰でも明日から真似できる具体的な5つのステップで、速単を最強の英語力向上ツールに変える方法をコーチングします。「これならできる!」と、きっと感じてもらえるはずです。

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

 なぜ「長文の中で覚える」必要があるのか?

まず、なぜ速単が「長文」と「単語リスト」のセットになっているのか、その本質を理解することがスタート地点です。

私たちの脳は、バラバラの情報を覚えるのが苦手です。例えば、「apple」という単語だけを100回唱えても、すぐに忘れてしまいます。しかし、「I ate an apple.」という文脈(ストーリー)の中で覚えれば、情景と結びつき、忘れにくくなります。

大学入試で問われるのは、まさにこの「文脈の中で単語の意味を理解し、使いこなす力」です。単語リストだけの暗記では、長文問題で点が取れないどころか、すぐに記憶の限界が来てしまうのです。

速単の本質: ただの単語帳ではない。「英文を読む力」と「語彙力」を同時に鍛えるための、究極のトレーニング教材である。

この本質を理解すれば、今までのやり方がいかに“もったいない”か、気づくことができるはずです。

あなたもやってる?速単“あるある”失敗例

本題に入る前に、多くの高校生が陥りがちな「ありがちな間違い」を3つ見てみましょう。「自分のことだ…」と感じるものがあるはずです。

❌ 失敗例1:単語リスト至上主義

右ページの英文を無視して、左ページの単語リストだけを赤シートで隠して必死に暗記する。最も多い失敗パターンです。これでは市販の単語カードと何ら変わりません。

❌ 失敗例2:復習が自己流すぎる

「復習が大事」とは分かっていても、「気が向いた時にパラパラ見返す」程度。効果的な復習のタイミングや方法を知らないため、覚えたそばから忘れていきます。

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速読英単語をマスターする!再現性100%サイクル

お待たせしました。ここからが本題です。これら失敗例をすべて解決し、速単の効果を最大化する「5ステップサイクル」を伝授します。1つの長文につき、このサイクルを実践してください。

STEP 1まずは長文から「推測」読み

単語リストは絶対に見ません。まず右ページの英文を読み、知らない単語に鉛筆で下線を引きます。そして、前後の文脈から「この単語は、たぶんこういう意味じゃないか?」と意味を推測します。完璧じゃなくてOK。この「推測する」という行為が、脳をアクティブにします。

STEP 2単語ページで「答え合わせ」

ここで初めて左ページの単語リストを見ます。先ほど推測した単語の意味が合っていたか「答え合わせ」をしましょう。当たっていても外れていても、強く記憶に残ります。意味だけでなく、派生語や関連語にも目を通し、知識を広げましょう。

STEP 3🎧 音で革命!「5回リスニング&音読」

スマホやプレーヤーで、該当箇所の音声を準備します。そして、以下の2つのトレーニングを必ず行ってください。

✔️

リスニング(5回): テキストを見ながら、音声を聞きます。単語の発音と、英文が読まれるスピードを体に染み込ませます。

✔️

音読(5回): 今度はテキストを見ながら、音声の少し後を追うようにして、自分でも声に出して読みます(シャドーイングが難しければ、まずは普通の音読でOK)。

STEP 4英文を「精密」に読み解く

もう一度、英文テキストに戻ります。今度は、SVOC(主語・動詞・目的語・補語)を振ってみたり、修飾関係を矢印で示したりしながら、一文一文の構造を完璧に理解します。「なぜこの訳になるのか」を文法的に説明できるレベルを目指しましょう。これが本当の「精読」です。

STEP 5忘却を防ぐ「1・3・7日後」復習

最も重要なのが復習の仕組み化です。一度学習した長文は、「翌日」「3日後」「7日後」に必ず復習します。復習は簡単でOK。例えば、「STEP3の音声リスニングと音読を1回ずつやるだけ」と決めます。こうすることで、記憶が長期的に定着します。

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速読英単語の効果を高めるワンポイント・コツ

上記の5ステップに慣れてきたら、以下のコツを取り入れてみましょう。

▶︎ 要約チャレンジ

読んだ長文の内容を、30字程度の日本語で要約してみましょう。内容理解が深まり、現代文の力も同時に鍛えられます。

▶︎ チェックボックスの活用

単語リストの横にあるチェックボックスを使い、「1日後復習クリア」「3日後クリア」など、自分のルールで印をつけていくと、進捗が可視化されてモチベーションが上がります。

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よくある質問

Q.

この5ステップ、1つの長文にどれくらいの時間をかければ良いですか?


A.

最初のうちは、合計で25分〜30分を目安にしてみてください。具体的には「STEP1&2: 5分」「STEP3: 10分」「STEP4: 10分」といった時間配分です。大切なのは、時間をかけることよりも、毎日あるいは週に数回、このサイクルを継続することです。慣れてくれば、もっと短い時間でこなせるようになります。

まとめ

「速読英単語」は、単語リストを覚えるだけの本ではありません。それは「英文との格闘」を通じて、生きた語彙力と読解力を同時に身につけるためのトレーニングジムです。単語リストだけを見るのは、ジムに来てストレッチだけして帰るようなもの。今回お伝えした「推測→答え合わせ→音読→精読→復習」という5ステップサイクルを実践することで、初めて速単の持つ真の価値を引き出せます。明日から、まずは1つの章でこのサイクルを試してみてください。あなたの英語力は、確実に変わり始めます。

 

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