今日は連休最終日。東海地方は35℃を超える猛暑日となりました。テレビの画面では司会者の方が「暑いですね」「水分補給を忘れずに」と繰り返しています。もちろん熱中症予防の注意喚起は重要ですが、決まり文句のように聞こえてしまいがちで、「どうしてこんなに暑いのか?」という本質的な疑問が置き去りにされることもあります。
受験生の皆さんにとって「暑くて集中できない」と感じるのは自然なことです。でも、こうした異常な気象をただ嘆くだけで終わらせず、「考えるきっかけ」として扱うことが大切です。
東大の過去問に学ぶ「問いかけの力」

以前のブログ「疑問を持つ力が受験を変える — スタディコーチ岐阜校の『逆授業』」でも触れましたが、東京大学の過去問は深く考える力を試す良問が多く見られます。たとえば次のような問いです:
- なぜシャッター通り商店街が増えているのか?
- なぜ世界大戦は他の戦争に比べて甚大な被害をもたらしたのか?
- なぜ長野県と茨城県ではレタスの収穫量が多いのか?
これらの問いはいずれも「なぜ?」を深掘りする力を求めます。単に事実を列挙するだけではなく、背景や因果関係をつなげて説明する力が試されるのです。
もし出題テーマが「異常気象」だったら?
仮に次のような問題が出されたとします:
普段からニュースや社会の出来事に目を向けていないと、この問いに対応することは難しいでしょう。逆に、日常的に「なぜ?」を問い続けている受験生は、異なる切り口から論じることができます。
受験勉強と社会への関心はつながっている
受験勉強はテキストや問題集を解く作業だけではありません。本当の学力は、現実社会への関心と結びついて初めて力を発揮します。異常気象のような身近なテーマを手がかりに、原因・影響・将来の見通しを自分の言葉で整理できる習慣をつけましょう。それが合格につながる大きな武器になります。
今日のまとめ
- 暑さに「つらい」と嘆くだけでなく、背景を考える姿勢を持つこと。
- 東大の過去問は「なぜ?」を掘り下げる力を問う良問であること。
- 異常気象などの社会問題も、受験に直結する重要な学びの題材であること。
猛暑の中での学習はつらいですが、この状況を「考えるきっかけ」として活かしてみてください。受験生の皆さん、そして保護者の方も、日々の出来事に目を向ける習慣をぜひ取り入れてくださいね。


