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中学校で本格的に英語の勉強が始まって、「覚えることが多くて大変…」と感じていませんか?
「英単語がなかなか覚えられない…」
「どうやって英単語を覚えたら良いのかわからない…」
と悩んでいる中学生・高校生は、実はすごく多いんです。
この記事を監修した人
R.K
東京大学の文科三類に在籍中です。
地方から浪人を経て入学しました。
現在は理系学部への進学を目指しています。
勉強に関する様々な情報をお届けしていきます!
英単語の暗記でよくあるのが、「頑張っているのに、なぜか覚えられない…」という状態。もしかして、君もこんな経験はないかな?
中学生・高校生によくある英単語の失敗例
✔️ 「書けば覚える!」と信じて、同じ単語をノートに何十回も書いている。
✔️ 単語帳の最初の方のページだけ、なぜかボロボロになっている。
✔️ 定期テストの前に一夜漬けで詰め込むけど、テストが終わったら全部忘れている。
✔️ 赤シートで意味を隠してチェックするけど、「うーん…」と思い出せない単語ばかり。
一つでも当てはまったら、この記事はきっと君の役に立つはず。実は、英単語の暗記は、ただガムシャラにやるより「ちょっとしたコツ」を知るだけで、驚くほど効率的になります。
今のうちに正しい英単語の覚え方をマスターしておくのは、高校受験やその先の将来にとっても、すごく価値のある投資です。この記事で紹介するコツを掴んで、英語を得意科目にしていきましょう!

英語は、長文読解(リーディング)、英作文(ライティング)、リスニング、スピーキングの4つの力でできています。そして、これらは全て単語が基礎になっています。知っている単語が多ければ多いほど、英語の力はグンと伸びやすくなるんです。
それに、高校生になると、数学や理科、社会など、もっともっと覚えることが増えて大変になります。比較的、時間に余裕のある中学生のうちに英単語の貯金をたくさん作っておくと、高校からの勉強がすごく楽になりますよ。

英単語って、「発音」「つづり(スペル)」「意味」の3つをセットで覚える必要がありますよね。「意味はわかるけど発音できない」「発音はわかるけど書けない」みたいになりがちです。
そこで、これらをひと固まりにして、ラクに覚えるための方法を紹介していきます!
ただ目で見るだけでなく、「耳」や「口」、「指先」といった体全体の感覚を使うと、記憶に残りやすくなります。面倒な作業は一切なし!ゲーム感覚で試せる、効率的な覚え方です。
【耳を使う】まずはお手本の音声を聞く(1単語3回)
単語帳やアプリについている音声を聞いて、正しい発音を耳からインプットします。「見る」だけでなく「聞く」をプラスするだけで、記憶の定着率がグッと上がります。
【口を使う】聞いた通りにマネして発音する(3回)
聞いた音をそっくりそのままマネして、声に出してみましょう。大きな声じゃなくてOK。口を動かすことで、単語が自分のものになっていく感覚をつかめます。
【指を使う】指でつづりを書いてみる(1回)
ノートは使いません!机の上や自分の手のひらに、指でつづりを書いてみましょう。これをやるだけで、スペルミスが驚くほど減ります。
この3ステップを1単語あたり30秒くらいでリズミカルにこなしていくのがポイントです!
単語を一つひとつバラバラに覚えるのは、実は非効率。短い文(例文)の中で覚えることで、単語の本当の使い方が分かり、テストでも役立つ知識になります。
【例文を使うメリット】
1. 文脈で意味を理解できる
どんな場面で使われる単語なのかが分かるので、意味を忘れにくくなります。
2. 使い分けが上手になる
似たような意味を持つ単語(例: “see”, “look”, “watch”)のニュアンスの違いが、例文を読むことで自然と理解できます。
3. 文ごと暗記すれば英作文にも使える
例文をそのまま覚えてしまえば、テストの英作文で大活躍します。
単語の意味を覚えたら、必ず例文を一度は音読してみるクセをつけましょう!
「一度で完璧に覚えよう!」と意気込むと、挫折しやすくなります。大切なのは、1回あたりの時間をかけることより、何回もその単語に触れる「頻度」です。
例えば、1週間に70個の単語を覚える目標ならどうでしょう?
ダメな例:月曜に10個、火曜に次の10個…と、毎日新しい単語だけをじっくりやる。
→これだと、週末には月曜に覚えた単語をほとんど忘れてしまいます。
良い例:月曜に10個覚えたら、火曜は新しい10個+月曜の10個を復習。水曜は新しい10個+月火の20個を復習…というように、毎日70個全部にサッと目を通す。
→1単語にかける時間は短くても、毎日触れることで記憶に定着しやすくなります。
「覚えてもすぐ忘れちゃう…」と悩む必要はありません。それは、脳が「これは重要じゃない情報だ」と判断して、忘れるようにできているからです。でも、脳は「何度も出会う情報」を「これは重要なんだ!」と認識して、長期的に覚えてくれるようになります。だから、忘れるのは当たり前!大切なのは、忘れた頃に「やあ、また会ったね!」と何度も復習してあげることなんです。
英単語の暗記は、机に長時間向かう必要はありません。「5分だけ」のような短い時間をいかに有効に使うかが、効率アップの鍵です。
学校や塾への行き帰りの電車やバスの中、寝る前のベッドの中など、毎日の生活には「スキマ時間」がたくさん隠れています。この短い時間を英単語のために使ってみましょう。
スキマ時間活用テクニック
・単語アプリを活用する:スマホのアプリなら、クイズ形式でゲーム感覚で楽しく学習できます。通学中にピッタリ!
・単語カード(フラッシュカード)を使う:自分で作っても良いし、市販のものでもOK。パラパラめくりながら覚えているかチェックするのに最適です。
覚えたつもりの単語も、放っておくと短期記憶のまま消えてしまいます。いつでも思い出せる「長期記憶」に変えるために、自分で簡単な確認テストを繰り返すことが超重要です。
難しく考える必要はありません。以下のステップでやってみましょう。
日本語を見て、1秒以内に英語を言う
単語帳の日本語訳の部分を見て、対応する英単語をパッと口に出してみます。1秒以上考えたら「負け」のルールでやると、スピード感が身につきます。
言えなかった単語にチェックを入れる
思い出せなかったり、間違えたりした単語には、正直に「✓」マークをつけます。この「できない自分」を知ることが、成長への第一歩です。
週末に「チェックが付いた単語」だけを総復習
平日は新しい単語を進め、週末は1週間のうちにチェックが付いた「苦手単語」だけを集中的に覚え直します。これを繰り返すことで、効率的に弱点をなくせます。

ここでは、実際に英単語を覚えていくにあたってオススメな英単語帳を紹介します。
・【出る順ターゲット中学英単語1800】
入試によく出る順番で単語が並んでいるので、テストで点を取りやすい重要な単語から効率よく覚えられます。無料の音声アプリがあるのも嬉しいポイント。
・【キクタン中学英単語1800】
リズムに乗って覚えられる「チャンツ」という音声が特徴。音楽を聴く感覚で楽しく続けられます。1日の学習ペースが示されているので、計画を立てるのが苦手な人にもオススメ。
・【ユメタン0 中学修了~高校基礎レベル】
「ユメタン」シリーズの最初の1冊。中学レベルの復習から高校の基礎までカバーできます。この1冊を完璧にすれば、高校英語の良いスタートダッシュが切れます。
1日に何個くらい覚えるのがベストですか?
まずは「毎日続けられる数」から始めるのが一番です。いきなり30個!と高い目標を立てるより、「1日10個」でも良いので、毎日続けることを目指しましょう。慣れてきたら少しずつ増やしていけばOKです。大切なのは数より継続です。
部活で疲れて、どうしてもやる気が出ない日はどうしたらいいですか?
そんな日は無理しなくて大丈夫!「単語帳を1ページだけ眺める」「アプリで5問だけクイズをやる」など、ハードルを極限まで下げてみましょう。「今日もゼロじゃなかった」と思えることが大切です。1単語でも音声を聞くだけで、やらないよりずっと効果がありますよ。

今回は、中学生・高校生に向けた効率的な英単語の覚え方を紹介しました。英単語は、早いうちに正しいやり方で覚えていくことが、後々の英語学習全体をすごく楽にしてくれます。
今日紹介した方法の中で、自分にできそうなもの一つからで良いので、ぜひ試してみてください。正しい努力を続ければ、必ず英語は得意になります。応援しています!