目次
横浜市が誇る進学指導重点校の一つ、「横浜市立金沢高等学校」(通称:金高)について、志望者の皆さんが本当に知りたい情報を、中立的な立場から徹底的に分析していきます。高校選びという大切な決断のために、ぜひ本記事をお役立てください。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
まずは、横浜市立金沢高等学校の基本的な情報を確認しましょう。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 所在地 | 〒236-0021 神奈川県横浜市金沢区泥亀二丁目7番1号 |
| アクセス | 京急本線「金沢八景駅」より徒歩約9分 横浜シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約9分 |
| 設立年度 | 1951年 |
| 公式サイト | 横浜市立金沢高等学校 公式サイト |
高校選びで最も気になるのが偏差値です。金沢高校の学力レベルを客観的に見ていきましょう。
※偏差値は2025年9月時点のデータを基にした参考値です。受験年度や模試の種類によって変動する可能性があります。
| 学校名 | 偏差値目安 | 所在地 |
|---|---|---|
| 横浜市立金沢高等学校 | 64 | 横浜市金沢区 |
| 横須賀高校 (県立) | 65 | 横須賀市 |
| 横浜市立桜丘高等学校 | 61 | 横浜市保土ケ谷区 |
| 新城高校 (県立) | 61 | 川崎市中原区 |
| 鎌倉高校 (県立) | 64 | 鎌倉市 |
【塾講師からのコメント】
偏差値64は、中学校の成績では5段階評価で「4」と「5」が中心となる生徒層が目指すレベルです。内申点も重要ですが、近年の神奈川県公立高校入試では学力検査の比重が高まっています。特に金沢高校は、英語と数学で重点化(傾斜配点)を実施することがあるため、これらの教科で高得点を取れるかどうかが合否を分ける大きなポイントになります。付け焼き刃ではない、基礎から応用までを固める学習が不可欠です。
「進学指導重点校」である金沢高校。その実力を示す大学進学実績を見ていきましょう。難関大学への合格者を多数輩出しています。
※以下の表は、主に2024年春の大学入試結果(現役・既卒含む)を基に作成しています。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 横浜国立大学 | 6名 |
| 横浜市立大学 | 15名 |
| 東京都立大学 | 3名 |
| 筑波大学 | 4名 |
| 東京科学大学 | 1名 |
| 北海道大学 | 2名 |
| 国公立大学 合計 52名 | |
| 大学グループ | 大学名 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 早慶 | 早稲田大学 | 15名 |
| 慶應義塾大学 | 12名 | |
| 上理 | 上智大学 | 8名 |
| 東京理科大学 | 15名 | |
| GMARCH | 明治大学 | 90名 |
| 青山学院大学 | 40名 | |
| 立教大学 | 56名 | |
| 中央大学 | 27名 | |
| 法政大学 | 83名 | |
| 学習院大学 | 17名 |
【塾講師からのコメント】
特筆すべきは、地元の横浜国立大学や横浜市立大学への安定した合格実績と、GMARCHへの圧倒的な合格者数です。特に明治大学や法政大学には多くの生徒が進学していることが伺え、このレベルの大学を第一志望とする生徒にとって非常に心強い環境と言えるでしょう。早慶上理にも着実に合格者を出しており、上位層の学力も高いことが証明されています。学校全体として、生徒の進学意欲を高く維持する指導が行き届いている結果だと分析します。
金沢高校はどのような学校なのでしょうか。データだけでは見えない校風と、教育の特色を3つのポイントに絞ってご紹介します。
金沢高校の根底に流れているのは「自主自律」の精神です。厳しい校則で縛るのではなく、生徒一人ひとりの主体性を尊重する校風が特徴です。服装などもある程度の自由が認められており、生徒たちは伸び伸びと学校生活を送っています。文化祭や体育祭などの学校行事では、生徒が中心となって企画・運営を行い、毎年大変な盛り上がりを見せます。
「進学指導重点校」として、全クラスで独自の「KANAZAWAプログラム」を実施しています。これは、単なる受験対策に留まらず、高い志と探究心を育むことを目的としたものです。大学と連携した講義、英語能力の強化、数学の先取り学習、学習習慣を確立するためのセミナーなど、多角的なアプローチで生徒の学力と人間性を伸ばします。
国際理解教育にも力を入れており、希望者には海外の姉妹校と交流の機会などが用意されています。多様な文化に触れ、国際的な視野を広げることは、これからの社会で活躍するために不可欠な経験です。学校生活の中で、自然とグローバルな視点を養うことができる環境が整っています。
学校の「生の声」を知るために、在校生や保護者からの評判を調査しました。良い点、気になる点の両方を見てみましょう。
【塾講師からのコメント】
評判を見ると、「自由」と「自主性」がキーワードになっていることが分かります。学校側が手厚くサポートしつつも、最終的には生徒自身の「やりたい」という気持ちを尊重する姿勢が伺えます。これは、大学進学、さらには社会に出てから必要となる主体性を育む上で非常に良い環境です。一方で、その自由さを活かせない場合、ミスマッチが起こる可能性も示唆しています。施設面での不満は、歴史のある公立高校では共通の課題かもしれません。
志望者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
横浜市立金沢高等学校は、「進学実績」と「充実した高校生活」という二つの大きな魅力を兼ね備えた、非常にバランスの取れた公立高校です。。
横浜市立金沢高等学校は、自らの意思で高校生活をデザインし、高い目標に向かって仲間と共に努力できる生徒にとって、最高の学び舎となる可能性を秘めています。この記事が、あなたの高校選びの一助となれば幸いです。
【塾講師からのコメント】
金沢八景駅から徒歩9分というアクセスの良さは、日々の通学を考えると大きな魅力です。複数の路線が利用できるため、横浜市内だけでなく、横須賀市や三浦市方面からの通学者も少なくありません。歴史ある学校ですが、横浜市の「進学指導重点校」に指定されており、常に教育内容のアップデートが行われています。