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2025年09月16日 一般-勉強法

【塾講師が解説】理系にこそ知ってほしい古文の勉強法!

 

【塾講師が解説】理系にこそ知ってほしい古文の勉強法!

「数学や化学のためにもっと時間が欲しいのに、なんで古文を…」
「単語や文法を覚えても、全然文章が読めるようにならない…」

理系のあなたなら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。古文に対して、なんとなく「コスパが悪い」「センスが必要」といった苦手意識を感じていませんか?

もしそうだとしたら、この記事はあなたのためのものです。実は、古文は「理系脳」を持つあなたこそ、最短ルートで得意にできる戦略的科目なのです。

今日のコーチングでは、「なぜ理系が古文を学ぶべきか」という根本的な問いから始め、感覚論を一切排除した「再現可能な4つの手順」を具体的にお伝えします。この記事を読み終える頃には、「これなら自分にもできる」と確信しているはずです。

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なぜ、理系が古文を「捨てるべきでない」のか?

まず、モチベーションの源泉となる「古文を学ぶ必要性」を論理的に理解しましょう。理由は3つあります。

1.

国語全体の点数を安定させる「重り」になる

現代文、特に評論や小説は、文章との相性によって点数がブレやすい科目です。しかし、古文は知識と解法ルールが明確なため、一度マスターすれば安定して高得点を稼げます。共通テスト(50点満点)で安定して40点以上取れれば、国語全体で大失敗するリスクを大幅に減らせます。

2.

ライバルに差をつける「戦略的得点源」

多くの理系受験生があなたと同じように「古文は苦手」「後回しにしたい」と考えています。だからこそ、ここで最小限の努力で確実に得点できる力を身につければ、それが大きなアドバンテージになります。合否を分ける最後の1点を、古文が助けてくれるかもしれません。

3.

実は「理系脳」と相性が良い

古文読解は、単語や文法というルール(公式)をインプットし、それらを組み合わせて文章構造を論理的に解析していくパズルのようなものです。これは、公式を覚えて問題を解く数学や物理の思考プロセスと非常に似ています。センスではなく、ルールに基づいた論理的思考こそが武器になるのです。

理系受験生が陥る「古文のワナ」3つの失敗例

具体的な手順に入る前に、多くの人がなぜ古文でつまずくのかを知っておきましょう。あなたにも心当たりがあるかもしれません。

失敗例1:やる気ゼロの「とりあえず暗記」

「理系には不要」という思いから、必要性を感じないまま単語や文法を機械的に暗記しようとするパターン。これでは記憶に定着せず、応用も効かないため「やっても無駄だ」とすぐに挫折してしまいます。

失敗例2:完璧主義の「文法沼」

理系的な思考が裏目に出て、文法を完璧に理解しないと先に進めないと思い込んでしまうケース。分厚い文法書の隅々までやろうとして、膨大な情報量に圧倒され、読解演習にたどり着く前に力尽きてしまいます。

失敗例3:木を見て森を見ずの「いきなり読解」

単語や文法といった最低限のルールを軽視し、いきなり長文問題に挑戦するパターン。当然、何が書いてあるか全く分からず、「やっぱり古文はセンスが必要なんだ」と間違った結論に至ってしまいます。

【最短攻略】理系のための古文学習法

ここからが本題です。古文を「システム解析」する感覚で、以下の4つの手順をそのまま真似してください。

ステップ1:インプットの”超”最小化(単語・文法)

完璧を目指してはいけません。まずは「文章の骨格を読むための最低限の知識」だけに絞ってインプットします。

✔️

古文単語:まず300語レベルの単語帳を1冊用意します。(例:「見て覚える古文単語300」など)。1日に10分、100語のペースで高速で回し、まずは「1つの単語に1つの意味」を言える状態を目指しましょう。1週間で3周するのが目標です。
✔️

古典文法:全てを網羅しようとせず、読解の根幹となる「助動詞」「敬語」「助詞(特に格助詞・接続助詞)」の3分野に集中します。薄い問題集(例:「ステップアップノート30」など)で該当範囲を3周し、特に助動詞の「接続」と「意味」を体に叩き込みます。

ステップ2:主語と述語を追いかける「骨格リーディング」

知識をインプットしたら、すぐに読解演習に入ります。ただし、いきなり全訳しようとしないでください。

まずは共通テストレベルの短い文章を使い、以下の2つだけをペンで追いかける練習をします。

「誰が(主語)」と「どうした(述語)」

古文は主語が省略されがちですが、そこは登場人物や敬語の種類から「論理的に推測」するゲームです。この「骨格」を掴む練習を1日1文、15分続けてください。文章の構造が驚くほどクリアに見えてきます。

ステップ3:省略を補う「古文常識」のインプット

骨格リーディングの精度を上げるための「ブーストアイテム」が古文常識です。

当時の貴族の恋愛観、出世、宗教観などを知っていると、「主語が省略されていても、この状況ならこの人がこう動くに違いない」という論理的な推測が可能になります。

これは真面目に暗記する必要はありません。漫画形式の参考書(例:「マドンナ古文常識」など)を休憩時間にパラパラと1周読むだけでOKです。知識の点と点がつながり、読解の解像度が格段に上がります。

ステップ4:解法パターンの蓄積(アウトプット)

最後に、共通テストや志望校の過去問を使って、問題演習を繰り返します。ここでの目的は「解法のパターン化」です。

「和歌の問題はこう解く」「主語を問う問題は敬語に着目する」といった自分なりの解法ルールを蓄積していきます。間違えた問題は、なぜ間違えたのか(単語?文法?常識?)を分析し、使っている参考書に情報を一元化していきましょう。これを繰り返すことで、どんな問題にも対応できるあなただけの「攻略マニュアル」が完成します。

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さらに効果を高める2つのコツ

1.

1日5分の音読を取り入れる

「骨格リーディング」に慣れてきたら、演習した文章を声に出して読んでみましょう。古文特有のリズムや文構造が体に染みつき、読むスピードと精度が向上します。タイマーで5分測ってやるだけで効果絶大です。

2.

主語を四角で囲むクセをつける

演習の際、自分で補った主語や明確な主語を、必ず四角(□)で囲むクセをつけましょう。これにより、常に「今、誰が話しているのか・行動しているのか」を意識する思考回路が作られ、読解のミスが劇的に減ります。

Q.

単語がどうしても覚えられません。何か良い方法はありますか?


A.

単語は「一度で完璧に」ではなく「何度も浅く触れる」のがコツです。理系の方なら、数学の解法を覚えるプロセスに似ているかもしれません。1日に長時間やるのではなく、1日10分と決めて、毎日単語帳を開く習慣をつけましょう。また、単語の語源やイラストを関連付けると、単なる丸暗記よりも記憶に残りやすくなります。

Q.

この勉強法で、どのくらいで点数が上がりますか?


A.

個人差はありますが、もしあなたが毎日コンスタントに合計30分〜45分程度、この手順に時間を割けるなら、1〜2ヶ月で共通テストの過去問で手応えを感じ始めるはずです。重要なのは、毎日少しでも古文に触れて「ルール」を忘れないようにすることです。理系科目の勉強の合間のリフレッシュとして取り入れるのも良いでしょう。

この記事のまとめ

理系のあなたにとって、古文は「捨てる科目」ではなく「最小限の投資でリターンを得る戦略的科目」です。感覚に頼らず、理系脳を活かしてシステムを解析するように学習を進めましょう。

まず、インプットは単語300と最重要文法に絞り、完璧を目指さずに高速で繰り返します。そして、文章を読む際は「誰が・どうした」という骨格だけを追う練習から始め、古文常識をヒントに論理的に内容を推測します。この「最小化」と「構造化」こそが、あなたが最短で古文を得点源にするための鍵です。今日から、騙されたと思ってステップ1から始めてみてください。あなたの受験戦略に、必ずやプラスの変化が訪れるはずです。

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