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『英語長文PREMIUM問題集』シリーズは、東進ハイスクールの安河内哲也先生が総合監修を務める、大学入試と4技能試験(英検・TEAPなど)の双方に対応した実践的問題集です。「読む・聞く・話す・書く」の英語4技能が求められる近年の入試傾向に合わせ、単に長文を読むだけでなく、音声活用や要約などを通じて総合的な英語力を高める設計になっています。特に、アカデミックなテーマを扱い、国際基準のCEFR(セファール)レベルに基づいた難易度設定がされている点が大きな特徴です。
| 書名 | 英語長文PREMIUM問題集(Standard / Advanced / Top) |
| 著者 | 東進ハイスクール・東進衛星予備校 編 / 安河内哲也 監修 |
| 対象レベル | 日東駒専〜最難関国公立・早慶レベル |
| 値段 | 各1,430円(税込) |
| 公式リンク | 東進ブックス公式サイト |
最大の特徴は、「徹底した構文解説(SVOC)」と「充実した音声コンテンツ」です。すべての長文に対して、文構造(SVOC)が振られた図解ページが用意されており、「なぜその訳になるのか」が視覚的に理解できます。また、リスニング音声はアプリで簡単に再生でき、速度調整も可能なため、長文読解の復習として音読(シャドーイング)を行うのに最適です。さらに、収録されている英文は近年の入試で頻出の「論理的・学術的」な内容が多く、背景知識の強化にも繋がります。
非常に真面目で正統派な作りのため、「手っ取り早く点数を取るための裏技(テクニック)」を知りたい人には不向きです。また、Standardレベルであっても語彙レベルやテーマがやや硬く、基礎単語(中学〜高校基礎レベル)に不安がある状態だと挫折する可能性があります。「英語を読むこと自体が嫌い」というアレルギーを持っている場合、もう少しエンタメ性の高い参考書から入るほうが無難かもしれません。
各レベルとも全20題収録されています。構成は「問題英文」→「設問」→「解答・解説」→「構文分析(SVOC・和訳)」となっており、復習のしやすさに重点が置かれています。
シリーズは以下の3段階に分かれています。
「なんとなく読む」から「精読し、論理を追う」読み方への転換が可能です。特に、「長文を読むスピードが遅い」「読み返してしまう」という悩みを持つ人におすすめです。本書の音声を活用した音読トレーニングを徹底することで、英語を英語の語順で理解する「直読直解」の回路が形成されます。
前提として、システム英単語やターゲット1900などの標準的な単語帳の8割程度の英単語は身についている必要があります。また、高校レベルの英文法が一通り見についていないと、解説の「SVOC」の意味が理解できず、効果が半減します。
今回は、同じくレベル別かつ解説が詳しい人気シリーズ『関正生のThe Rules 英語長文』と『関正生の英語長文ポラリス』と比較します。
| 比較項目 | PREMIUM(本書) | The Rules | ポラリス |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 4技能対応・アカデミックな精読重視 | 「読み方のルール」の体系化 | 最新入試トレンド・テーマ重視 |
| 到達レベル | 日東駒専〜最難関(レベル別) | 基礎〜最難関(全4冊) | 日東駒専〜難関(全3冊) |
| 解説の詳しさ | 全文SVOCあり。非常に詳しい | 全文SVOCあり。解法重視 | 全文SVOCあり。テーマ背景重視 |
| 問題数と網羅性 | 各20題(演習量が多い) | 各12題(反復練習向き) | 各12題(厳選良問) |
| 前提レベル | 基礎単語・文法の修了後 | 中学レベル〜(Rules1,2) | 標準的な入試基礎力 |
| おすすめ度 | ★★★★★(演習量確保に最適) | ★★★★☆(解法を学びたい人) | ★★★★☆(最新テーマを知りたい人) |
「長文が苦手だが難関大合格を目指す」皆さんにとって、PREMIUM問題集は「演習量」と「質の高さ」のバランスが最も良い選択肢です。
『The Rules』や『ポラリス』も素晴らしい参考書ですが、収録問題数が12題とやや少なめです。対してPREMIUMは20題収録されており、「苦手な人が量をこなして慣れる」には最適です。まずは『Standard』を手に取り、SVOCを完全に理解しながら20題やり切ってみてください。それだけで、日東駒専・MARCHレベルの文章への恐怖心は消えるはずです!
P.S. どの参考書を選ぶべきか、または具体的な進め方で迷っている場合は、私たち東大・早慶コーチが個別の学習計画を一緒に作成します。
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“解説が丁寧で、すべての文に構造分析がついているのが本当に助かる。Standardから始めてTopまでやったら、早稲田の過去問がスラスラ読めるようになった。”
“Standardを買ったけど、思ったより難しかった。単語レベルが高めで、最初の一冊目にはきついかも。あと、文章が真面目すぎて少し眠くなる。”
StandardとAdvanced、どちらから始めるべきですか?
現在の偏差値が55未満、あるいは共通テスト模試で6割未満なら、迷わず『Standard』から始めてください。PREMIUMシリーズは名前の通り少しレベルが高めに設定されています。急がば回れです。
『東進英語長文レベル別問題集』との違いは何ですか?
『レベル別』はさらに細かく(全6レベル)分かれており、1冊あたりの問題数が少ないため、サクサク進めたい人向けです。『PREMIUM』はより最新の入試傾向(4技能・思考力重視)を反映しており、1冊でじっくり腰を据えて取り組みたい人に向いています。
『英語長文PREMIUM問題集』は、安河内哲也先生監修のもと、質の高い英文と詳細な解説、そして4技能対応のトレーニング機能を兼ね備えた良書です。「ただ問題を解いて終わり」ではなく、「音読を通じて英語を身体で覚える」スタイルを確立したい受験生にとって、最強のパートナーとなるでしょう!
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