目次
高校選びは、皆さんの将来を左右する重要な決断です。今回は、多くの受験生が注目する「法政大学第二高等学校(法政二高)」について、中立的な立場からその魅力と実態を徹底的に分析していきます。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
まずは、法政二高の基本的な情報を見ていきましょう。2016年に共学化し、2018年には新校舎が完成するなど、常に進化を続けている学校です。
| 所在地 | 〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1 |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.hosei2.ed.jp/ |
| アクセス | 東急東横線・目黒線「武蔵小杉駅」南口より徒歩15分 JR南武線「武蔵小杉駅」西口より徒歩15分 JR横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉駅」新南口より徒歩15分 JR南武線「向河原駅」より徒歩10分 |
高校の学力レベルを測る指標として、偏差値は重要な参考データです。近隣の競合校と比較してみましょう。
| 学校名 | 学科・コース | 偏差値 |
|---|---|---|
| 法政大学第二高等学校 | 普通科 | 72 |
| 中央大学附属横浜高等学校 | 普通科 | 72 |
| 桐光学園高等学校 | SAコース | 72 |
| 青山学院横浜英和高等学校 | 普通科 | 70 |
※偏差値は2025年9月時点の複数の大手学習塾の公開データを基にした参考値です。
【塾講師からのコメント】
法政二高の偏差値は72と、神奈川県内でもトップクラスに位置します。同じ大学附属校である中央大学附属横浜と並び、早慶附属校に次ぐ難関校グループと言えるでしょう。このレベルの学校に合格するためには、中学校の内申点もさることながら、入試本番で高得点を取るための応用力が不可欠です。基礎を固めた上で、難易度の高い問題にどれだけ対応できるかが合否の鍵を握ります。
法政二高の最大の特徴は、法政大学への推薦入学制度です。多くの生徒がこの制度を利用して進学しますが、外部の難関大学に挑戦する生徒もいます。
| 法政大学への推薦進学者数 | 約9割ほど |
|---|
内部推薦の権利を保持せず、他大学受験を選択した生徒の実績です。
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 2名 |
| 慶應義塾大学 | 8名 |
| 上智大学 | 1名 |
| 東京理科大学 | 5名 |
| 明治大学 | 2名 |
| 横浜国立大学 | 1名 |
※大学合格実績は学校公式サイトの公表データを参考に作成しています。最新の正確な情報は公式サイトをご確認ください。
【塾講師からのコメント】
進路データを見ると、法政二高生の約8割以上が法政大学へ進学していることが分かります。「大学受験のプレッシャーから解放され、高校3年間を部活動や探究学習に打ち込みたい」と考える生徒にとって、これ以上ない環境と言えます。一方で、他大学を目指す場合は、内部進学という選択肢を捨てて一般受験に臨む強い意志が必要です。周囲の多くが推薦で進路を決めていく中で、最後までモチベーションを維持できるかが重要になります。他大学受験を視野に入れる場合は、学校のサポート体制だけでなく、塾や予備校の活用も検討すると良いでしょう。
法政二高は「自主自律」の精神を教育の柱に据えており、自由で伸び伸びとした校風で知られています。その中でも特筆すべき3つの特徴をご紹介します。
高校3年間の成績や所定の学力試験の結果など、基準を満たすことで法政大学の全学部への推薦が可能です。早期に進路の安心感を得られるため、生徒は部活動や課外活動、自分の興味がある分野の探究に時間を費やすことができます。
運動部・文化部ともに非常に活動が盛んで、全国レベルで活躍する部も少なくありません。新しい校舎には充実したスポーツ施設が完備されており、生徒が思う存分活動に打ち込める環境が整っています。「勉強だけでなく、部活動も本気でやりたい」という生徒に最適な学校です。
希望者はドイツ語、フランス語、中国語といった第二外国語を学ぶことができます。また、海外研修プログラムも充実しており、国際的な視野を養う機会が豊富に用意されています。多様な文化に触れ、グローバルな視点を身につけたい生徒にとって魅力的な環境です。
学校の「生の声」を知るために、在校生や保護者からの評判を調査しました。ポジティブな意見と、注意すべきネガティブな意見の両方を見てみましょう。
【塾講師からのコメント】
評判を見ると、「自由」というキーワードがポジティブにもネガティブにも捉えられていることが分かります。法政二高の環境を最大限に活かせるのは、「自分で目標を設定し、計画的に行動できる生徒」です。逆に、誰かに管理されないと勉強できないタイプの生徒は、「中だるみ」に陥ってしまうリスクも理解しておく必要があります。学校説明会などで、先生方や在校生の雰囲気をご自身の目で確かめることが非常に重要です。
受験生や保護者の方からよく寄せられる質問をまとめました。
「明確な目標を持ち、自由な環境で自らを律しながら、勉強以外の活動(部活動、探究、趣味など)にも全力で打ち込みたい」と考えている生徒にとって、法政大学第二高等学校は最高の環境を提供してくれるでしょう。法政大学への進学を前提に、充実した高校3年間を送りたいと考える方には、強くお勧めできる学校です。
この記事が、あなたの高校選びの一助となれば幸いです。
【塾講師からのコメント】
法政二高の魅力の一つは、再開発で注目を集める「武蔵小杉」という立地です。複数の路線が利用可能で、神奈川県内だけでなく東京都内からのアクセスも非常に良好です。大学附属校としての安定感と、設備の整った新しい学習環境が両立している点は、学校選びにおいて大きなアドバンテージと言えるでしょう。