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受験生の皆さんこんにちは!本記事では、広瀬和之氏の名著『入試につながる 合格る(うかる)数学』シリーズ(Ⅰ+A、Ⅱ+B、Ⅲ+C)について、数学に苦手意識を持つ受験生の視点から徹底分析を行います!
比較対象として、数学が苦手な層によく選ばれる『基礎問題精講』および、学校採用の定番『チャート式(黄色)』を選定し、客観的なデータと戦略的観点から比較・解説いたします。
『入試につながる 合格る数学』は、単なる解法パターンの暗記ではなく、「なぜその解法を選ぶのか」という思考のプロセスを言語化することに特化した実戦的な参考書です。数学が苦手な生徒が陥りがちな「解説を見ればわかるが、自力では思いつかない」という壁を突破するために設計されています。
| 書名 | 入試につながる 合格る数学 Ⅰ+A / Ⅱ+B / Ⅲ+C |
| 著者 | 広瀬 和之 |
| 対象レベル | 教科書応用 〜 難関大入試基礎 |
| 値段 | 各 3,080円〜(税込・版による変動あり) |
| 出版社 | 文英堂 |
最大の特徴は、数学における「テーマの一般化」です。個々の問題の解説にとどまらず、この種の問題にはどうアプローチすべきかという普遍的な戦略が語り口調で詳しく解説されています!数学が苦手な人がやりがちな「丸暗記」を否定し、「理解して解く」ための道筋を示してくれるため、応用力が身につきやすい構成となっています。
解説が非常に充実している反面、文字数が多く、読む力が求められます。「数式を見るのも嫌」というレベルの数学アレルギーがある場合、文字のボリュームに圧倒される可能性があります。また、計算ドリル的な反復練習用ではないため、計算力そのものを鍛えるには不向きです。
解説を読んでも理解できるか不安なあなたへ
「文字が多い解説だと眠くなってしまう…」
「自分一人で読み解く自信がない…」
そんな悩み、実は多くの受験生が抱えています。
プロのコーチが並走すれば、難解な解説も「噛み砕いて」理解できるようになります。
各単元は「例題」→「解説」→「類題」というオーソドックスな構成ですが、特筆すべきは解説部分にある「思考のプロセス」や「着眼点」のコラムです。問題数は網羅系参考書(チャート式など)の半分以下に厳選されており、短期間で全範囲の重要解法をさらうのに適しています。
教科書の章末問題レベルから、入試標準レベル(中堅国公立・MARCHレベル)までをカバーしています。基礎の基礎(教科書レベルの計算など)は身についていることが前提です。
「見たことある問題は解けるが、少しひねられると解けない」という状態から脱却できます。特に「数学が苦手だが、理屈が納得できれば進める」という論理的思考タイプの受験生におすすめです。
日東駒専・MARCH志望: 高3の夏休み前までには一通り終え、夏以降は過去問演習に入りたいところです。
早慶・難関国公立志望: 高2の終わり、遅くとも高3の1学期中には完成させ、より実戦的・応用的な『一対一対応の演習』や『標準問題精講』へ接続する必要があります。
教科書レベルの公式や定義は頭に入っている前提で進みます。全くの初学者がいきなりこの本から始めると、導入部分で躓く可能性があります。まずは教科書傍用問題集などで基礎計算を固めてから挑みましょう。
問題を解いて答え合わせをするだけでなく、解説文の中にある「なぜここでこの変形をするのか」「なぜこの場合分けが必要なのか」という説明部分を熟読してください。そこを他人に説明できるレベルまで落とし込むことが、この本の真価を発揮させる鍵となっています!
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あなたの現状と志望校に合わせて、最適な学習ルートを提案します。
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多くの参考書が「問題の解き方」を教えるのに対し、この本は「問題の考え方・崩し方」を教えてくれます。特に著者の広瀬先生独特の「語りかけ」は、まるで予備校の授業を受けているかのような臨場感があり、数学嫌いの生徒でも読み進めやすい工夫がされています。
| 比較項目 | 本書(合格る数学) | 基礎問題精講 | 黄チャート |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 思考プロセスの言語化・理解重視 | 頻出パターンの効率的習得 | 網羅的な辞書・ドリル |
| 到達レベル | MARCH・中堅国公立 | 日東駒専・地方国公立基礎 | 日東駒専〜MARCH基礎 |
| 解説の詳しさ | 非常に詳しい(読み物に近い) | 簡潔・要点重視 | 標準的・淡々としている |
| 問題数と網羅性 | 厳選(少なめ) | 厳選(少なめ) | 非常に多い(網羅性高) |
| 前提レベル | 教科書基礎理解 | 教科書基礎理解 | ゼロから対応可 |
| 【数学苦手】おすすめ度 | ★★★★★(理解したい派) | ★★★★(暗記したい派) | ★★(挫折しやすい) |
今回とりあげているように「数学に苦手意識がある」受験生の場合、志望校のレベルによって『合格る数学』の立ち位置が大きく変わります。それぞれのレベル別にアドバイスします!
1. 日東駒専レベル志望の場合:
もし「とにかく最低限の点数を取りたい」なら、『基礎問題精講』の方が手っ取り早いかもしれません。『合格る数学』は理解を深めるには最高ですが、このレベルの入試では「パターン認識」で解ける問題も多いからです。ただ、「丸暗記はすぐ忘れるから嫌だ」というタイプなら、本書のⅠ+AやⅡ+Bをじっくりやるのが近道です。
2. MARCH・中堅国公立レベル志望の場合:
ここが『合格る数学』がドンピシャな層です。このレベルの大学は、単なるパターン暗記では太刀打ちできない「少し捻った問題」を出してきます。本書で「なぜそう解くのか」をインストールできれば、苦手意識を持ったままでも合格点をもぎ取れるようになります。チャート式で挫折した経験があるなら、迷わずこちらに切り替えましょう。
3. 早慶・難関国公立レベル志望の場合:
数学が苦手でこのレベルを目指すなら、本書は「基礎固め」の最終兵器です。苦手な人はいきなり『青チャート』や『一対一対応』をやると、あまりの高い壁に挫折する可能性が高いです。まずは本書で「数学的な考え方」の土台を大至急作り上げてください。その後、過去問演習等で演習量を確保する必要がありますが、本書の内容が完璧なら解説を読み解く力がついているはずです。
P.S. どの参考書を選ぶべきか、または具体的な進め方で迷っている場合は、私たち東大・早慶コーチが個別の学習計画を一緒に作成します。
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“学校の授業で全くわからなかった確率や数列が、この本の説明を読んだら嘘のように理解できた。丸暗記じゃなくて『考え方』がわかるから、初見の問題にも対応できるようになった。”
“レイアウトが少しごちゃごちゃしていて、読むのが疲れることがある。あと、練習問題の数が少ないので、これ一冊で計算スピードまで上げるのは無理だと思う。”
数学が偏差値40台ですが、使えますか?
教科書の例題すら怪しい場合は、少し厳しいかもしれません。まずは教科書ガイドや、より基礎的な『入門問題精講』などで基本的な計算ルールを確認してから取り組むと、本書の解説の良さがより活きます。
『入試につながる 合格る数学』は、数学が苦手な受験生にとっての「暗記数学からの脱却」を助ける良書です。特にMARCH以上の大学を目指す場合、この本で培われる「思考の型」は強力な武器になります。一方で、単純なドリル学習を求める層には不向きです。
自分の志望校レベルに合わせて、メインの参考書にするか、理解を補強するサブテキストにするかを見極めて使用してください!
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