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2025年09月23日 町田校ブログ

苦手科目の克服方法とは!?

なぜ苦手意識が生まれるのか:原因の理解

まず、苦手科目を克服するために「苦手意識がなぜ生まれたか」を知ることが重要です。原因を知れば、改善策も見えてきます。

  1. 理解できない部分を放置してきた

    「この章のここが分からない/曖昧だ」という部分をそのままにしておくと、後々そこが土台になっている部分でつまずくことがあります。四谷学院の記事でも「理解できない問題を放置する」が苦手意識を深める要因とされています。

  2. 「苦手」と思い込んでしまう心のクセ

    過去の失敗や人からの評価などが元で、「自分には向いてない」「どうせできない」と思ってしまうこと。こういう思い込みが先に立つと、挑戦する前からやる気が失われがちです。

  3. 勉強法が合っていない、あるいは分野ごとのコツを知らない

    科目や分野によって、理解の仕方や取り組み方が異なります。例えば、数学なら公式や証明の筋道、英語なら文法・語彙・読解・発音など。自分がどの部分で弱いのかを把握していないと、「苦手な科目全体」が漠然と苦手、という状態になります。

  4. モチベーション・環境の問題

    興味が持てない、やる気が出ない、勉強する環境が整っていない、時間が取れない、疲れている、集中できないなど。これらも苦手意識を強くする原因になります。

克服のためのステップ・方法

原因が分かったら、それを踏まえて以下のようなステップで取り組むと効果的です。

ステップ1:苦手を細かく分析する

  • 科目全体ではなく、「 分野(単元)・スキル・テーマ」レベルに分ける

    例)英語なら “文法/語彙/読解/リスニング/発音”、数学なら“方程式/図形/確率/関数”等。 

  • 何が分からないのか」を具体的に書き出す

    解き方が分からない、用語が曖昧、意味が取れない、語彙が足りない、問題を見たときのアプローチが整理されていない、など。

  • 過去のテストや宿題などを見て、「頻繁に間違えてる問題・苦戦したタイプ」をピックアップする。

ステップ2:基礎/つまずきの部分をさかのぼって学び直す

  • 苦手の原因が「前提知識が抜けている」ことが多いため、小学校・中学のレベルや前の単元まで戻る必要があることもあります。 

  • 教科書・基本問題に立ち返る。難しい問題に挑む前に、「確実に理解できる簡単な問題」で整理する。

  • 分からない箇所は、参考書・動画授業・友達や先生に教えてもらう。理解を深めるために「人に説明する」ことも効果的。UNCの“Studying 101”などでも、「教える者になる(teach someone)」という方法が勧められています。 

ステップ3:学習計画を立て、小さな目標を設定する

  • 一度に大きな範囲をやろうとせず、細かく区切った目標を設定する(例:今日の目標はこの単元の文法をひとつ理解する、例題を3題解くなど)。

  • 毎日少しずつでも継続する。「短時間から始める」ことが挫折を防ぎます。5分、10分、15分など、続けられる時間をまず確保。

  • 勉強時間のスケジュールを決める。どの科目をいつやるか、苦手科目に重点を置く時間を確保する。得意科目もある程度維持するようにバランスを取る。 

ステップ4:反復と復習を重視する

  • 間違えた問題、理解が甘かった内容は繰り返し取り組む。類題を解いたり、教科書の関連箇所を読み直したりする。

  • 復習スケジュールを組む。「忘れかける頃に復習する」ことで記憶が定着する。いわゆる間隔を空けての復習が効果的。 

  • ノートやまとめプリントを作る。自分が間違えやすい・理解できていないポイントだけを集めた復習用ノートを用意。

ステップ5:適した勉強法を取り入れる

科目・分野によって効果的なアプローチを選ぶことが大切です。以下はいくつかの方法です。

科目・性質 有効な勉強法
記憶・暗記が重要な科目(英単語、歴史年号、化学式など) フラッシュカード、暗記ポスター、クイズ形式で思い出す練習(思い出す→チェック)
問題を解く練習が必要な科目(数学・物理など) 基本問題を繰り返す、解く手順を「なぜそのように解くか」考えながら解く、過去問や演習問題を使う
読解系・外国語 語彙を増やす、文法を整理する、例文や文章をたくさん読む/聞く、シャドーイングなど音声を使う
  • アクティブスタディを取り入れる。「ただ読む」あるいは「書き写す」だけでなく、自分で要点をまとめたり、関連づけたり、問いを立てたりする。学習センターのガイドにもそういう方法が推奨されています。

ステップ6:モチベーションを維持する工夫

苦手教科を続けていくには、やる気を保つことが非常に大切です。

  • 成功体験を積む

    小さな成果でも「できた」を実感すること。例題を一問解けた、前より速く or 少ないヒントで解けた、前回より点数が上がった、など。これが自信につながります。

  • 見方を変える

    苦手科目を「自分には無理」というものとして捉えるのではなく、成長の機会・挑戦と考える。「苦手があるから伸びしろがある」と捉えると心理的にも取り組みやすくなります。 

  • 報酬を用意する

    勉強した後の休憩、好きなことをする時間、達成できたら小さなごほうびなど。勉強そのものではなく、その後の楽しみをモチベーションに使う。

  • 良い環境を整える

    静かな場所、気が散らない机周り、必要な道具・教材をすぐ使えるようにする。スマホやSNSの使用を制限するなど。

ステップ7:他者の力を借りる

ひとりで取り組むよりも、周囲の支援を活用することで効率よく改善できます。

  • 先生、家庭教師、塾など、専門的に教えてくれる人から解き方・考え方を学ぶ。 

  • 友達との学習グループ。教え合うことで、自分の理解が曖昧なところが浮き彫りになり、また友達の考え方を知ることで刺激を受ける。

  • オンライン教材・動画授業を活用する。分かりにくい部分を何度も見返したり、別の解説者の視点で学ぶことで理解が深まる。

心理的・習慣的アプローチ

勉強テクニックだけでなく、「心の状態」や「習慣」を整えることも克服の鍵です。

  • 自己効力感を育てる

    自分が「やればできる」という気持ちを持てるように、小さな成功体験を重ねること。これにより、苦手科目に対しても挑戦的な姿勢を取れるようになります。

  • 成長マインドセット

    能力は努力で伸びる、という考え方を持つと、苦手を改善しようという意欲が高まります。「私は数学が苦手だ」ではなく「数学は今は苦手だけど、努力で改善できる部分がある」と考える。多くの教育研究でもこの考え方の重要性が指摘されています。

  • 適切な休憩・リフレッシュ

    疲れすぎると効率が落ち、苦手な部分を処理する心の余裕がなくなります。長時間続けずに休憩を挟むこと。学習時間を区切る(ポモドーロ・テクニックなど)といった方法も効果あり。

  • 環境の見直し

    学習空間、時間帯、机・椅子など物理的な環境、雑音や気が散るものを取り除く。気持ちよく集中できる場所を作ること。

実践プランの例

ここまでの要素を組み合わせた、ひとつの実践プラン例を提示します。「月~金の1週間」で苦手科目に取り組むスケジュール例を考えてみましょう。

曜日 内容
月曜 苦手科目の中で「最も理解が曖昧な単元」を選び、教科書の基礎部分を復習。動画で講義も併用。
火曜 その単元の例題を3~5問解く。解答を見ながら「なぜその解き方になるか」をノートに記録。分からなかった問題は友達・先生に質問。
水曜 短時間復習(前日の内容+同じテーマの類題)。語彙・公式など暗記すべきものがあれば暗記カード使用。
木曜 苦手科目以外の教科で気分転換。ただし、苦手科目を「5~10分だけ触る」など軽く関わる。
金曜 まとめテスト形式で自分を試す(自作問題・過去問の一部)。間違えたところを洗い出し、解き直し。週の振り返りをする。

このようなプランを、月ごと・学期ごとに「改善点を見つけながら調整する」ことが大切です。

継続するためのヒントと注意点

苦手科目を克服するのは時間がかかることもあります。だからこそ、以下の点に注意するとよいでしょう。

  • 焦らない:進みが遅く感じることもありますが、理解の土台を固めることが後で効く。途中でやめたり諦めたりしない。

  • 完璧を求めすぎない:50~70%理解できたら次に進む、という区切りを設ける。完璧主義はストレスの原因に。

  • 自己評価を定期的にする:自分で振り返る時間を設け、「何が変わったか/うまくいかなかったか」を見直す。改善案を考える。

  • 失敗を恐れない:間違いは学びのチャンス。どこで間違えたかを分析することで理解が深まる。

まとめ

苦手科目克服のためには、以下の要点を意識するとよいと言えます:

  1. 苦手の原因を具体的に知る(分野・スキル・学習法など)。

  2. 基礎をさかのぼって補強する。放置せずに理解できるところから進む。

  3. 小さな目標を積み重ねて、成功体験を増やす。

  4. 反復と復習を取り入れ、記憶と理解を定着させる。

  5. 自分に合った学習スタイル・ツールを使い、工夫する。

  6. モチベーション維持の工夫。心の持ち方、学習環境を整える。

  7. 周りの人や教材、他者の力を活用する。

これらをふまえて、自分用の具体的なプランを作り、「まずは小さくても一歩」を踏み出すことが肝心です。継続は力なり、です。どんな科目でも、「今より少しできるようになる」ことを目標に、一歩ずつ進んでいきましょう。

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