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東大受験生の皆さん、勉強は順調に進んでいますか?
東大入試において、英語は合否を分ける非常に重要な科目です。単語や文法といった基礎固めから、要約、リスニング、英作文まで、対策すべき範囲は多岐にわたります。そのため、「勉強しているのに点数が伸びない…」と悩む受験生は少なくありません。
そこでこの記事では、現役東大生が多数在籍するスタディコーチ(studycoach)が、東大入試で合格点を勝ち取るための「東大式」英語攻略法を徹底解説します!
目標点の設定から、各大問の具体的な時間配分、解く順番、そして設問別の対策まで、合格に必要な情報を凝縮しました。この記事を熟読し、英語を得点源に変えましょう!
ライター情報
R.K
- 東京大学 文科三類 在籍
- 地方出身、浪人を経て合格
- 現在、農学部への進学を目指す
- 自身の経験に基づいたリアルな勉強法を発信中!
まずは、東大入試における英語の立ち位置を正確に把握しましょう。
英語は、全ての科類で必須の科目であり、配点も120点と非常に高くなっています。多くの受験生が十分な対策を積んでくるため、ここで大きく点数を落とすのは避けたいところです。
試験は全5題で構成され、要約、英作文、リスニング、読解など、英語の総合力が問われます。問題量が非常に多いため、「いかに速く、かつ正確に処理するか」が合格の鍵を握ります。
近年の合格者平均点は77点〜83点で推移しており、目標としては8割弱(約95点)を目指したいところです。もちろん、他の科目とのバランスを見ながら、自分に合った目標点を設定することが大切です。
また、英語が得意な受験生にとっては、入試の成績がTLP(トライリンガル・プログラム)への参加資格にも関わってくるため、可能な限り高得点を目指す価値は十分にあります。
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それでは、各大問の具体的な傾向と対策を見ていきましょう。東大英語は以下の7つのパートに分けられます。
どれも一筋縄ではいかない問題ばかりです。一つずつ攻略していきましょう。
3〜4パラグラフで構成される英文を、指定された字数(70〜100字程度)で簡潔にまとめる問題です。単に訳すだけでなく、文章の論理構造を正確に捉え、日本語で分かりやすく再構成する力が求められます。時間配分は10分が目安です。
パラグラフごとの要点を掴み、文章全体の主題を見抜く練習が不可欠です。文章の重要な部分と具体例など補足的な部分を区別する「精読力」と、それを論理的にまとめる「国語力」の両方を鍛えましょう。時間があれば、日本語の文章を要約するトレーニングも有効です。
英文の論理展開を的確に把握する能力が問われます。
近年は欠文補充の出題が多いですが、難易度の高い段落整序にも対応できるよう準備しておく必要があります。
ディスコースマーカー(but, because, furthermoreなど)や指示語(this, it, theyなど)に注目するのが攻略のコツです。これらのヒントを手がかりに、文と文、段落と段落の繋がりを意識して解き進めましょう。目標時間は12分です。
毎年、自由英作文と和文英訳の2題が出題されます。与えられたテーマやイラストについて自分の意見を述べたり、一見すると英訳しにくい日本語の文章を自然な英語に変換したりする能力が問われます。
採点は減点方式だと考えられています。したがって、難しい単語や複雑な構文を使おうとせず、「シンプルかつミスなく書く」ことを徹底しましょう。伝えたい内容を簡単な表現に言い換える癖をつけることが重要です。
書き始める前に、必ず簡単な構成をメモする習慣をつけましょう。時間は2題合わせて20分が目安です。
配点は30点と、全体の4分の1を占める最重要パートです。試験開始から約45分後に始まり、放送時間は約30分。英文は全て2回放送され、内容理解を問う問題が中心なので、対策すれば安定した得点源になります。
放送開始までの時間を有効活用した「先読み」が必須です。試験開始直後ではなく、リスニングが始まる少し前(試験開始30〜40分後)に問題文を読み始め、どのような内容が問われるかを予測し、キーワードに印をつけておきましょう。
日頃から英語音声に触れる習慣をつけることが大切です。通学時間などを利用し、シャドーイング(音声に少し遅れて復唱する練習)を取り入れるとさらに効果的です。
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複雑な構文は比較的少ないものの、文脈に合わせた自然な日本語訳が求められるため、高得点を狙える得点源です。下線部中の指示語が何を指しているのかを正確に把握し、文脈に応じて言葉を補う必要があります。
下線部だけを見るのではなく、必ず前後の文脈を確認しましょう。英語力はもちろん、文脈を読み解き、自然な日本語で表現する「国語力」が試されています。時間は8分を目安に、丁寧に解答しましょう。
標準的な文法知識だけでなく、細かな語法の知識を問う難問が含まれます。時間をかけても解けないことがあるため、深入りは禁物です。
この大問に時間を使いすぎるのは得策ではありません。5分程度で素早く解き、分からなければ一旦飛ばして、最後に時間が余れば戻ってくるくらいの気持ちで臨みましょう。
小説やエッセイ(随筆)といった物語文が頻出です。登場人物の心情や情景描写を読み解く、「国語力」に近い読解力が求められます。
論説文だけでなく、物語文にも普段から触れておくことが重要です。特に会話表現や比喩表現に慣れておきましょう。対策としては、東大の過去問をできるだけ古い年度まで遡って演習するのが最も効果的です。時間は25分を目安にじっくり取り組みましょう。
ここからは、東大英語を攻略するための具体的な戦略を3つご紹介します。
東大英語は「速く」「正確に」解くことが求められます。そのためには、自分に合った「解く順番」と「時間配分」を確立することが不可欠です。以下にモデルプランを提示します。
| 大問 | おすすめの解く順番 | 時間配分(目安) |
|---|---|---|
| 要約 (1A) | 2 | 10分 |
| 段落整序 (1B) | 6 | 12分 |
| 英作文 (2) | 1 | 20分 |
| リスニング (3) | 4 | 35分 |
| 英文和訳 (4A) | 3 | 8分 |
| 文法 (4B) | 8 | 5分 |
| 長文読解 (5) | 7 | 25分 |
| 見直し | 9 | 5分 |
| 合計 | 120分 |
これはあくまで一例です。過去問演習を通して、自分が最も安定して高得点を取れる順番と時間配分を見つけ出し、身体に染み込ませましょう。
最強の英語勉強法、それは「音読」です。
英語学習において、インプットの「量」はもちろん重要ですが、限られた時間で合格を掴むためには「質」にこだわる必要があります。音読は、「目(視覚)」「口・耳(聴覚)」を同時に使うため、極めて効率的に英語を身体に定着させることができます。
特に、単語や文法を覚える際は、例文ごと音読して覚えるのがオススメです。生きた形で知識を取り込むことで、応用力が格段に向上します。
東大英語は出題形式がある程度固定されています。そのため、できるだけ早い段階から過去問に触れ、形式に慣れておくことが非常に重要です。
演習を通して自分の弱点(例えば「要約が苦手」「小説が読みにくい」など)を発見し、集中的に対策しましょう。また、演習で学んだ表現や解法のポイントは、設問別にノートにまとめる「ノウハウ貯金」を実践することで、知識が整理され、本番で使える武器になります。
参考として、筆者が実践していた時間配分と戦略を紹介します。
| 大問 | 私の解く順番 | 時間配分 |
|---|---|---|
| 要約 (1A) | 1 | 7分 |
| 段落整序 (1B) | 2 | 8分 |
| 和文英訳 (2B) | 3 | 8分 |
| リスニング (3) | 4 | 38分 |
| 自由英作文 (2A) | 5 | 7分 |
| 英文和訳 (4A) | 6 | 12分 |
| 長文読解 (5) | 7 | 30分 |
| 文法 (4B) | 8 | 7分 |
| 見直し | 9 | 3分 |
| 合計 | 120分 |
重要なのは、自分が最も自信を持って解ける大問から始めることです。模試や過去問演習を通じて、自分だけの最強の戦略を編み出してください!
今回は、東大英語の徹底分析と、現役東大生による攻略法をお伝えしました。重要なポイントは以下の3つです。
本番を想定した時間配分と解く順番を確立する
「音読」を中心に据え、学習の「質」を高める
早期から過去問に取り組み、自分だけの「ノウハウ」を蓄積する
英語は、正しい戦略を持って対策すれば、必ず安定した得点源になります。この記事で紹介した「東大式」の攻略法を実践し、合格を掴み取りましょう!