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2025年09月02日 一般-高校ガイド

【2025年版】神奈川総合高校の偏差値・進学実績、校風を解説

神奈川県立神奈川総合高等学校を徹底解説

今回は、神奈川県内でも屈指の人気と独自性を誇る「神奈川県立神奈川総合高等学校」、通称「神奈総(かなそう)」について、受験生の皆さんが本当に知りたい情報を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。大学のような自由な校風、多彩なコース選択。その魅力の裏側にある注意点まで、プロの視点で深掘りします。この記事を読めば、神奈総があなたにとって本当に「合う」高校なのか、確信を持って判断できるようになるでしょう。

 

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

 

神奈川総合の基本情報&アクセス

まずは、神奈川総合高校の基本的な情報を確認しましょう。立地の良さも大きな魅力の一つです。

学校名 神奈川県立神奈川総合高等学校
課程・学科 単位制による全日制
・普通科(個性化コース/国際文化コース)
・舞台芸術科
設立年度 1995年
所在地 〒221-0812 神奈川県横浜市神奈川区平川町19-2
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanagawasohgoh-h/

交通アクセス

最寄り駅 ・東急東横線「東白楽駅」より徒歩約3分
・JR京浜東北線/横浜線「東神奈川駅」より徒歩約8分
・京浜急行線「京急東神奈川駅」より徒歩約10分
3路線3駅からアクセス可能という、県内でもトップクラスの交通利便性を誇ります。横浜駅からも非常に近いため、広範囲から生徒が集まるのが特徴です。自分の通学時間や経路を具体的にシミュレーションしてみましょう。
 

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偏差値と学力レベル

神奈総の偏差値はコースによって異なりますが、いずれも高い学力が求められます。近隣の競合校と比較することで、その立ち位置をより明確に把握しましょう。

学校名 学科・コース 偏差値
神奈川総合高校 普通科 個性化コース 65
普通科 国際文化コース 65
横浜国際高校 国際科 64
希望ケ丘高校 普通科 66
横浜平沼高校 普通科 65

※偏差値は大手高校情報サイトのデータを参考にしています。年度により変動する可能性があります。

神奈総の偏差値は、横浜国際高校、希望ケ丘高校や横浜平沼高校といった伝統的な進学校と同等なレベルにあります。合格のためには、内申点もさることながら、入試本番で高得点を取るための確かな学力が不可欠です。特に個性化コースは例年高倍率になる傾向があるため、激しい競争を勝ち抜く覚悟が必要です。

【最重要】主な大学進学実績

神奈総の大きな特徴は、その多様な進路選択です。国公立や難関私大はもちろん、海外大学や芸術系大学への進学者も多いのが魅力です。ここでは直近3年間の主な大学の合格者数(既卒生含む)を見てみましょう。

大学名 2024年度 2023年度 2022年度
国公立大学
東京大学 1
京都大学 1
一橋大学 1
東京工業大学 1 1 1
東北大学 1 1
北海道大学 2 2 3
横浜国立大学 5 1 7
東京都立大学 2 2 6
私立大学
早稲田大学 14 32 27
慶應義塾大学 16 17 15
上智大学 34 27 22
東京理科大学 5 8 12
明治大学 39 42 65
青山学院大学 22 40 42
立教大学 25 51 50
中央大学 19 26 31
法政大学 29 28 46
芸術系大学・海外大学など
       
多摩美術大学 9 14 22
武蔵野美術大学 1 11 20
海外大学 2

※合格者数は延べ人数であり、一人の生徒が複数の大学に合格している場合があります。最新の情報は必ず学校公式サイトをご確認ください。

早慶上理、GMARCHといった難関私立大学に多数の合格者を輩出している点はさすがです。一方で、国公立大学への進学実績は、同レベルの偏差値の高校と比較するとやや少ない印象を受けるかもしれません。これは、学校の方針として特定の大学進学を強制するのではなく、生徒一人ひとりの「やりたいこと」を尊重した結果と言えるでしょう。美術系大学への進学者が多いのも、神奈総の大きな特徴です。

 

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校風と教育の3つの特徴

神奈総の最大の魅力は、その独特の校風と教育システムにあります。ここでは、特に象徴的な3つの特徴を掘り下げてみましょう。

特徴1:大学レベルの自由と自己責任

神奈総には、いわゆる「校則」がほとんど存在せず、制服もありません。髪型や服装も自由です。さらに、固定されたクラスやホームルームがないため、授業ごとに教室を移動し、様々な生徒と共に学びます。これは大学のキャンパスライフに非常に近い環境ですが、その自由には大きな「自己責任」が伴います。時間割の管理、課題の提出、進路選択など、すべてを自分自身で計画し、実行していく主体性が求められます。

特徴2:圧倒的な科目選択の幅広さ(単位制)

神奈総は「単位制」を採用しており、生徒は自分の興味関心や進路希望に応じて、約120もの多様な科目の中から時間割を自分で作成します。必修科目は最小限に抑えられており、第二外国語(フランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、韓国・朝鮮語など)や、演劇、映像表現、心理学といった専門的な科目まで履修することが可能です。これにより、高校時代から自分の好きな分野を深く探求できる環境が整っています。

特徴3:生徒主体で創り上げる学校行事

体育祭である「スポーツ大会」や、文化祭の「翔鷗祭(しょうおうさい)」など、神奈総の行事は企画から運営まで、そのほとんどが生徒主体で行われます。教員はサポート役に徹し、生徒たちが自主的に協力し合いながら一つのものを創り上げていきます。こうした経験を通じて、リーダーシップや協調性、問題解決能力といった社会で生きる力が養われます。特に「翔鷗祭」は非常に高いクオリティで知られ、多くの来場者で賑わいます。

在校生・保護者のリアルな評判

ここでは、実際に通っている生徒や保護者から聞かれる「良い点」と「気になる点」を両論併記でご紹介します。

👍 良い評判

・「とにかく自由。自分の好きなことに没頭できる最高の環境。周りも個性的な人が多く、毎日が刺激的。」

・「大学のように自分で授業を組めるので、受験に必要な科目に集中したり、興味のある分野を深く学んだりできるのが良い。」

・「先生方は『教える』というより『サポートする』というスタンス。質問すればどこまでも付き合ってくれる。」

・「行事が本当に楽しい。生徒が本気で創り上げるから、一体感と達成感がすごい。」

🤔 気になる評判

・「自由すぎて、流されてしまうと何もせずに3年間が終わってしまう。強い意志が必要。」

・「クラスがないので、自分から積極的に動かないと友達ができにくいかもしれない。」

・「大学受験に対する学校側からの手厚いサポートは期待できない。基本的に自分で情報を集め、塾や予備校に通う人が多い。」

・「課題が少ないので、自主的に勉強する習慣がないと学力が落ちてしまう可能性がある。」

 

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よくある質問(FAQ)

制服や校則は本当にないのですか?
はい、制服はありません。生徒は皆、私服で通学しています。服装や髪型に関する細かな校則もほとんどなく、生徒の自主性が尊重されています。ただし、社会の一員としての良識ある行動が求められます。
塾や予備校に通っている人は多いですか?
はい、多いです。特に難関大学を目指す生徒の多くは、塾や予備校を活用しています。学校は多様な学びの機会を提供しますが、大学受験に特化した指導というよりは、生徒の探究心をサポートするスタンスのため、受験対策は個々で行うのが主流です。
どんな生徒が「神奈総」に向いていますか?
高校時代から明確にやりたいことがある生徒、自分で計画を立てて行動できる自己管理能力の高い生徒、多様な価値観を受け入れられる柔軟性のある生徒に向いています。逆に、手厚い指導や管理を求める生徒、受け身な姿勢の生徒は、自由な環境に戸惑うかもしれません。

まとめ

■ 神奈川総合高校は、「自由と自己責任」を体現した、大学のような学びができる稀有な高校です。

■ 偏差値は県内トップクラスであり、合格には高い学力と、面接で自分の考えをしっかり述べられる表現力が求められます。

■ 進学実績は難関私大が中心ですが、国公立、芸術系、海外大学など、生徒の進路は非常に多様です。

■ この学校の最大の価値は、用意されたレールを走るのではなく、自分で道を探し、創り出す経験ができる点にあります。

最終的に、神奈川総合高校を推奨できるのは**「明確な目標や探究心を持ち、自由な環境を活かして自らを律し、成長できる生徒」**です。

一方で、**「先生や学校からの手厚いサポートの中で安心して勉強したい生徒」**や**「集団の中で協調性を育みたいと考える生徒」**にとっては、他の進学校の方がより適した環境である可能性も考えられます。

高校選びは、偏差値だけで決めるものではありません。この情報が、あなたの心からの「行きたい」という気持ちを確かめ、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。

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