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2025年08月24日 一般-大学群

【2025年版】旧帝国大学の偏差値や共テ得点率、学部の特徴を徹底比較!

【2025年版】旧帝国大学の偏差値や共テ得点率、学部の特徴を徹底比較!

この記事では、大学受験を控えた生徒およびその保護者様のよりよい志望校選択とサポートしていきます。偏差値や学部情報といったデータから、各大学の校風や立地といった定性的な情報まで、多角的に比較し、後悔のない志望校決定をサポートします。

旧帝国大学とは

旧帝国大学(通称:旧帝大)とは、1886年の帝国大学令に基づき、日本の各地域における最高学府として設立された大学群を指します。具体的には、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の7大学で構成されます。これらの大学は、日本の学術研究と人材育成の中核を長年にわたり担ってきました。現在でも、国内トップクラスの研究力と教育水準を誇り、入試難易度も国公立大学の中で最高峰に位置づけられています。各大学がそれぞれの地域ブロックで中心的な役割を果たしつつ、独自の強みと個性を持つ点が大きな特徴です。

この記事を書いた人

東京大学文科三類在籍中。
スタディコーチでコーチをしており、幅広く指導を実施しています!
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旧帝大を偏差値・共テ得点率・特徴で比較

まず、各大学の全体像を把握するため、主要な比較軸に基づいたマトリクスを作成しました。詳細な分析は次章以降で説明します。

比較軸 東京大学 京都大学 東北大学 九州大学 北海道大学 大阪大学 名古屋大学
偏差値帯(目安) 67.5 – 72.5 65.0 – 72.5 60.0 – 67.5 57.5 – 67.5 57.5 – 67.5 60.0 – 70.0 60.0 – 67.5
共通テスト得点率(目安) 85% – 90% 83% – 90% 76% – 85% 75% – 84% 75% – 85% 78% – 88% 77% – 86%
キャンパス所在地 東京都文京区 他 京都府京都市 他 宮城県仙台市 福岡県福岡市 他 北海道札幌市 他 大阪府吹田市 他 愛知県名古屋市
校風・イメージ 官僚・エリート養成 自由の学風・研究者 研究第一・門戸開放 アジアへの玄関口 広大な自然・フロンティア精神 革新・地域貢献 質実剛健・ものづくり
特色ある学部 教養学部(前期) 総合人間学部 材料科学分野に強み 芸術工学部・共創学部 獣医学部・水産学部 外国語学部・人間科学部 情報学部
世界大学ランキング(QS 2025) 32位 50位 114位 167位 173位 86位 152位
※偏差値・共通テスト得点率は河合塾のデータを参考に作成した目安であり、学部・学科により異なります。

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旧帝大を各比較軸でくわしく分析

旧帝大の偏差値・難易度

旧帝大の難易度は、国内の大学群の中で最上位に位置します。特に東京大学京都大学は、文系・理系を問わず偏差値・共通テスト得点率ともに突出しており、入試では極めて高いレベルでの競争となります。

それに続くのが大阪大学東北大学名古屋大学九州大学北海道大学ですが、この5大学の中でも難易度には序列が存在します。一般的に、大阪大学が都市部の立地もありやや高く、それに他の4大学が続く形となります。ただし、学部・学科による難易度の逆転は頻繁に起こるため、大学名だけでなく、自身の志望する学問分野での比較が不可欠です。例えば、北海道大学の獣医学部や東北大学の材料科学関連学科など、特定の分野でトップクラスの難易度を誇るケースも少なくありません。

旧帝大各大学の学部・学問の特色

各大学は総合大学として幅広い学問分野を網羅しつつも、歴史的経緯や立地を反映した特色ある学部・研究分野を有します。

東京大学:

前期課程(1,2年)では全学生が教養学部に所属し、幅広いリベラルアーツ教育を受ける「進学選択制度(進振り)」が最大の特徴。専門分野をじっくり見極めたい学生に適しています。

京都大学:

「自由の学風」を象徴する総合人間学部が特徴。学問分野の垣根を超えた学際的な学びが可能です。また、iPS細胞研究所など、世界をリードする研究所を多数擁します。

東北大学:

「研究第一」の理念を掲げ、特に材料科学分野では世界的に高い評価を得ています。また、「門戸開放」の理念から、早くから女子学生や外国籍の学生を受け入れてきた歴史があります。

九州大学:

アジアに近いという地理的利点を活かし、国際交流が盛んです。文理融合の視点から課題解決を目指す「共創学部」や、デザインを多角的に学ぶ「芸術工学部」など、ユニークな学部設置が目立ちます。

北海道大学:

広大な土地を活かした農学研究が伝統的に強く、獣医学部と水産学部は国内最高峰です。1年間は全学生が総合教育部で基礎を学び、幅広い視野を養います。

大阪大学:

旧大阪外国語大学を統合した「外国語学部」は、学べる言語の多様性で国内随一です。また、社会課題を人間中心の視点で探求する「人間科学部」も設置されています。

名古屋大学:

東海地方の強力な製造業を背景に、工学系の研究が非常に盛んです。ノーベル賞受賞者を多数輩出しており、世界トップレベルの研究環境が整っています。文理融合型の情報学部も設置しています。

旧帝大各大学のキャンパス・立地

キャンパスの環境は、4年間の大学生活の質を大きく左右する要素です。都市型か郊外型か、ワンキャンパスか分散型かなど、各大学で大きく異なります。

都市型キャンパス:
東京大学(本郷)、京都大学(吉田)、名古屋大学(東山)などは、都心部にメインキャンパスを構えており、交通の便が良く、文化施設や商業施設へのアクセスに優れています。一方で、キャンパスの広さには限りがある傾向があります。

郊外・自然豊かなキャンパス:
北海道大学(札幌)は、札幌駅至近にありながら広大で自然豊かなキャンパスが魅力です。九州大学(伊都)は、近年移転した新しいキャンパスで、単一キャンパスとしては日本最大級の面積を誇りますが、都心部からはやや距離があります。東北大学(青葉山)大阪大学(吹田・豊中)も、都心から少し離れた落ち着いた環境にキャンパスがあります。

地方からの進学を考える場合、キャンパス周辺の生活環境や家賃相場、アルバイト先の見つけやすさなども重要な判断材料となるでしょう。

旧帝大の就職実績・キャリア支援

旧帝大は、その高いブランド力と卒業生の質の高さから、いずれの大学も全国的に極めて高い就職実績を誇ります。大手企業や官公庁への就職に強く、大学院進学率が高いことも共通した特徴です。

ただし、大学の所在地によって地元企業への就職の強さに特色が見られます。

地域ブロックでの就職: 名古屋大学はトヨタグループをはじめとする中部地方の有力企業へ、九州大学は九州電力やJR九州など、北海道大学は北海道庁や地元インフラ企業へ、といったように、それぞれの地域経済の中核を担う企業への就職者が多い傾向にあります。
全国区での就職: 東京大学、京都大学、大阪大学は、地理的な要因もあり、首都圏や関西圏のグローバル企業、外資系コンサルティングファーム、金融機関などへの就職者が特に多いです。

いずれの大学もキャリアサポートは充実しており、OB・OGとのネットワークも強固です。自身の将来のキャリアプランと、各大学の産業界との結びつきを照らし合わせることが重要です。

旧帝大の学費・奨学金制度

旧帝国大学はすべて国立大学法人のため、学部学生の授業料や入学金は国が定める標準額に準じており、大学間で差はありません。これは、難関私立大学と比較した場合の大きなメリットの一つです。

項目 金額(年額の目安)
授業料 535,800円
入学金 282,000円
初年度納付金 合計 817,800円
※2025年度時点の標準額です。法科大学院など一部の研究科では金額が異なる場合があります。

経済的支援制度について:
学費は一律ですが、各大学は独自の経済支援制度を設けています。全ての大学で、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度が利用できるほか、成績優秀者や経済的に困窮する学生を対象とした「授業料免除・徴収猶予制度」が整備されています。免除には全額免除と半額免除があり、家計の状況と学業成績によって審査されます。

また、大学独自の給付型奨学金や、企業・財団と連携した奨学金も多数存在します。合格後、あるいは在学中に利用できる制度について、各大学のウェブサイトで詳細を確認することが重要です。経済的な理由で進学を諦める必要はなく、多様な選択肢が用意されています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 地方の旧帝大と都市部の難関私立大学(早慶など)では、どちらを選ぶべきですか?
A. これは非常に重要な質問であり、一概にどちらが優れているとは言えません。判断軸は「学問・研究環境」「学費」「就職活動」の3点が主となります。
・学問・研究環境:旧帝大は国から多額の研究費が配分されており、特に理系分野では施設・設備の充実度が高い傾向にあります。特定の分野で最先端の研究に触れたい場合、旧帝大に大きなアドバンテージがあります。
・学費:国公立である旧帝大は、私立大学に比べて学費が大幅に安価です。これは4年間(大学院進学を含めると6年間)で大きな差となります。
・就職活動:首都圏での就職を強く希望する場合、早慶などの都市部の大学はインターンシップやOB訪問のしやすさという点で有利に働くことがあります。ただし、旧帝大の学生もオンライン選考の普及により、以前ほどの地理的ハンデはなくなってきています。
Q. 後期日程での合格は現実的でしょうか?
A. 旧帝大の後期日程は、募集人数が前期日程に比べて極端に少なく、前期で東京大学・京都大学や医学部に不合格となった層が出願するため、非常に厳しい戦いとなります。共通テストの得点率ボーダーも前期より高くなることがほとんどです。基本的には前期日程での合格を第一目標に据え、後期日程はあくまで選択肢の一つとして考えるのが現実的な戦略です。
Q. 一人暮らしをする場合、生活費はどのくらい変わりますか?
A. 生活費、特に家賃は地域によって大きく異なります。全国大学生活協同組合連合会の調査などを参考にすると、東京での一人暮らしは最も費用がかかり、地方の旧帝大所在地(札幌、仙台、名古屋、福岡など)ではそれよりも月々数万円の差が出ることが想定されます。オープンキャンパスなどに参加する際に、大学周辺の不動産情報やスーパーの物価などを確認しておくことを推奨します。

この記事のまとめ

この記事では、旧帝国大学7校について比較分析を行いました。最後にまとめと、どのような志向を持つ受験生に各大学があっているかを考えていきます。偏差値だけにとらわれず、各大学の魅力をしっかりとみて、志望校選択につなげてください。

旧帝大は国内最高峰の教育・研究機関であり、どの大学に進学しても高い水準の学びと、その後のキャリアにおける強力なブランドを得ることができます。

難易度は東大・京大が最上位で、それに阪大、名大、東北大、九大、北大が続きますが、学部・学科によって序列は変動するため、自身の興味分野での比較が不可欠です。

大学選択は、偏差値だけでなく「何を学びたいか」「どのような環境で学生生活を送りたいか」「将来どこで活躍したいか」を総合的に考慮して行うべきです。

【意思決定のためのフレームワーク】

日本の中心で多様な価値観に触れ、官僚やグローバルなキャリアを目指すなら
東京大学が有力な選択肢です。進学選択制度でじっくり専門を考えたい学生にも最適です。

自由な雰囲気の中で、既存の学問の枠にとらわれず、独創的な研究に没頭したいなら
京都大学の「自由の学風」が最適な環境を提供するでしょう。

都市の利便性と落ち着いた研究環境を両立させ、国際的な視野を養いたいなら
大阪大学(特に外国語や国際共創)、東北大学(研究第一)、名古屋大学(産業界との連携)が候補となります。

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