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2022年02月08日 studycoach-official 東大生の勉強ブログ

【東大式】物理の勉強法のオススメは?成績アップのポイント3選

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【東大式】物理の勉強法のオススメは?成績アップのポイント3選

【東大式】 物理の勉強法のオススメは? 成績アップのポイント3選

 

みなさん、物理の勉強は順調ですか?

成績を上げるのはもちろん、そもそもの概念の理解に苦しんでいる方も少なくないですよね。

確かに物理は理系選択科目の中でも、直感的に理解しづらく、同時に完全な暗記では対応しきれない科目です。

この記事ではそんな物理のオススメ勉強法を、現役東大生が説明していきます!

独学でも成績の伸び悩みを防ぐノウハウを詰め込んだので、物理がニガテで困っている人も、もっと得点を上げたい人も必見です。

 


これだけはやめたい、点数が伸びない勉強法

まずは絶対に避けるべき、点数が伸び悩んでしまいがちな物理の勉強法について確認していきましょう!

 

物理は、同じ理系科目でも誰もが習う数学(1A)とも異なり、選択科目に選んで初めて触れる人が多いと思います。受験や年度末に向けて短期間で授業が進んでいくので、コスパ良く進めることが重要ですよね。

 

しかし以下の勉強法は、かえって効率が悪くなってしまいがちなので注意してください!

 

× ひたすら公式を丸暗記する

まず最も避けるべきなのが、「公式の丸暗記」です。

確かに公式を暗記することは物理においても必須なのですが、公式を丸暗記するだけでは中々成績向上に繋がりません。

 

例えば力学で最も有名な公式の1つである「F=ma」を取り上げると、ただ暗記しただけでは

  • F=mv だっけ?」と、公式自体を間違えてしまう
  • m」「I」それぞれ代入する際に、単位を間違えてしまう(直し忘れる)

といった基礎的なミスが頻発してしまいます。

 

こうした単純なミスに見覚えがある人も多いですよね。物理では単位一つ間違えるだけで、計算結果が大幅にずれてしまう上に、合っているはずの答えにも「あれ?間違えてたかも」と不安になってテスト時間を浪費してしまったり、連鎖的に間違えてしまったりしがちです。

また公式は大量に存在しますから、似たような公式同士を混合して覚えてしまうリスクもあるでしょう。

 

物理の成績を着実に上げるためには、こうした事態を招く「公式の単なる丸暗記」は避ける必要があります。

 

× 解法パターンを暗記するだけ

よく理系科目で薦められている「解法パターンの暗記」ですが、この勉強法も実は注意が必要です!

正確には、「ただ問題をたくさん解いて解法パターンを暗記していく」のは効率的な物理の勉強法とは言えません。なぜなら、全ての勉強法をカバーすることはできないからです。力学、電磁気、波動など分野ごとに様々な問題が派生していく物理では、解法パターンをただ押さえるだけでも相当な勉強量が必要になってしまうのです。

 

確かに物理をはじめ、理系科目にとって解法のパターン分けは勉強のコスパを上げることに繋がります。しかし、「物理は暗記」と思ってこだわりすぎると応用力が身につかず、細かい部分で失点を重ねてしまうこととなります。

特に物理は実際の現象の分析ですから、一つ一つの手順の意味を理解しなければ、応用問題で得点が伸び悩んでしまうのです。

 

以上をまとめると、「物理においては、公式の暗記も、解法パターンの暗記も効率が最も良い勉強法とは言えない」ということでした。結局、物理の成績を上げるためには、暗記に頼らない勉強法を進めるしかないのですね。

 

物理で独学でも成績を上げるためのポイント3選

 

それでは、具体的にどのような勉強法で進めたら、独学でも高得点を取れるようになるのでしょうか?

 

「単純な暗記の勉強法に頼らないとしたら、どのように物理の勉強を進めていいのかわからない……」と悩んでしまいますよね。

 

安心してください!

「東大式」では、ただの暗記で終わらず、物理の応用力や思考力を鍛えるためのポイントをご紹介していきます!

しかもポイントを3つにまで厳選し、具体的な演習の進め方まで詳しく説明していますので、姿勢を正して読んでいきましょう。

 

東大式①:事象のイメージをつかむ

みなさん、物理の問題を解くとき、問題文の”読解”に時間がかかっていませんか?

物理の問題を安定して解けるようになるには、「問題で説明されている状況や指定されたシチュエーション・動作をいかにイメージできるか」が最も重要です。

 

例えば、力学の問題で「質量mの物体Aと質量Mの物体Bを伸縮しない軽い糸で繋いで軽い滑車にかけ、Bを静かに離す……」などと説明されたとき、図をスラスラ書くことはできますか?

また、波の問題で「x軸上を正弦波が正の方向に進む」様子を正確に思い描くことはできますか?

 

以上の問いかけに即答できなければ、実際に物理の問題を解くときも一度立ち止まることになってしまいます。問題を解くペースが落ちるのに加え、摩擦力や波の速度といった要素の見落としにも繋がり、二重に失点しやすくなってしまうのです。

 

しかも上記の例は基礎問題ですから、実際の物理の試験ではこうしたイメージをさらに組み合わせ、発展させていくことになります。イメージ力を磨くことの重要性がわかりますね。

 

イメージ力を鍛える方法

さて、物理のイメージ力を鍛える重要性を確認したところで、「どうやって鍛えたら良いの?」「どこまでイメージ力を磨けば良いの?」といった疑問にお答えしていきます。

 

「東大式」物理のイメージ力を上げる方法は、以下の2つです!

  • 動画(映像教材)をたくさん見る
  • 実際に身の回りのものを触って・動かして再現してみる

 

みなさんの中には。普段から読書の習慣があったり、身の回りの現象から想像を膨らませたりして元々高いイメージ力を持っている方もいれば、頭の中でイメージを動かす感覚自体よくわからない方もいると思います。

 

どちらの方も、まずは①分野ごとに動画や映像教材で「物理のイメージ」を感覚的に覚えていきましょう。図の描き方や、目の前の図からイメージを展開していく能力を磨くことができます。

そして簡単な仕組みを、②身の回りのものを使って再現してみてください! この「手を動かしてみる」ことが理解の定着に重要となります。例えば力学なら消しゴム2つを使って物体A・Bの動きを再現してみたり、波が進む様子なら紙に書いて横に動かしてみたりと、ちょっとした物理実験気分で楽しむのがオススメです。実際に手を動かしてみることで、似たような問題に直面したとき、思い返しやすくなる効果も期待できます。

 

目標としては、先ほど例にあげたような「物理の基礎的な現象を理解し、イメージできるようになる」ことを目指しましょう。東大式②の「公式・単位の理解」の前提が整ったので、以降は②と並行して進めるのがオススメです。

 

一通りイメージ力を磨いたら、「物体Aが徐々に右に動いたらどうなるだろう」「波の振動数が倍になったらどうなるだろう」と想像を膨らませる練習に移ります。少し勇気を出し、中難易度の問題へ挑戦することも効果的です。

最終的には、「自分の頭の中で自由自在に物理のアニメーションを動かせる」状態を目指していきましょう。ここまでできれば、どんな複雑な問題でも取り扱うことができます。あとは公式や原理を用いて、計算を進めていくだけですね。

 

スタディコーチ代表が語る「物理の勉強法」

こちらの動画でも説明しているように、簡単な問題こそ概念理解が重要です。

そして概念を理解することは、暗記の効率化や、イメージを精確にすることにも繋がります!

http://www.tiktok.com/@studycoachchannel/video/7032960545225559297

先ほどのダメな例である「公式の暗記だけする」勉強法では、問題のシチュエーションに合わせた臨機応変な対応ができません。つまり、実際の試験では得点につながりにくいのです。

 

せっかく勉強するなら、最初から応用まで役に立つ本質的な能力=イメージ力を鍛えていきましょう。

 

東大式②:公式と記号の意味を理解しよう

事象のイメージをある程度掴んだら、公式の意味や単位・文字といった記号の意味を理解していきましょう。意味を理解することで公式のど忘れや、単位の間違え・直し忘れを防ぐことができます。

物理の失点で多いのが公式自体の間違いや単位の直し忘れですから、安定して高得点を取るためには大変重要なポイントです。

 

具体的には、「力学のs=second(秒)=時間」「波のλ(=英語のL)=長さ(length)」というように、一つ一つ意味と由来を確認してください。

 

教科書や参考書で概念の理解を進めつつ、インターネットや辞書で検索しながら理解を進めて「いきます。

多少時間がかかる勉強法ですし、問題を解くより”物理を勉強している”感が少ないように感じる方もいるかもしれませんが、この基礎固めが物理で安定して高得点を取れるかの境目といっても過言ではありません。分野別にまとまった時間をとり、着実に学んでいきましょう。

 

さて、東大式①で「イメージできず、手が付けられない」パターンを、東大式②で「公式の覚え間違いや単位の直し忘れ」パターンを防いだので、あとは計算ミスを防ぐことができればかなりの高得点が期待できます。「物理は得意科目だ」と自信持って言えるようになりますね!

次の東大式③では、具体的な演習の進め方について解説していきます。

 

東大式③:演習は3ステップで

イメージ力を鍛え、公式や記号の意味を理解する重要性をチェックしたところで、具体的な演習の進め方を確認していきましょう!

 

東大式では3ステップで演習を進めることをオススメしています。東大式①②も含めた物理全体の勉強の進め方でもあるので、復習もかねて熟読してください!

 

ステップ⑴:基本知識を分野別にインプットする

まず東大式①でイメージ力を鍛えつつ、東大式②で公式や記号の意味を一つずつ確認していきましょう。

イメージと基礎知識のインプットの2つは、並行して進めていくのが効率を上げるポイントとなります。

 

概念をゼロから説明している初心者向けの教材を軸に、物理の映像や図をyoutubeやInstagramで探してイメージを固め、記号の意味や語源となった英単語等を辞書等で確認して知識を深めていくのがベストです。

進め方としては、日々少しずつ進めることも重要ですが、分野ごとにまとまった時間を取って集中的に学ぶのが良いでしょう。

 

また復習の際は意味・映像を調べた時の記憶を思い出しながら進めれば、コスパ良く物理の知識を定着させることができます。誰しも忘れてしまうことはあるので、「忘れることを前提に、思い出しやすいように工夫しておく」ことが物理の成績を上げるためには重要です!

 

ステップ⑵:一問一答形式で演習を重ねる

インプットできたら、知識を整理しつつ、低〜中程度の難易度の問題を解いていくステップに入りましょう!

重要なのは、問題を見て反射的に解法が頭に浮かぶように演習を重ねることです。東大式①でイメージがスラスラ出てくるように練習したと思いますが、さらに一歩踏み込んで、解法もすぐに思い描けるようになりましょう。

問題を解く瞬発力が、問題量や計算量が多めな物理で得点アップするために欠かせない力なのです。瞬発力を段階的に鍛えられるのが、一問一答形式の問題となります。

また「解法パターンの暗記」に終始しないように注意しましょう! 冒頭で確認したように、むしろ公式の使い方や関係性・優先順位を整理することが最も重要となります。

 

ステップ⑶:ようやく過去問・模試に入ろう

知識をスムーズに出せるようになったら、過去問や模試のような難易度が高い大問に取り組みましょう。

先ほどと同様に、解法1つ1つの暗記にこだわりすぎず、公式や解法同士の関係性や出てくる頻度を確認・整理していきます。

ここでもし東大式①で鍛えたはずのイメージが上手く描けなかったり、東大式②で押さえた公式や単位があやふやだったりしたら、一度ステップ⑵に戻ってください。過去問や模試は限られた資源です。一度やった問題は記憶のどこかに引っかかるもので、初見の問題より解きやすくなりがちです。過去問という限られた資源を最大限活用するためにも、「まだ解けないけど、とりあえず過去問を5年分やる」といった演習は避けましょう!

 

 

まとめ:物理は公式よりまず理解!

今回は「東大式 物理の勉強法」をお伝えしてきました。

まとめると、

  1. 事象のイメージをつかむ
  2. 公式と記号の意味を理解する
  3. 演習は3ステップで。過去問は大事に扱う

物理が得意になりたい人、安定して高得点を取りたい人は、ぜひ今から実践してください!

重要なポイントをたくさんお伝えしたので、時々読み返しながら勉強していくのがオススメです!

物理をマスターして、定期試験でも受験でも自分の強みにしていきましょう。

 

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ライター情報

小池 央晟

東大工学部4年。物理は公式をど忘れしがちでしたが、受験当日には重要な得点源となりました。「東大式」勉強法で、みなさんが効率良く勉強できることを願っています!

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