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コラム

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2025年10月19日 一般-参考書

【塾講師が解説】セミナー物理の使い方とおすすめな人

【徹底分析】セミナー物理 

多くの高校で採用され、受験生の定番書として知られる「セミナー物理」。その実力と最適な使い方を、徹底的に深掘り解説します。

 

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

 

セミナー物理の概要

『セミナー物理』は、第一学習社が発行する、物理の教科書傍用問題集です。教科書で学んだ内容を確実に定着させ、大学入試の基礎から標準レベルまで対応できる力を養うことを目的としています。全国の進学校で広く採用されていることからも、その信頼性の高さがうかがえます。

基本情報

書名 セミナー物理基礎+物理
著者 第一学習社編集部
対象レベル 教科書基礎〜地方国公立・GMARCHレベル
値段 990円(税込)※学校採用教材のため市販ルートでは入手困難な場合があります
公式リンク 第一学習社公式サイト

特徴と構成

本書の最大の特徴は、スモールステップで着実にレベルアップできる構成にあります。各章は主に以下のパートで構成されています。

1. プロセス:基本的な知識や公式を確認する一問一答形式の問題。
2. 基本例題・基本問題:教科書の例題レベル。物理現象の基本的な解法パターンを学びます。
3. 発展例題・発展問題:入試の標準レベルの問題。複数の概念を組み合わせる応用力が試されます。
4. 総合問題・論述問題:章のまとめとして、より実践的な形式で知識の定着度を確認します。

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【塾講師のコメント】

この段階的な構成は、物理が苦手な生徒でも無理なく取り組める点で非常に優れています。「基本問題」で解法の型を徹底的に体に染み込ませ、「発展問題」で思考力を試すという流れは、物理の学力を伸ばす王道と言えるでしょう。学校の授業と並行して進めることで、定期テスト対策と受験勉強の土台作りを同時に行えるのが大きなメリットです。

セミナー物理のレベル感

『セミナー物理』がカバーするレベルは非常に広いです。基礎の基礎である教科書の章末問題レベルから始まり、最終的には地方国公立大学やGMARCH・関関同立といった難関私立大学の入試標準レベルまで到達できます。ただし、東京大学・京都大学や医学部といった最難関大学の合否を分けるような高度な思考力を問う問題には、これ一冊では対応が難しいでしょう。あくまで「入試の標準レベルまでの盤石な土台を築く」ための参考書と位置づけるのが適切です。

得られる学力とおすすめな人

この参考書を完璧にマスターすることで、物理の全範囲にわたる網羅的な知識と、標準的な入試問題に対応できる確かな計算力・思考力が身につきます。特に以下のような受験生におすすめです。

・学校の授業内容を確実に定着させたい高校生
・物理の勉強を何から始めればよいか分からない受験生
・日東駒専〜GMARCH、関関同立、地方国公立大学を志望する受験生
・最難関大学志望で、本格的な演習に入る前の土台固めをしたい受験生

セミナー物理の効果的な使い方

本書の効果を最大化するためには、以下の使い方を推奨します。

1. 授業と並行して進める:学校で習った範囲をその日のうちに「基本問題」まで解き、知識を定着させます。
2. 2〜3周繰り返す:1周目は完璧を目指さず、まずは最後までやり遂げることが重要です。2周目以降で、間違えた問題や理解が曖昧だった問題を完璧にしていきます。
3. 解法を再現できるようにする:答えを見て理解するだけでなく、何も見ずに自分の力で解答を再現できるかを確認しましょう。特に「発展例題」は、解法のプロセスを他人に説明できるレベルを目指してください。

【塾講師のコメント】

問題を解く際に、「なぜこの公式を使うのか」「この物理法則が成り立つ条件は何か」を常に自問自答する癖をつけましょう。ただ手を動かす作業にせず、一つ一つの問題に隠された物理的な意味を考えることで、応用力が飛躍的に向上します。発展問題で行き詰まったら、基本問題のどの知識が足りなかったのかを分析・復習することが大切です。

他の参考書にはない独自の強み

『セミナー物理』の最大の強みは、その「網羅性」と「段階的構成」にあります。他の多くの参考書が特定のレベルや目的に特化しているのに対し、セミナーは教科書レベルの確認から入試標準レベルまでを1冊でシームレスに繋いでくれます。これにより、学習の途中で「次に何をすべきか」と迷うことなく、着実にステップアップしていくことが可能です。学校採用教材としての実績が、カリキュラムとの連携のスムーズさを保証している点も大きな強みです。

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同レベルの参考書との徹底比較

ここでは、同じく網羅系問題集としてよく比較される『リードα 物理』と、概念理解の定番書である『物理のエッセンス』と比較分析します。

比較項目 本書(セミナー) リードα 物理 物理のエッセンス
コンセプト 教科書傍用問題集(網羅型) 教科書傍用問題集(網羅型) 講義系参考書+問題集
網羅性 非常に高い 非常に高い 高い(典型問題中心)
解説の丁寧さ 標準的(解答はシンプル) 標準的(セミナーと酷似) 非常に丁寧(物理現象の核心を解説)
問題数 非常に多い 非常に多い 厳選されている
到達レベル 入試標準 入試標準 入試基礎〜標準
おすすめな人 授業内容の定着と網羅的な演習をしたい人 セミナーとほぼ同じ。デザインの好みで選んでも良い。 物理現象の根本的な理解から始めたい人

【塾講師のコメント】

『セミナー』と『リードα』は双子のような存在で、大きな差はありません。学校で配布された方を使えば問題ないでしょう。一方、『エッセンス』は問題集というより「物理の考え方を学ぶ本」です。物理が根本的に苦手な人は『エッセンス』で概念を理解してから『セミナー』に進む、あるいは両者を並行して使うと学習効果が高まります。

使用上の注意点と必要な前提知識

本書はあくまで「問題集」であり、講義形式の参考書ではありません。そのため、解答・解説は比較的シンプルです。全くの初学者がこの一冊だけで物理を理解するのは難しく、学校の授業や教科書、あるいは別途講義系の参考書で基本的な知識をインプットしていることが前提となります。解説を読んでも理解できない場合は、無理に進めず、教科書に戻って該当箇所を復習することが重要です。

使っている人の声(良い口コミ・気になる口コミ)

“学校の授業とペースを合わせて進められるので、定期テスト対策には最強でした。これを3周したら、模試の偏差値が10上がりました。問題数が多くて安心感があります。”

“解答がシンプルすぎて、なぜその式変形になるのか分からない時がありました。先生に質問できる環境がないと、一人で進めるのは少し厳しいかもしれません。問題数が多すぎて途中で挫折しそうになりました。”

よくある質問(Q&A)

Q.

この一冊だけで、難関大学の入試は突破できますか?

A.

残念ながら、旧帝大や早慶、医学部といった最難関レベルには不十分です。『セミナー物理』は、あくまで入試物理の「土台」を完成させるためのものです。この参考書を完璧にした後、さらにハイレベルな問題集(『重要問題集』や『名問の森』など)に進み、応用力・思考力を磨く必要があります。

Q.

解答冊子を紛失してしまいました。購入できますか?

A.

『セミナー物理』は学校採用専売品のため、基本的に生徒個人が解答のみを書店で購入することは困難です。まずは学校の先生に相談してみてください。紛失しないよう、大切に管理することが重要です。

 

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まとめとおすすめする受験生

『セミナー物理』は、「物理の学力をゼロから入試標準レベルまで引き上げる、最も信頼できる網羅系問題集」です。その段階的な構成と圧倒的な問題量により、正しい方法で使えば、あらゆる大学入試に対応できる盤石な基礎力を養成できます。

学校で配布されたものの、うまく使いこなせていないと感じる高校生は、ぜひこの記事を参考に、日々の学習計画に組み込んでみてください。あなたの物理の学力を着実に、そして確実に伸ばしてくれる最高の相棒になるはずです。

【塾講師のコメント】

参考書選びで最も大切なのは、自分の現在のレベルと目標に合っているか、そして「これと決めた一冊を信じてやり抜けるか」です。多くの合格者が使ってきた実績のある『セミナー物理』は、その信頼に足る一冊です。目の前の問題一つ一つと真摯に向き合い、あなたの志望校合格を掴み取ってください。応援しています!

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