目次
大学受験英語のトレンドを完全に掌握する男、関正生先生による「英文法ポラリス」シリーズ。従来の「網羅系参考書」とは一線を画すこのシリーズが、なぜ今、逆転合格を狙う受験生に支持されているのか。特に「英語が苦手だがMARCH以上を目指したい」というあなたにとって、この本が救世主となり得るのかを深掘りします。
この記事を監修した人
慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
『関正生の英文法ポラリス』は、膨大な入試データから「今、出る」問題だけを厳選した問題集です。「丸暗記」を徹底的に排除し、「なぜそうなるのか」という理屈(核心)を言語化することに特化しています。レベル別に分冊されており、自分の実力に合わせて階段を登るように学習できるのが最大の特徴です。
| 書名 | 関正生の英文法ポラリス [0 / 1 / 2 / 3] |
| 著者 | 関 正生 |
| 対象レベル | 0:高校基礎 1:共通テスト・日東駒専 2:GMARCH・国公立・関関同立 3:早慶上智・旧帝大 |
| 値段 | 各 1,320円(税込) |
| 出版社 | KADOKAWA |
最大の強みは「暗記量の削減」と「納得感」です。従来の参考書が「これは例外だから覚えろ」と片付けていた部分に対し、ポラリスは「ネイティブの感覚」や「核心となるイメージ」を用いて論理的に説明します。これにより、応用が利く知識が身につきます。また、最新の入試傾向を反映しており、死語のような古い文法問題が排除されているため、学習効率が極めて高いです。
弱点は「演習量の少なさ」です。1冊あたり300〜400問程度に絞られているため、1000問以上ある網羅系参考書(Next Stageなど)に比べると、演習不足を感じる場合があります。「とにかく数をこなして身体で覚えたい」というタイプや、「辞書的にすべての文法事項を網羅したい」という人には不向きです。また、解説が独特(関先生の流儀)であるため、学校の授業と説明のアプローチが異なり、戸惑う生徒も稀にいます。
「問題数が少なくて本当に大丈夫?」と不安な方へ
量より質を重視するポラリスだからこそ、
正しい復習と他教材との組み合わせが合否を分けます。
あなたの現状に合わせて、ポラリスの効果を最大化する学習プランを提案します。
各ユニットは「要点の解説(インプット)」→「問題演習(アウトプット)」→「詳しい解説」のサイクルで構成されています。問題ページには、出題大学名とともに、その問題が狙っている意図が明記されています。
シリーズ構成になっているため、自分の立ち位置に合わせて選ぶ必要があります。英語が苦手なMARCH以上のいわゆる「難関大学」志望者は特に注意が必要です。
ポラリス0(基礎):
高校英語の基礎が怪しい人向け。中学レベルの復習から入りたい人に最適。偏差値45未満ならここから。
ポラリス1(標準):
教科書レベルは理解できている人向け。共通テストや日東駒専レベル。偏差値50前後。
ポラリス2(応用):
入試の標準〜難問レベル。GMARCH、関関同立、地方国公立レベル。偏差値55〜60。
ポラリス3(発展):
かなりハイレベル。早慶上智や難関国立大の細かい文法問題対策。
単なる正誤判定能力ではなく、「なぜその答えになるのか」を説明できる論理的思考力が身につきます。「なんとなく」で解いていた英文法が、確信を持って解けるようになります。特におすすめなのは、「暗記が苦手な理系タイプ」や「短期間で英文法の全体像を掴みたい受験生」です。
難関大学を目指す場合、以下のタイムラインが理想的です。
高校3年生 夏休み前まで:
『ポラリス1』を完璧にし、共通テストレベルや日東駒専レベルの問題で8割以上取れる状態にする。
高校3年生 9月〜10月:
『ポラリス2』に取り組み、MARCHレベルの過去問演習への架け橋とする。
※『ポラリス0』が必要な場合は、高3の4月〜5月には完了させておく必要があります。
いきなり問題だけを解こうとせず、必ず各ユニット冒頭の「解説ページ」を熟読してください。ここに関先生の「核となる考え方」が詰まっています。また、自分が志望する大学が難関大学であり、ハイレベルな英語力を身につけたいからといって、基礎が固まっていない状態でいきなり『2』に手を出してはいけません。解説が理解できず、挫折する原因になります。
1. 解説を読む:問題の前に、その単元の「核心」をインプットする。
2. 問題を解く:時間を意識して解く。わからない問題はすぐに飛ばす。
3. 解説を読み込む:正解した問題でも、解説のアプローチと自分の考え方が一致しているか確認する。
4. セルフレクチャー:なぜその答えになるのか、自分の言葉で誰かに説明するように口に出して言う。
どのレベルからスタートすべきか迷っていませんか?
今のあなたの実力と、志望校までの距離を計算し、
『ポラリス』をいつ、どの順序でやるべきか、
あなた専用の学習計画(ルート)を作ります。
「頻出度」の分析の精度です。関先生が実際に毎年入試問題を解きまくっているからこそ分かる、「昔は出たけど今は出ない問題」が徹底的に省かれています。最短距離で合格点を取るための「コスパの良さ」は随一です。
今回は、網羅系参考書の代表格である『Next Stage』と、同じくレベル別である『英文法レベル別問題集』と比較します。
| 比較項目 | ポラリスシリーズ | Next Stage | 英文法レベル別問題集 |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 最新頻出問題×理屈で理解 | 網羅性重視×圧倒的演習量 | 細かくレベル分け×薄くて手軽 |
| 到達レベル | 日大〜早慶(冊子による) | MARCH上位・早慶下位 | 中学〜難関大(冊子による) |
| 解説の詳しさ | 非常に詳しい(授業形式) | 簡潔(要点のみ) | 標準的 |
| 問題数と網羅性 | 厳選(約400問/冊) | 網羅(約1500問) | 少なめ(約300問/冊) |
| 前提レベル | レベル0なら中学英語から可 | 高校標準レベルが必要 | レベル1なら中学英語から可 |
| 【苦手な人】 おすすめ度 |
5.0(まずはこれから) | 3.0(挫折率高い) | 4.0(サクサク進む) |
結論として、「英語が苦手で、これから難関大学を目指す」あなたには、間違いなく『ポラリス』シリーズをおすすめします。
理由は明確です。苦手な人がいきなり『Next Stage』のような分厚い網羅系に挑むと、その量に圧倒されて「作業」になってしまいがちだからです。まずは『ポラリス1(標準レベル)』で「英文法の理屈」をしっかり腹落ちさせ、自信をつけることが最優先です。
ただし、注意点が一つ。「難関大志望だから」といって、見栄を張って『ポラリス2』から始めないこと。苦手意識があるなら、急がば回れで『1』、あるいは『0』から始めて土台を固めた方が、結果的に『2』の吸収率が段違いに良くなります。
P.S. どの参考書を選ぶべきか、または具体的な進め方で迷っている場合は、私たち東大・早慶コーチが個別の学習計画を一緒に作成します。
» まずはLINEで気軽に相談してみる
“英語が大嫌いだったけど、関先生の解説を読んで初めて『なるほど!』と思えた。丸暗記じゃなくて理解できるから、模試でも初見の問題が解けるようになった。”(私立文系志望・高3)
“ポラリス1だけだと問題数がちょっと不安。すぐに終わってしまったので、演習用にもう一冊別の問題集を買いました。”(国公立志望・高3)
MARCH志望ですが、ポラリス1だけで足りますか?
基本的には足りません。ポラリス1は「基礎〜標準」レベルなので、MARCHの合格点を確実にするには『ポラリス2』までの実施を強く推奨します。ただし、スタート地点としては『1』が最適解です。
Next Stageなどの網羅系参考書と併用した方がいいですか?
時間が限られている現役生なら、併用は消化不良の原因になるのでおすすめしません。ポラリスシリーズ(0→1→2)を完璧にするだけで、MARCHレベルの文法問題には十分対応できます。不安なら、過去問演習で演習量を補いましょう。
『関正生の英文法ポラリス』シリーズは、英語への苦手意識が強く、かつ効率的にMARCH合格レベルへ駆け上がりたい受験生にとって、最強の武器となります!
・英語の勉強法がわからず、とりあえず単語帳だけ眺めている人
・分厚い参考書を買ったものの、最初の30ページで挫折した人
・「なぜ?」を理解して納得しながら進めたい理屈重視の人
これらに当てはまるなら、迷わずポラリスを手に取ってください。レベル選びさえ間違えなければ、英語の景色が劇的に変わるはずです!
『関正生の英文法ポラリス』シリーズの
使い方・進め方で迷っていませんか?
スタディコーチは、東大・旧帝大・早慶生のコーチが
学習管理をして合格に導く塾です!
「この参考書を自分の計画にどう組み込むか」からLINEで気軽にご相談ください。