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2025年09月13日 一般-高校ガイド

【2025年版】 両国高校の偏差値・ 進学実績、校風を解説

【2025年版】両国高校の偏差値・進学実績、校風を解説

今回は、都内でも屈指の伝統と進学実績を誇る、東京都立両国高等学校について、多角的な視点から徹底分析します。この記事が、志望校選びのサポートとなることを願っています。

両国高校の基本情報とアクセス

学校名 東京都立両国高等学校(とうきょうとりつ りょうごくこうとうがっこう)
所在地 〒130-0015 東京都墨田区横網一丁目7番14号
電話番号 03-3625-1541
設置学科 普通科
校訓 自律・協同・創造
学校形態 都立・共学・併設型中高一貫校
指定 進学指導重点校
公式サイト https://www.metro.ed.jp/ryogoku-h/
最寄り駅からのアクセス
・JR総武線「両国駅」西口より徒歩5分
・都営大江戸線「両国駅」A4出口より徒歩7分
この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

両国高校の偏差値と学力レベル

都立両国高校の合格の目安となる偏差値は非常に高く、都内トップクラスに位置します。近隣・同レベルの進学指導重点校と比較することで、その客観的な立ち位置を把握しましょう。

学校名 偏差値(目安) 特徴
都立両国高校 71 併設型中高一貫校。文武両道を重んじる伝統校。
都立日比谷高校 75 都立トップ。圧倒的な進学実績と自由な校風。
都立西高校 74 自主性を尊重し、行事が非常に盛ん。「文武二道」を掲げる。
都立新宿高校 70 「チーム新宿」を掲げ、進学指導と部活動・行事の両立に注力。
塾講師のコメント
偏差値71というのは、東京都内の公立高校の中で最上位グループに属することを意味します。合格を勝ち取るためには、中学校の内申点はもちろんのこと、入試本番で高得点を獲得する卓越した学力が不可欠です。具体的には、換算内申で58以上(オール5に近い成績)を確保し、当日の学力検査では各教科90点以上を目指すレベルの戦いとなります。
また、両国高校は中学からの内部進学生がいることも特徴です。高校からの入学者は外部生として、高いレベルで切磋琢磨し合う環境に身を置くことになります。この環境を楽しめるかどうかも、学校選びの一つの視点となるでしょう。

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両国高校の主な大学進学実績(2024年・抜粋)

「進学指導重点校」として、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。以下は主要大学への合格者数です。(※既卒生を含みます)

大学グループ 合格者数
国公立大学 東京大学 11名
京都大学 1名
一橋大学 6名
東京工業大学 6名
私立大学
(早慶上理)
早稲田大学 77名
慶應義塾大学 48名
上智大学 25名
東京理科大学 73名
私立大学
(GMARCH)
明治大学 128名
その他GMARCH計 多数
塾講師のコメント
特筆すべきは、国公立大学への高い合格実績です。東京大学をはじめとする最難関大学へ安定して二桁の合格者を輩出している点は、学校全体のアカデミックなレベルの高さを証明しています。これは、質の高い授業はもちろん、長期休暇中の講習や個別指導など、手厚い進学サポート体制の賜物と言えるでしょう。
私立大学では、早慶上理への合格者数もさることながら、GMARCHレベルへは非常に多くの生徒が進学しています。これは、トップ層だけでなく、幅広い生徒がそれぞれの目標を達成していることを示唆しています。浪人生を含んだ数字である点には注意が必要ですが、それを差し引いても極めて高い水準です。

両国高校の校風と教育の3つの特徴

特徴1. 「自主・自律」の精神と文武両道

100年以上の歴史の中で培われた「自主・自律」の精神が校風の根幹にあります。教員が生徒を細かく管理するのではなく、生徒一人ひとりが自ら考え、判断し、行動することを尊重します。学校行事や部活動の運営も生徒が主体となって行われる場面が多く、リーダーシップや協調性を養う絶好の機会となっています。また、「文武両道」を掲げ、学業だけでなく部活動にも真剣に取り組む生徒が多く、加入率も高い水準にあります。

特徴2. 内部進学生と外部進学生のシナジー

両国高校は、附属中学校からの内部進学生と、高校受験を経て入学する外部進学生が共に学びます。高校1年生では両者は別クラスで編成され、高校からの学習内容の基礎を固めます。2年生から混合クラスとなることで、多様なバックグラウンドを持つ生徒同士が刺激し合い、新たな人間関係と活気を生み出す相乗効果が期待されます。当初は戸惑いがあるかもしれませんが、多くの生徒がこの環境をポジティブに捉えています。

特徴3. 進学指導重点校としての手厚いサポート

「進学指導重点校」として、大学受験に向けたサポート体制は万全です。土曜授業の実施、夏期・冬期講習、個別添削指導、卒業生による進路相談会など、生徒の学習意欲に応えるプログラムが豊富に用意されています。授業の進度は速く、内容は高度ですが、ついていこうとする生徒を全力でバックアップする体制が整っているため、高いレベルでの学力向上が見込めます。

塾講師のコメント
両国高校の教育を一言で表すなら「自由と責任」です。「自主・自律」の校風は、自ら学習計画を立て、積極的に行動できる生徒にとっては最高の環境です。しかし裏を返せば、手取り足取りの指導を期待する生徒には、物足りなさや厳しさを感じるかもしれません。高校生活を通じて「自ら学ぶ力」を本気で身につけたいという強い意志を持つ生徒にこそ、最適な学校と言えるでしょう。

両国高校の著名な卒業生

両国高校(旧制府立三中含む)は、各界で活躍する多くの人材を輩出してきました。

芥川 龍之介 小説家(『羅生門』『蜘蛛の糸』など)
柿澤弘治 元外務大臣
近藤美矩 アナウンサー
浮谷東次郎 レーシングドライバー

両国高校の在校生・保護者のリアルな評判

ここでは、実際に通う生徒や保護者から聞かれるポジティブな点と、注意が必要な点を公平にご紹介します。

 良い点・満足している点
・周囲の生徒のレベルが高く、常に刺激を受けられる。
・先生方の指導が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる。
・両国駅からのアクセスが良く、通学が非常に楽。
・歴史と伝統があり、学校への誇りを持てる。
・行事が生徒主体で、達成感がある。
 気になる点・注意点
・課題や小テストが多く、勉強はかなり大変。
・授業の進度が速いため、一度つまずくと追いつくのが難しい。
・「自主性」が重んじられるため、自分から動かないと置いていかれる感覚がある。
・高1の時は、内部生と外部生で少し壁を感じることがある。
・校則は厳しくないが、自由な分、自己管理能力が問われる。

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両国高校のよくある質問(FAQ)

Q.内部進学生と外部進学生はすぐに馴染めますか?
A.高1ではクラスが別ですが、部活動や委員会活動を通じて交流の機会は多くあります。高2で混合クラスになる頃には、ほとんどの生徒が壁を感じることなく学校生活を送っているようです。最初の数ヶ月は意識するかもしれませんが、過度な心配は不要です。
Q.部活動は盛んですか?勉強との両立は可能ですか?
A.多くの生徒が部活動に加入しており、活発に活動しています。ただし、学業のレベルも高いため、両立には効率的な時間管理と強い意志が求められます。多くの先輩が両立を成し遂げているので、不可能ではありません。
Q.塾や予備校に通っている生徒は多いですか?
A.学校のサポートが手厚いため、高1・高2から通塾している生徒は他の進学校に比べて少ない傾向にあります。しかし、受験学年である高3になると、自身の苦手科目を補強したり、より高いレベルを目指したりするために予備校を活用する生徒が増えてきます。

この記事のまとめ

都立両国高校に関する情報を総括し、どのような生徒にとって最適な選択肢となりうるかを分析します。

学力レベル: 都内最上位。合格には極めて高い学力と内申点が必要。
進学実績: 国公立・難関私大ともに申し分なく、特に国公立志向が強い。
校風: 「自主・自律」がキーワード。生徒の主体性を最大限に尊重する。
環境: 内部進学生と外部進学生が切磋琢磨する環境。都心にありアクセス良好。
注意点: 学習の進度が速く、課題も多い。受け身の姿勢ではついていくのが困難。
塾講師のコメント

【この高校を強くおすすめできる生徒】

自ら学習計画を立て、目標に向かって主体的に努力できる生徒。周囲のレベルが高い環境に身を置き、知的な刺激を求める生徒。管理されるよりも、自由な環境で自分の可能性を試したいと考えている生徒には、最高の3年間が待っているでしょう。将来的に国公立大学や最難関私立大学への進学を強く希望している生徒にとって、申し分のない環境です。

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