目次
日本女子大学附属中学・高等学校を志望校として検討されている皆様へ。 高校選びは、お子様の将来を左右する重要な決断です。多くの情報が溢れる中で、「実際のところ、どんな学校なの?」という疑問をお持ちではないでしょうか。 本記事では第三者の視点から日本女子大学附属高等学校を徹底分析。偏差値や進学実績といったデータから、校風や在校生の評判まで、多角的な情報を提供し、後悔のない学校選びをサポートします。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
| 所在地 | 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1 |
|---|---|
| 最寄り駅 | 小田急線「読売ランド前」駅より徒歩10分 |
| 学校種別 | 私立・女子校 |
| 設立年度 | 1906年(明治39年) |
| 公式サイト | https://www.jwu.ac.jp/hsc/ |
日本女子大学附属高等学校の偏差値は63前後とされており、神奈川県内では上位層レベルの女子校に位置づけられます。
| 偏差値(目安) | 63 |
|---|---|
| 神奈川県内での順位 | 上位約15%以内 |
※偏差値は2025年9月時点の複数の大手教育情報サイトのデータを基にした参考値です。
偏差値63という数字は、単に学力が高いだけでなく、中学時代にしっかりと基礎学力を固めた生徒が集まることを意味します。合格を勝ち取るためには、難関校を意識した学習計画を立て、実行していく必要があるでしょう。周囲のレベルが高い環境に身を置くことで、入学後も互いに切磋琢磨し、成長できるのがこのレベルの学校の魅力です。
本校の大きな特徴は、日本女子大学への内部推薦制度と、国公立・私立大学への高い進学実績を両立している点です。内部進学率は例年7割程度で推移しており、多くの生徒が推薦の権利を確保しつつ、外部受験に挑戦しています。
| 内部進学 | 日本女子大学へ約75%が進学 |
|---|---|
| 国公立大学 | お茶の水女子大学、地方国公立など |
| 私立大学 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、GMARCH各校など |
※進学実績は2024年度入試までのデータを参考にしています。最新の詳細は必ず公式サイトをご確認ください。
「内部進学」という安心感を持ちながら、より高い目標である国公立大学や私立大学を受験できるのは生徒にとって非常に大きなアドバンテージです。これは、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての質の高い理数教育の成果の表れでもあります。文系・理系を問わず、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っていることが、この高い進学実績につながっていると言えるでしょう。
偏差値や進学実績だけでは測れない、日本女子大学附属高等学校ならではの魅力はどこにあるのでしょうか。ここでは教育の柱となる3つの特徴を分析します。
創立以来の教育方針である「自学自動」の精神が、学校生活のあらゆる場面に浸透しています。教員から一方的に与えられるのではなく、生徒自身が課題を見つけ、主体的に学び、行動することが重んじられます。学校行事や部活動の運営も生徒が中心となって行っており、リーダーシップと協調性を育む土壌があります。
文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けており、先進的な理数教育が展開されています。大学や研究機関と連携した課題研究や、科学の第一線で活躍する研究者を招いての講演会など、知的好奇心を満たすプログラムが豊富です。これが、大学の理系学部や医歯薬系への高い進学実績の原動力となっています。
附属校ならではの強みとして、日本女子大学との緊密な連携が挙げられます。高校生のうちから大学の講義を聴講したり、大学の施設を利用したりする機会が豊富に用意されています。これにより、早い段階から学問への興味を深め、具体的な将来像を描くことが可能になります。
学校の「生きた姿」を知るために、在校生や保護者からの評判をみてみましょう。ここでは良い点と気になる点を両論併記で紹介します。
「自由」という言葉が多くの口コミで共通して見られます。これは「自主性」や「主体性」を重んじる校風の裏返しです。この環境を最大限に活かせる生徒にとっては最高の3年間になりますが、一方で、細かく管理されたいタイプの生徒には物足りなさを感じる可能性も示唆しています。施設面や立地に関する物理的な側面と、校風というソフト面の両方から、お子様の性格に合っているかを見極めることが重要です。
はい、可能です。本校の大きな魅力の一つで、多くの生徒がこの制度を利用して、国公立大学や難関私立大学の一般選抜に挑戦しています。内部推薦の基準を満たした上で、学校が定める要件を満たす必要があります。詳細な条件については、必ず学校説明会などで直接ご確認ください。
通常の授業に加えて、科学的な探究能力を養うための特別なプログラムが用意されています。例えば、1年次には全員が基礎的な研究手法を学び、2年次からは各自が興味のあるテーマで本格的な課題研究に取り組みます。大学の研究室訪問や、研究成果を発表する機会も設けられています。
「自学自動」の精神に共感し、自ら学びたいことを見つけ、積極的に行動できる生徒に最適な環境です。また、知的好奇心が旺盛で、特に理数分野に強い関心を持つ生徒や、将来的に難関大学への進学を目指している生徒にとって、非常に魅力的な学校と言えるでしょう。
以上の分析から、日本女子大学附属高等学校は以下のような目標や価値観を持つ生徒に特に強く推奨できる学校です。
高い目標を持ち、主体的に学ぶ意欲のある生徒
将来、理系分野(特に医歯薬系や研究職)に進みたいと考えている生徒
大学附属の安心感と、外部の難関大学に挑戦する自由度の両方を求めている生徒
高校選びは、偏差値だけで決めるべきではありません。本記事で提供した情報が、皆様にとって納得のいく意思決定の一助となれば幸いです。ぜひ一度、学校説明会や文化祭に足を運び、ご自身の目で学校の雰囲気を感じてみてください。
豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスが特徴です。最寄り駅からは少し坂を上りますが、この環境が落ち着いた学習雰囲気を生み出しているとも言えるでしょう。学校説明会などに参加される際は、実際に駅から歩いてみて、毎日の通学を具体的にイメージしてみることをお勧めします。公式サイトには、教育方針や行事の様子が詳しく掲載されていますので、訪問前に必ずチェックしておきましょう。