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受験生の皆さんこんにちは!本記事でご紹介する『毎年出る!センバツ40題』シリーズは、大学入試数学における「最頻出問題」だけをピンポイントで抽出した、超効率型演習書です。「文系標準」「理系標準」「文系上位」「理系上位」の4ラインナップ(上位レベル文系のみ35題)があり、膨大な数学の学習範囲の中から、絶対に落とせない「コア」となる問題だけを厳選しています。短期間で全体像を把握したい受験生や、基礎に不安がある受験生の「最初の一冊」または「直前の総点検」として定評があります。
この記事を監修した人
慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
| 書名 | 毎年出る!センバツ40題 シリーズ(文系/理系 標準・上位) |
| 著者 | 旺文社 編 |
| 対象レベル | 基礎〜難関大入試標準 |
| 値段 |
各 1,210円〜1,320円(税込) |
| 公式リンク | 旺文社/ 公式サイト |
最大の強みは「圧倒的な時間対効果(タイパ)」です。通常の網羅系参考書(チャート式など)が数百〜千題を掲載しているのに対し、本書はわずか40題(または35題)に絞り込まれています。これにより、数学アレルギーを持つ生徒や、部活で忙しい現役生でも「これならやり切れる」という達成感を得やすく、挫折率が極めて低い設計になっています。また、選ばれている問題は「入試で何度も形を変えて出題される典型問題」ばかりであり、これらをマスターすることで偏差値50前後の壁を最短で突破する基礎体力がつきます!
極限まで問題を削ぎ落としているため、「網羅性」は低いです。この本だけで難関大入試の全パターンをカバーすることは不可能です。あくまで「最重要骨格」を作るための本であり、細かい変化球や高難度の融合問題に対応するには、本書の後に別の演習書に接続する必要があります!また、解説は丁寧ですが、教科書レベルの公式や定義が全く頭に入っていない完全な受験数学初心者の場合、解説の行間が読めない可能性があります。
シリーズ全体を通して、見開き構成(左ページに問題、右ページ以降に解説)が採用されていることが多く、視認性にも優れています。
・文系/理系 数学標準レベル: 入試基礎〜中堅大レベルの超頻出40題。
・文系/理系 数学上位レベル: GMARCH〜国公立レベルの合否を分ける重要問題(文系35題/理系40題)。
いずれも1日2〜3題進めれば2週間強で1周できるボリューム感です。
【標準レベル】
対象:偏差値40〜55程度
到達:日東駒専・産近甲龍合格レベル、共通テスト基礎レベル
【上位レベル】
対象:偏差値55〜60程度
到達:GMARCH・関関同立・地方国公立合格レベル
「見たことがある問題なら解ける」状態から、「入試標準問題を確実に得点源にする」状態へと引き上げます。
・数学に苦手意識があり、分厚い参考書を見るとやる気を失う人
・部活引退後から急ピッチで基礎を固め直したい高3生
・難関大志望だが、基礎に抜け漏れがないか短期間でチェックしたい人
【難関国公立・医学部志望】
高2の終わり、遅くとも高3のGW前までには「標準レベル」を完璧にし、「上位レベル」も夏前には通過点として終わらせておきたいです。
【GMARCH・関関同立志望】
高3の夏休み中に「標準レベル」を完成させ、秋以降に「上位レベル」に取り組むのが理想的なペースです。
1. まずは自力で解く: 5分考えて手が動かなければ、すぐに解説を見る。
2. 解説の「ポイント」を熟読: なぜその解法を使うのか、考え方のプロセスを理解する。
3. 完全再現: 解説を閉じて、もう一度最初から最後まで自力で答案を作成する。
4. 周回: 問題数が少ないので、3周、4周と繰り返し、問題を見た瞬間に解法が浮かぶ「瞬殺」レベルまで仕上げる。
ここでは、最もユーザー数が多い「標準レベル」編を基準に、定番の基礎固め参考書と表を使って比較します。
| 比較項目 | 本書(標準レベル) | 基礎問題精講 | 黄チャート |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 超頻出問題の厳選・速習 | 入試基礎の標準的網羅 | 辞書的な完全網羅 |
| 到達レベル | 日東駒専・共通テスト基礎 | 日東駒専・MARCH下位 | 中堅国公立・MARCH |
| 解説の詳しさ | 丁寧・ポイント重視 | 非常に丁寧 | 普通(問題数が多い分簡潔) |
| 問題数と網羅性 | 極少(40題)/網羅性 低 | 少なめ(約150題)/網羅性 中 | 多い(800題以上)/網羅性 高 |
| 前提レベル | 教科書例題レベル | 教科書章末レベル | 教科書レベル |
| おすすめ度 | ★★★★★ (挫折回避・即効性) |
★★★★☆ (王道だが時間はかかる) |
★★☆☆☆ (消化不良のリスク大) |
今回のように「数学が苦手、あるいは基礎固めをしたい」かつ「難関大を目指したい」という受験生の場合、最も避けるべきは「分厚い参考書に手を出して、途中で挫折すること」です。その意味で、まずは『センバツ40題(標準)』を手に取り、2週間で「1冊やりきった!」という成功体験を作ることが最強のスタートダッシュになります。
難関大志望だからといって、いきなり難しい本をやる必要はありません。まずは本書で「穴」を塞ぎ、自信をつけてから、次は『基礎問題精講』や『上位レベル』へとステップアップするのが、遠回りのようで最も確実な道です。まずはコア部分を鍛える薄い参考書で勝負をかけましょう!
P.S. どの参考書を選ぶべきか、または具体的な進め方で迷っている場合は、私たち東大・早慶コーチが個別の学習計画を一緒に作成します。
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“数学が大の苦手でしたが、問題数が少ないので最後までやり遂げられました。模試の偏差値が40台から50後半まで一気に伸びて、数学が楽しくなりました。”
“試験直前の確認用に『上位レベル』を使いました。本当に頻出の良問ばかりで、効率よく最終調整ができました。”
“さすがにこれ一冊だけでは問題演習量が足りないと感じました。パターン学習には良いですが、初見の問題への対応力は別の本で養う必要があります。”
「標準レベル」と「上位レベル」のどちらを選べばいいですか?
現在の偏差値が50未満であれば迷わず「標準レベル」から始めてください。基礎が固まっていない状態で「上位」をやると消化不良になります。逆に偏差値55以上あり、MARCH以上を狙うなら「上位レベル」が良いでしょう。
この本だけで難関大に合格できますか?
いいえ、これ一冊では演習量が不足します。この本は「基礎の骨組みを作る」あるいは「直前の要点確認」のためのものです。この後に『標準問題精講』や『プラチカ』、過去問演習などで実戦力を磨く必要があります。
『毎年出る!センバツ40題』シリーズは、数学学習における「挫折」を防ぎ、最短距離で偏差値を50〜55ゾーンまで引き上げるための特効薬です。
・数学の勉強時間が取れない部活生
・何から手をつければいいか分からない初学者
・入試直前に重要事項を総ざらいしたい受験生
これらに当てはまるなら、迷わず手に取る価値があります。まずはこの薄い一冊をボロボロになるまで繰り返し取り組んでみてください!
本記事で、みなさまの基礎数学力を高めるきっかけとなり、夢の志望校合格につながることを心から応援しています!
『毎年出る!センバツ40題シリーズ』の
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