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青山学院横浜英和中学高等学校(以下、青山学院横浜英和)を志望する生徒および保護者の皆様に向けて作成したものです。偏差値や進学実績といったデータに加え、校風や在校生の評判といった情報までを網羅的に分析し、客観的な視点から特徴を明らかにします。この記事が、皆様の納得のいく進路選択の一助となることを願っています。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
まずは、学校の基本的な情報と通学の利便性を確認しましょう。特に、毎日の通学に関わるアクセスは、学校生活の質を左右する重要な要素です。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 学校名 | 青山学院横浜英和中学高等学校 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市南区蒔田町124 |
| 設置形態 | 私立・共学(キリスト教系) |
| 学科 | 普通科 |
| 系列大学 | 青山学院大学(系属校) |
| 公式サイト | https://www.yokohama-eiwa.ac.jp/ |
| アクセス情報 | |
| 最寄り駅 | 横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」 |
| 駅からの所要時間 | 徒歩約8分 |
横浜市営地下鉄ブルーラインの蒔田駅から徒歩8分というアクセスは、横浜市内はもちろん、広域からも通学しやすい良好な立地と言えます。駅からの道のりは落ち着いた住宅街で、治安面での安心感も高いでしょう。
青山学院横浜英واの学力的な立ち位置を、最新の偏差値データと近隣の競合校との比較から客観的に分析します。
| 学校名 | 偏差値(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 青山学院横浜英和 | 67 | 青山学院大学への推薦枠が魅力。高いレベルの文武両道を目指す。 |
| 山手学院(理数科) | 71 | 理系進学に強み。自由な校風。 |
| 横浜翠嵐(公立) | 75 | 神奈川県公立トップ校。最難関国公立大学への進学実績が豊富。 |
| 横浜緑ケ丘(公立) | 70 | 公立上位校。バランスの取れた進学実績と活発な学校行事。 |
| 法政大学第二 | 69 | 法政大学への推薦枠。スポーツが盛ん。 |
偏差値67は、神奈川県内の私立高校の中でもトップクラスに位置します。単に学力が高いだけでなく、青山学院大学への系属校推薦という強力な選択肢を持つ点が最大の差別化要因です。これにより、大学受験だけに縛られない、多角的な学びや活動に打ち込める環境が整っていると言えるでしょう。
高校選択において、進学実績は最も重要な判断材料の一つです。特に青山学院大学への内部進学状況と、外部大学への挑戦について詳細に分析します。(合格者数は既卒生を含む場合があります)
| 進学先カテゴリ | 2024年 合格者数(主要大学抜粋) | |
|---|---|---|
| 系属校推薦 | 青山学院大学 | 122名(進学資格保持者) |
| 国公立大学 | 東京外国語大学 | 1名 |
| 横浜国立大学 | 2名 | |
| 早慶上理 | 早稲田大学 | 4名 |
| 慶應義塾大学 | 8名 | |
| 上智大学 | 1名 | |
| GMARCH | 明治大学 | 9名 |
| 中央大学 | 7名 | |
| 立教大学 | 12名 | |
| 法政大学 | 5名 | |
進学実績の最大の特徴は、やはり青山学院大学への推薦枠の厚さです。卒業生の多くがこの制度を利用して進学しており、これは生徒にとって大きな安心材料となります。重要なのは、残りの生徒が国公立や早慶上理といった難関大学へ挑戦し、優れた実績を残している点です。これは、推薦制度に安住するのではなく、高い学力レベルを維持し、外部受験にも対応できる質の高い教育が提供されている証左と言えます。
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偏差値だけでは測れない、青山学院横浜英和の「生きた姿」を、3つの特徴から掘り下げます。
最大の魅力は、青山学院大学への系属校推薦制度です。高校での学業成績や生活態度などが基準を満たせば、受験を経ずに同大学へ進学が可能です。ただし、希望の学部に進むためには、高校3年間の成績が重要となります。この制度があることで、生徒は目先の受験勉強だけでなく、部活動、課外活動、探求学習など、幅広い活動にじっくりと取り組むことができます。
毎日の礼拝や聖書の授業、クリスマス礼拝といった宗教行事を通じて、キリスト教精神に基づいた人格形成を目指しています。「地の塩、世の光」という聖書の言葉をスクールモットーに掲げ、他者への奉仕や感謝の心を育む教育が根底に流れています。この精神的な土台が、落ち着いた学習環境と生徒の品性を育んでいると評価されています。
1880年創立の「横浜英和女学校」を源流とする伝統校であり、その名の通り英語教育には定評があります。ネイティブ教員による授業や、オンライン英会話、海外研修プログラムなどが充実しており、実践的な英語力を養成します。青山学院大学という国際色豊かな大学への進学を見据え、高校時代からグローバルな視野を養う環境が整っています。
学校の歴史と社会的な評価を測る上で、卒業生の活躍も一つの指標となります。(横浜英和女学校時代の卒業生を含みます)
【塾講師のひとこと】
2018年に共学化・現校名となる前の「横浜英和女学校」時代から、各界で活躍する多くの人材を輩出してきました。これらの卒業生の存在は、同校が長年にわたり質の高い教育を提供してきた歴史の証明であり、学校のブランドイメージを確固たるものにしています。
学校生活の実態を知るために、在校生や保護者から寄せられるポジティブな意見と、注意すべき点を両論併記で紹介します。
「青学への推薦があるという安心感が大きい。おかげで部活や趣味にも打ち込める。」
「校舎が新しくてとても綺麗。施設が充実していて学習環境は最高。」
「先生方が親身になって相談に乗ってくれる。キリスト教の学校だからか、穏やかな生徒が多い。」
「英語の授業が楽しい。ネイティブの先生と話す機会が多く、自然と英語力が身につく。」
「青学の推薦を確保するための内申争いが結構シビア。楽して進学できるわけではない。」
「校則は私立なのでそれなりに厳しい。自由を求める人には窮屈に感じるかも。」
「外部の難関大学を目指す人は、塾に通っているケースが多い印象。」
「まだ共学化して歴史が浅いため、男子の部活動などで物足りなさを感じる部分があるかもしれない。」
受験生や保護者の皆様から特に関心の高い質問について、Q&A形式で回答します。
青山学院横浜英和は、「高い学力レベル」「青山学院大学への進学保証」「キリスト教に基づく人間教育」という3つの強力な価値を兼ね備えた、神奈川県内でも有数の進学校です。単に偏差値が高いだけでなく、大学受験のプレッシャーからある程度解放された環境で、多角的な学びや自己探求に時間を費やせるという点は、他の進学校にはない大きな魅力と言えます。