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今回は、茅ヶ崎・藤沢エリアで高い人気を誇る神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校について、徹底的に分析していきます。この記事が、あなたの高校選びの確かな羅針盤となることを願っています。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
まずは、茅ケ崎北陵高校の基本的な情報を確認しましょう。
| 所在地 | 〒253-0081 神奈川県茅ヶ崎市下寺尾128 |
|---|---|
| 最寄り駅 | JR相模線 香川駅より徒歩約10分 JR相模線 寒川駅より徒歩約15分 |
| 公式サイト | https://www.pen-kanagawa.ed.jp/chigasakihokuryo-h/ |
高校の学力レベルを示す最も一般的な指標が偏差値です。周辺の競合校と比較してみましょう。
| 学校名 | 偏差値 | 特色 |
|---|---|---|
| 茅ケ崎北陵高等学校 | 64 | 学力向上進学重点校エントリー校 |
| 鎌倉高等学校 | 67 | 文武両道、自由な校風 |
| 平塚江南高等学校 | 66 | 進学指導重点校 |
| 大船高等学校 | 61 | バランスの取れた教育課程 |
※偏差値は複数の大手教育情報サイトの2024年〜2025年発表データを基にした参考値です。
偏差値64は、神奈川県の公立高校の中で上位約10%に位置する高いレベルです。内申点と学力検査、そして特色検査のバランスが求められます。特に2024年度入試の合格者平均内申点は116.7(135点満点)と非常に高く、中学2年生からの定期テスト対策が合否を分けると言えるでしょう。学力検査では370点前後(500点満点)、特色検査では45点前後が一つの目安となります。基礎力はもちろん、思考力・判断力・表現力を問う問題への対策が不可欠です。
高校選びにおいて、卒業後の進路は最も重要な関心事の一つです。近年、国公立大学や難関私立大学への合格者数を着実に伸ばしています。
| 分類 | 大学名 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 横浜国立大学 | 5名 |
| 東京都立大学 | 2名 | |
| 難関私立大学 | 早稲田大学 | 13名 |
| 慶應義塾 | 10名 | |
| 上智大学 | 5名 | |
| 明治大学 | 36名 | |
| 青山学院 | 38名 | |
| 立教大学 | 19名 | |
| 中央大学 | 49名 | |
| 法政大学 | 64名 |
※上記は一部抜粋であり、詳細は学校公式サイトをご確認ください。
進学実績を見ると、MARCHへの進学者がボリュームゾーンとなっていることがわかります。これは、学校の授業レベルや進路指導が、MARCH合格を現実的な目標として捉えている証拠です。一方で、国公立大学や早慶上智への合格者も毎年安定して輩出しており、上位層の生徒が切磋琢磨できる環境があることも示しています。約8割の生徒が四年制大学へ進学しており、進学に対する意識が非常に高い学校と言えます。
茅ケ崎北陵高校が掲げる教育の柱は、「学習」「学校行事」「部活動」の3本です。これが学校全体の文化を形作っています。
1年生の英語で少人数授業を導入するほか、2年生からは文理別のクラス編成となり、個々の進路希望に合わせたきめ細やかな指導が行われます。長期休暇中の講習や、英語4技能ワークショップ、定期的な外部模試の実施など、学力向上のためのサポートが充実しています。
体育祭や「北陵祭」と呼ばれる文化祭、マラソン大会、合唱コンクールなど、年間を通じて多彩な行事が開催されます。これらの多くは生徒が主体となって企画・運営されるため、自主性や協調性、リーダーシップを育む絶好の機会となっています。
部活動への加入率が非常に高く、多くの生徒が学業と両立しながら活動に打ち込んでいます。特に吹奏楽部は全国大会に出場するほどの強豪として知られています。部活動を通じて得られる経験や仲間との絆は、高校生活を豊かにする大きな要素です。
データだけでは見えない学校の姿を知るために、口コミや評判を両論併記で紹介します。
「友人関係に恵まれた。穏やかで真面目な人が多く、いじめなどの話は聞かない」「行事が本当に楽しく、生徒主体で作り上げる達成感がある」「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」
「いわゆる『自称進学校』的な側面もあり、小テストや課題が頻繁に出される」「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」「校舎が仮設校舎(プレハブ)なので、最初は驚くかもしれないが、中は綺麗で快適」
評判を総合すると、「真面目で穏やかな生徒が多く、充実した学校生活を送れる」という評価が大多数です。特に学校行事への満足度は非常に高いようです。一方で、課題の多さに関する声は、裏を返せば学校側が学力維持・向上のために手厚くサポートしている証拠とも言えます。この点を「面倒見が良い」と捉えるか、「管理が厳しい」と感じるかで、学校との相性が変わってくるでしょう。
A1. 茅ケ崎北陵高校の特色検査は、教科横断型の思考力・判断力・表現力を問う問題です。過去問を解くことはもちろん、普段から新聞やニュースに関心を持ち、社会的なテーマについて自分の言葉で説明する練習が有効です。塾の特色検査対策講座などを活用するのも良いでしょう。
A2. はい、可能です。多くの生徒が自転車を利用して通学しています。ただし、通学可能エリアなどの規定については、学校説明会などで最新の情報を確認してください。
A3. はい、国内での語学短期研修などのプログラムが用意されています。国際交流に興味がある生徒にとって、良い刺激となる機会が提供されています。
茅ケ崎北陵高校は、単なる「大学進学のための通過点」ではなく、人間的に大きく成長できる3年間を提供してくれる、非常にバランスの取れた優良な高校であると結論付けます。ぜひ一度、ご自身の目で学校の雰囲気を感じてみてください。
茅ケ崎北陵高校は、最寄り駅から徒歩圏内にありながら、周囲は閑静な住宅街で落ち着いた学習環境が魅力です。複数の駅からアクセス可能ですが、JR相模線の特性を理解しておくことが大切です。お住まいの地域からの通学ルートと所要時間は、オープンキャンパスなどで実際に体験しておくことを強くお勧めします。