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2025年09月13日 一般-高校ガイド

【2025年版】 ラ・サール高校の偏差値・ 進学実績、校風を解説

【2025年版】ラ・サール高校の偏差値・進学実績、校風を解説

この記事は、鹿児島県に位置する全国屈指の男子進学校、ラ・サール高等学校について、多角的な情報から解説します。皆様の志望校選びの参考となれば幸いです。

ラサール高校の基本情報とアクセス

所在地 〒891-0192 鹿児島県鹿児島市小松原2-10-1
設置形態 私立・男子校
設立年 1950年
教育理念 カトリックの精神に基づき、知・徳・体のバランスの取れた人間の育成
アクセス ・市電谷山線「谷山」電停より徒歩約5分
・JR指宿枕崎線「谷山」駅より徒歩約10分
学生寮 有り(全生徒の約7割が入寮)
公式サイト https://www.lasalle.ed.jp/
塾講師のコメント

鹿児島市内に位置しながらも、生徒の大半が全国から集まる寮生である点が最大の特徴です。そのため、通学の利便性以上に、寮生活への適性が本人にあるかを慎重に検討する必要があります。学校周辺は落ち着いた住環境が広がっています。

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

ラサール高校の偏差値と学力レベル

ラ・サール高校の偏差値は79とされており、これは全国でもトップクラスに位置します。九州地方においては不動のトップであり、全国の最難関校と肩を並べる学力レベルが求められます。

偏差値 比較表
ラ・サール高校 79
灘高校(兵庫) 79
開成高校(東京) 78
東大寺学園高校(奈良) 78
久留米大学附設高校(福岡) 77
鶴丸高校(鹿児島・公立) 74
塾講師のコメント

偏差値の数値からもわかる通り、合格には中学の学習範囲を完全にマスターしていることはもちろん、極めて高いレベルでの応用力が不可欠です。特に高校からの入学者は、中学からの内部進学生とすぐに同じ土俵で競うことになるため、入学時点で高い学力を有していることが前提となります。全国のトップレベルの生徒と切磋琢磨したいという強い意志を持つ生徒にとって、この上ない環境と言えるでしょう。

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ラサール高校の主な大学進学実績

ラ・サール高校の進学実績は、その高い教育水準を明確に示しています。特に東京大学や京都大学、そして国公立大学医学部への合格者数は全国でも屈指の実績を誇ります。

大学名 2024年 2023年
国公立大学
東京大学 37名 (現役24名) 37名
京都大学 6名 (現役3名) 7名
九州大学 25名 32名
その他旧帝大など 21名 14名
国公立大学医学部 計 92名 99名
私立大学
早稲田大学 30名 41名
慶應義塾大学 36名 40名

※合格者数は延べ人数。公式発表等のデータを基に作成。

ラサール高校の校風と教育の3つの特徴

特徴1:圧倒的な進学実績、特に医学部への強さ
最大の魅力は、やはり国内最難関大学への高い進学実績です。特に国公立大学医学部への合格者数は、例年全国トップクラスを維持しています。医師を志す生徒にとっては、同じ目標を持つ仲間と高め合える理想的な環境です。授業の進度は非常に速く、自主的な学習習慣が確立していることが求められます。
特徴2:寮生活を通じた人間的成長と自律性の涵養
生徒の約7割が寮生活を送っており、これがラ・サールの教育の核となっています。親元を離れ、規律ある共同生活を送る中で、学力だけでなく、自律性や協調性、生涯にわたる友人関係が育まれます。高校生は個室が与えられ、プライベートな空間も確保されています。
特徴3:「質実剛健」を体現する伝統行事
勉強一辺倒ではなく、人間形成を重視する行事が多いのも特徴です。特に有名なのが、錦江湾を横断する「桜島遠泳」や、約35kmを歩き通す「桜島一周遠行」です。これらの厳しい行事を乗り越える経験が、生徒たちの精神的な強さや一体感を醸成しています。体育祭も出身地で紅白に分かれて競うなど、大きな盛り上がりを見せます。

ラサール高校の著名な卒業生

各界で活躍する多くのリーダーを輩出しており、そのネットワークは卒業後の大きな財産となります。

伊藤祐一郎(元鹿児島県知事)
吉田大八(映画監督)
片野坂真哉(ANAホールディングス株式会社 代表取締役会長)
ラサール石井(タレント、俳優、演出家)
中村昭治(アナウンサー)
・その他、政財界、医療界、学術界に多数

ラサール高校の在校生・保護者のリアルな評判

良い点・満足している点

「全国から集まった優秀な友人たちと過ごす3年間は、何物にも代えがたい財産。一生の友人ができた。」
「先生方のサポートも手厚いが、基本は自主性を重んじる校風。自分で考えて行動する力が身についた。」
「医学部を目指すなら最高の環境。周りのレベルが高いので、常にモチベーションを維持できた。」

気になる点・注意すべき点

「寮生活は独特のルールがあり、合わない生徒には辛いかもしれない。入寮前に覚悟は必要。」
「良くも悪くも自由。課題が少ない分、自分で勉強を管理できないと、あっという間に置いていかれる。」
「鹿児島という立地は、首都圏や関西圏の大学のオープンキャンパスなどには参加しにくい面がある。」

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ラサール高校のよくある質問(FAQ)

Q1. 寮生活はどのような雰囲気ですか?
規律を重んじつつも、生徒の自主性が尊重されています。中学生は相部屋、高校生は個室が基本です。義務自習の時間があり、学習習慣が身につきます。週末の外泊など一定のルールはありますが、仲間との共同生活を通じて得られるものは非常に大きいと言われています。
Q2. 勉強はどのくらい大変ですか?
授業の進度は公立高校に比べて格段に速く、予習・復習が不可欠です。しかし、学校側から大量の課題が課されるというよりは、生徒一人ひとりの自主的な学習計画に委ねられています。周囲の生徒のレベルが高いため、自然と学習意欲が刺激される環境です。
Q3. 部活動は盛んですか?
多くの生徒が部活動に参加しており、文武両道を実践しています。全国レベルで活躍する部は多くありませんが、限られた時間の中で効率的に活動し、学業と両立させています。体育祭などの行事も生徒主体で運営され、活気があります。

この記事のまとめ

ラ・サール高校は、単なる進学校ではなく、寮生活と独自の教育プログラムを通じて、次代のリーダーに求められる知性、人間性、そして精神的な強さを育む学校です。

塾講師のコメント:どのような生徒におすすめか
おすすめできる生徒:高い目標を持ち、自らを律して学習に取り組める生徒。特に、医師や研究者など、高い専門性を要する分野を志す生徒には最適な環境です。また、親元を離れて自立したい、全国から集まる仲間と深く交わりたいと考える生徒にとっても、唯一無二の経験ができるでしょう。
他の高校も考えたい生徒:手厚いサポートや管理を求める生徒には、自由な校風が合わない可能性があります。また、寮での集団生活に強い不安を感じる場合や、どうしても男女共学の環境で高校生活を送りたいと考える場合は、他の選択肢を検討する方が良いかもしれません。

最後に、重要なのは、偏差値や進学実績といったデータだけでなく、生徒本人がラ・サール高校の教育理念や校風に共感し、「この環境で成長したい」と強く願うことです。この記事が、そのための判断材料となることを願っています。

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