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2025年08月29日 一般-高校ガイド

【2025年版】市川高校の偏差値・進学実績、校風を解説

【2025年版】市川高校の偏差値・進学実績、校風を解説

この記事では、千葉県屈指の進学校の市川高等学校について、詳しく解説します。

偏差値や大学進学実績といったデータはもちろん、校風、学校生活、そして在校生や卒業生からのリアルな評判まで、多角的な視点から市川高校を分析します。この記事が、皆様にとって後悔のない高校選びの一助となれば幸いです。

市川高校の基本情報とアクセス

まずは、市川高校の基本的な情報を確認しましょう。広大な敷地に充実した施設を持つ、歴史ある学校です。

市川高等学校 基本情報
所在地 〒272-0816 千葉県市川市本北方2-38-1
電話番号 047-339-2681
設立 1937年
課程・学科 全日制課程 普通科
男女共学 共学
生徒数(高校) 約1,500名(学年約500名)
公式サイト https://www.ichigaku.ac.jp/
アクセス
・JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」よりバス約11分
・JR武蔵野線「市川大野駅」よりバス約11分
・JR総武線「西船橋駅」より直通バス約20分(登下校時)
・京成線「鬼越駅」より徒歩約20-25分
塾講師のコメント 複数の駅からアクセス可能ですが、いずれの駅からもバスまたは徒歩での移動が必要となります。特に「本八幡駅」からのバスは本数も多く、多くの生徒が利用しています。「西船橋駅」からの直通バスは非常に便利ですが、登下校時のみの運行である点に注意が必要です。オープンキャンパスなどに参加する際は、実際に通学経路を体験してみることを強くお勧めします。

市川高校の偏差値と学力レベル

市川高校の偏差値は、千葉県内でトップクラスに位置しており、最難関レベルの学力が求められます。近隣の主要な競合校と比較してみましょう。

学校名 所在地 偏差値目安
渋谷教育学園幕張 千葉市美浜区 76
市川 市川市 75
東邦大学付属東邦 習志野市 74
昭和学院秀英 千葉市美浜区 73
県立千葉 千葉市中央区 72
県立船橋 船橋市 71
塾講師のコメント 市川高校の偏差値は75と、渋谷教育学園幕張高校に次ぐ県内トップレベルです。まさに千葉県私立高校の双璧と言えるでしょう。合格を勝ち取るためには、中学校の学習範囲を完璧にマスターすることはもちろん、高いレベルの応用力が問われる入試問題に対応できる思考力と実践力が不可欠です。単願推薦を狙う場合でも、評定合計で「38」以上という非常に高い基準が設けられており、日々の学習への真摯な取り組みが絶対条件となります。

市川高校の主な大学進学実績

進学実績は、学校の教育力を示す重要な指標です。市川高校は国公立大学、難関私立大学ともに、全国でも有数の合格実績を誇ります。ここでは過去3年間の主要大学への合格者数を掲載します。(カッコ内は現役合格者数)

大学名 2025年 2024年 2023年
国公立大学
東京大学 17 (13) 31 (27) 15 (9)
京都大学 6 (4) 5 (4) 7 (7)
一橋大学 12 (11) 10 (8) 9 (6)
東京工業大学 ※ 20 (17) 17 (13) 17 (13)
東北大学 16 (不明) 6 (不明) 12 (不明)
北海道大学 7 (不明) 17 (不明) 6 (不明)
千葉大学 28 (21) 33 (不明) 35 (25)
国公立大学 医学部医学科 12 18 24
私立大学
早稲田大学 173 (145) 171 (不明) 140 (不明)
慶應義塾大学 111 (86) 111 (不明) 105 (不明)
上智大学 122 (不明) 70 (不明) 89 (不明)
東京理科大学 171 (不明) 159 (不明) 233 (不明)
明治大学 153 (不明) 171 (不明) 188 (不明)

※ 2024年10月より東京科学大学。数値は主に学校公式HPや大手予備校の公表データを基に作成。現役合格者数は一部不明のため空欄。

塾講師のコメント 特筆すべきは、東大・京大をはじめとする最難関国公立大学への安定した合格実績です。また、国公立大学医学部へも毎年多数の合格者を輩出しており、理系教育のレベルの高さがうかがえます。早慶上理、GMARCHといった難関私立大学にも圧倒的な合格者数を誇りますが、これは一人の生徒が複数合格しているケースも含まれるため、延べ人数である点には注意が必要です。それでも、現役合格率の高さを鑑みると、生徒一人ひとりが高い目標を達成できる環境が整っていることは間違いありません。

市川高校の校風と教育の3つの特徴

市川高校の教育を理解する上で欠かせないのが、独自の教育理念です。ここでは、その中でも特に象徴的な3つの特徴をご紹介します。

特徴1:第三教育 -「自分で自分を教育する」

市川学園が最も重視するのが「第三教育」です。これは、親から受ける「第一教育」、教師から受ける「第二教育」に加え、生徒が自らの意志で主体的に学び、自分自身を成長させていくという考え方です。この理念が、自由な校風と生徒の自主性を尊重する文化の根幹をなしています。

特徴2:文武両道と「他流試合」の奨励

学習だけでなく、部活動や課外活動も非常に盛んです。特にハンドボール部などは全国レベルの実績を誇ります。学校はこれらの活動を「他流試合」と呼び、学外の様々な人々と交流し、多様な価値観に触れる機会を積極的に奨励しています。充実したスポーツ施設も、生徒の活動を力強く後押ししています。

特徴3:リベラルアーツ教育とグローバルな視野

市川高校では、単なる大学受験対策に留まらない、幅広い教養を身につけるリベラルアーツ教育を重視しています。土曜講座「教養総合」では、大学教授や社会の第一線で活躍する専門家を招き、知的好奇心を刺激する多様な講座が開かれています。海外研修プログラムも充実しており、グローバルな視野を養う機会が豊富に用意されています。

市川高校の在校生・保護者のリアルな評判

学校選びにおいて、実際に通っている生徒や保護者の声は非常に参考になります。ここでは、様々な口コミから見えてくる「良い点」と「気になる点」をまとめました。

 良い点・評価されているポイント

・自由で自主性を尊重する校風: 「校則が厳しすぎず、生徒の自主性に任せる部分が大きい」「個性的な生徒が多く、互いに刺激し合える環境」といった声が多数。
・学習環境の良さ: 「レベルの高い友人たちと切磋琢磨できる」「質問に行けば先生方が熱心に対応してくれる」「図書館(第三教育センター)が充実している」など、学習意欲の高い生徒にとって最適な環境。
・充実した学校生活: 「部活動が活発で文武両道が可能」「文化祭や体育祭などの行事は生徒主体で盛り上がる」という意見。

 気になる点・評価が分かれるポイント

・自主性への過度な依存: 「自由な反面、自分から動かないと何も得られない」「手厚いサポートを期待すると物足りないかも」という声。自己管理能力が問われます。
・教員の質にばらつき?: 「素晴らしい先生も多いが、一部の授業は分かりにくいことがある」という指摘も散見されます。
・アクセスの不便さ: 「駅からバスに乗る必要があり、少し不便」「雨の日のバスは混雑する」など、立地に関する意見。
塾講師のコメント 評判を総合すると、市川高校は「生徒の自主性・主体性を最大限に尊重する学校」であると言えます。自ら目標を設定し、能動的に学べる生徒にとっては、これ以上ない成長の場となるでしょう。一方で、学校からの細やかな指導や管理を求めるタイプの生徒には、その自由さが逆に「放置されている」と感じられる可能性も否定できません。お子様の性格や学習スタイルとの相性を慎重に見極めることが重要です。

市川高校のよくある質問(FAQ)

Q1. 内申点はどのくらい必要ですか?
一般入試では、当日の学力試験の得点が最も重視されるため、内申点だけで合否が決まることはありません。しかし、単願推薦入試を利用する場合は、中学3年次の「9教科5段階評定の合計が38.0以上」など、非常に高い基準が設けられています。これをクリアするには、主要5教科だけでなく、副教科においても優秀な成績を収める必要があります。
Q2. 高校からの入学者(高入生)は、内部進学者(内進生)とすぐに馴染めますか?
はい、多くの口コミで「高入生と内進生の壁はほとんどない」とされています。入学後すぐに混合クラスとなり、学校行事や部活動を通じて自然に交流が生まれるようです。学校側もその点を配慮したクラス編成やガイダンスを行っています。最初は多少の不安があるかもしれませんが、すぐに打ち解けられる環境が整っていると考えて良いでしょう。
Q3. 塾や予備校に通っている生徒は多いですか?
非常に多いです。特に大学受験を意識し始める高校2年生以降は、多くの生徒が塾や予備校を活用しています。これは、学校の授業レベルが低いわけではなく、最難関大学を目指す上で、より専門的な受験対策や演習量を求める生徒が多いためです。学校の授業や講座を最大限活用しつつ、自身の目標に合わせて外部の教育サービスを併用するのが一般的なスタイルと言えます。
Q4. 帰国子女の受け入れはありますか?
はい、あります。一般入試とは別に「帰国生入学試験」の枠が設けられています。出願資格として、海外滞在期間や帰国後の期間に条件がありますので、詳細は必ず学校の募集要項で確認してください。試験科目は国語・数学・英語で、一般入試と同じ問題が使用されます。入学後も、多様なバックグラウンドを持つ生徒を受け入れる土壌があります。

この記事のまとめ

圧倒的な学力レベルと進学実績: 偏差値75、千葉県トップクラスの学力を誇り、東大・京大・医学部を含む最難関大学へ多数の合格者を輩出する実績は、大きな魅力です。
「第三教育」に根差した自由な校風: 生徒の自主性を重んじ、自ら学ぶ姿勢を育む教育理念が学校全体に浸透しています。管理されるのではなく、自分で考え行動したい生徒に最適な環境です。
文武両道とリベラルアーツ教育: 高いレベルでの文武両道を実践できる環境と、受験に留まらない幅広い教養を身につける機会が豊富に用意されています。
自己管理能力が成功の鍵: 自由度の高さは、裏を返せば「自己管理能力」が強く求められることを意味します。受け身の姿勢では、学校のポテンシャルを最大限に活かせない可能性があります。

【この学校をおすすめできる生徒】

自ら学習計画を立て、主体的に学ぶ意欲が高い生徒。高いレベルの仲間と切磋琢磨しながら、学業だけでなく部活動や課外活動にも全力で打ち込みたいと考えている生徒。管理されるよりも、自由な環境で個性を伸ばしたい生徒。
【別の選択肢も検討した方がよい生徒】

学校からの手厚いサポートや細やかな進路指導を期待する生徒。宿題や補習などで学習を管理してもらいたいタイプの生徒。自分のペースでのんびりと高校生活を送りたいと考えている生徒。
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