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2025年09月13日 一般-高校ガイド

【2025年版】 神奈川大附属中・高の偏差値・進学実績、校風を解説

神奈川大学附属高等学校・中学校 徹底解説

今回は神奈川県内でも人気の高い神奈川大学附属高等学校・中学校について、詳しく解説していきます。

「神大附属ってどんな学校?」「偏差値や進学実績はどのくらい?」「実際の学校生活はどうなんだろう?」といった、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、網羅的に、そして分かりやすくお伝えします。この記事を読めば、神大附属がご家庭にとって最適な選択肢なのか、深く理解し、納得して判断できるようになるはずです。それでは、一緒に見ていきましょう。

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

 

神大附属中・高の基本情報&アクセス

まずは、学校の基本的な情報と通学アクセスについて確認しましょう。特に立地は、6年間の通学を考えると非常に重要なポイントです。

学校名 神奈川大学附属中学校・高等学校
所在地 〒226-0014 神奈川県横浜市緑区台村町800
設立年度 1984年
区分 私立・共学(完全中高一貫校)
学科 普通科
生徒数(目安) 1学年 約220名
公式サイト https://www.fhs.kanagawa-u.ac.jp/
交通アクセス
最寄り駅 JR横浜線・横浜市営地下鉄グリーンライン「中山駅」
駅からのアクセス 南口より徒歩 約20分
または、相鉄バス・神奈中バス・市営バス利用

【塾講師からの一言】
神大附属の特筆すべき点は、その広大で自然豊かなキャンパスです。横浜市内にありながら、緑に囲まれた学習環境は非常に魅力的です。ただし、最寄りの中山駅からは徒歩で20分とやや距離があります。多くの生徒がバスを利用しますが、坂道もあるため、実際に一度足を運んでみて、毎日の通学をシミュレーションしてみることを強くお勧めします。

神大附属中・高の偏差値と学力レベル

学校選びで最も気になるのが偏差値でしょう。客観的な学力レベルと、近隣の競合校との立ち位置を把握することが重要です。

中学校の偏差値

神大附属中学校の偏差値は、各種模擬試験のデータによるとおおむね62〜64の範囲に位置しています。これは神奈川県内でも上位にランクされ、高い学力が求められる難関校の一つと言えます。

高等学校の偏差値

神大附属は完全中高一貫校のため、高等学校からの外部募集は行っていません。そのため、高校受験における偏差値は存在しません。

学校名 偏差値(高校募集がないので参考程度に) 特徴
神奈川大学附属 62 – 69 完全中高一貫、文武両道、自主性重視
サレジオ学院 68 – 72 男子校、カトリック系、面倒見が良い
山手学院 60 – 68 共学、高校募集あり、国際教育に強み
公文国際学園 64 – 70 共学、寮あり、個性的な教育プログラム

【塾講師からの一言】
中学受験において、神大附属は非常に人気が高く、激しい競争となります。上記の競合校と比較検討するご家庭が多いです。神大附属の魅力は、大学附属の安心感を持ちつつも、ほとんどの生徒が外部の難関大学を目指すという高い進学意識にあります。「附属」という言葉のイメージだけで判断せず、その実態は進学校であると理解することが重要です。

神大附属中・高の主な大学進学実績

学校の教育力を測る上で、大学進学実績は最も重要な指標の一つです。ここでは最新のデータを基に、特に難関大学への合格実績を見ていきましょう。(※既卒生を含む場合があります)

大学グループ 2025年度 2024年度 2023年度
東京大学 2 4 3
京都大学 4 1 2
旧帝大+一橋・東工(科学) 16 15 12
国公立大学 合計 66 58 60
国公立大学 医学部 7 14 21
私立大学
早稲田・慶應 63 65 78
上智・東京理科 80 52 75
GMARCH 合計 3o9 283 268
海外大学 7 6 8
神奈川大学(内部推薦等) 61 62 59

【塾講師からの一言】
進学実績は非常に素晴らしいものがあります。毎年、東大・京大をはじめとする最難関国公立大学や、早慶上理といった難関私立大学に多数の合格者を輩出しています。特筆すべきは、卒業生が約200名強であることを考えると、生徒数に対する難関大合格者の比率が非常に高い点です。
一方で、神奈川大学への内部進学の権利を保持したまま他大学を受験できる制度もありますが、実際に内部進学する生徒は全体の2割程度です。これは、ほとんどの生徒がより高いレベルの大学を目指していることの証左であり、学校全体が外部受験を前提とした雰囲気であることを示しています。

神大附属中・高の校風と教育の3つの特徴

偏差値や進学実績だけでは見えない、学校の「生きた姿」を知るために、校風と教育の特徴を3つのポイントに絞ってご紹介します。

自主・自律を育む自由な校風

神大附属の最大の魅力は、生徒の自主性を重んじる自由な校風にあります。校則は比較的緩やかで、制服の着こなしや持ち物など、生徒自身の判断に委ねられる部分が多くあります。生徒が主体となって企画・運営する「くすのき祭(文化祭)」や体育祭は、学校最大のイベントとして非常に盛り上がります。このような環境で6年間を過ごすことで、自ら考え、行動する力が自然と養われます。

 広大なキャンパスと充実した施設

前述の通り、緑豊かな広大なキャンパスは他に類を見ない特徴です。3つの体育館、人工芝グラウンド、サッカー・ラグビー場、野球場など、運動施設が非常に充実しており、部活動に打ち込むには最高の環境です。また、放課後に利用できる自習室では、卒業生の大学生がティーチングアシスタントとして学習をサポートしてくれるなど、学習環境も整っています。

大学附属のメリットを活かした探究学習

神奈川大学との連携を活かしたプログラムも充実しています。大学の講義を聴講したり、研究室を訪問したりする機会があり、早い段階から学問の奥深さに触れることができます。これにより、生徒は自らの興味・関心を深め、具体的な進路目標を設定するきっかけを得ることができます。受験勉強だけでなく、その先を見据えた「探究的な学び」を重視している点も大きな特徴です。

神大附属中・高の著名な卒業生

学校のカラーを知る上で、どのような卒業生を輩出しているかも参考になります。

伊藤かりん(元乃木坂46メンバー、タレント)

岩田大(パティシエ、「Atsushi Hatae」シェフ)

その他にも、様々な分野で活躍されている卒業生が多数います。

在校生・保護者のリアルな評判

ここでは、実際に通っている生徒や保護者からよく聞かれる「良い点」と「気になる点」を両論併記でご紹介します。

良い点・満足している点

「とにかく自由でのびのびしている。先生方も生徒を信頼して任せてくれるので、子どもが自主的に動くようになった。」

「緑が多く、施設が素晴らしい。部活動に真剣に取り組みたい子には最高の環境だと思う。」

「男女の仲が良く、いじめなどの話はほとんど聞かない。全体的に穏やかで真面目な生徒が多い印象。」

「周りの学力レベルが高いので、良い意味で刺激を受けながら勉強できる。」

気になる点・注意すべき点

「自由な校風は、裏を返せば『自己管理』ができないと流されてしまう。学校側から細かく管理されることは少ない。」

「駅から遠く、坂道も多いので、体力がないと通学が大変かもしれない。」

「良くも悪くも『進学校』。勉強の進度は速く、課題も多いので、しっかりついていく努力が必要。」

「先生によって指導の熱心さに差があるように感じることもある。」

よくある質問(FAQ)

Q1. 神奈川大学への内部進学は有利ですか?

A1. はい、附属高校としての推薦制度があり、一定の成績基準を満たせば進学が可能です。ただし、前述の通り、ほとんどの生徒は外部の難関大学を目指して受験します。内部進学は「保険」として考え、より高い目標を持つ生徒が多いのが実情です。

Q2. 部活動は盛んですか?

A2. はい、非常に盛んです。特に恵まれた施設を活かせる運動部のほか、全国大会常連の音楽部(オーケストラ)など、文化部も活発に活動しています。多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を実践しています。

Q3. 塾に通っている生徒は多いですか?

A3. 多いです。難関大学への進学を目指す生徒が多いため、高校生になると多くの生徒が塾や予備校を活用して受験対策を行っています。学校のサポートも手厚いですが、+αの学習として塾に通うのが一般的と考えた方が良いでしょう。

まとめ:塾講師からのアドバイス

最後に、この記事の要点をまとめ、どのような生徒に神奈川大学附属が向いているか、プロの視点からアドバイスします。

神奈川大学附属は「大学附属」の名を持つ、県内トップクラスの「進学校」である。

広大で自然豊かなキャンパスと充実した施設は、県内随一の学習環境を提供している。

生徒の自主性を重んじる自由な校風が最大の特徴。自己管理能力が求められる。

進学実績は非常に高く、東大・京大や早慶上理など最難関大学への合格者を多数輩出している。

中学受験の難易度は非常に高く、合格には相応の準備と努力が必要不可欠。

以上の点を踏まえると、神奈川大学附属高等学校・中学校は、以下のような生徒に特におすすめできる学校です。

【おすすめできる生徒像】

管理されるより、自分のペースで学習や活動を進めたいという自主性の高い生徒。

勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい生徒。

レベルの高い仲間と切磋琢磨しながら、難関大学進学を目指したい生徒。

【別の選択肢も考えられる生徒像】

学校からの手厚いサポートや、きめ細かい学習管理を期待する生徒。

毎日の通学の負担(駅からの距離や坂道)が気になる生徒。

高校選びは、お子様の将来を左右する重要な決断です。偏差値や進学実績といったデータだけでなく、ぜひ一度学校説明会や文化祭に足を運び、ご自身の目で学校の雰囲気を感じてみてください。この記事が、そのための判断材料となれば幸いです。

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