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2025年08月10日 一般-その他

自称進学校とは? “多すぎる課題で身につかない”を避ける勉強法

自称進学校とは?

“多すぎる課題で身につかない”を避ける勉強法

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慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

「自称進学校」とは?

まず押さえておきたいのは、「自称進学校」というのは正式な名称ではなく、主に生徒たちの間で使われる言葉だということです。これは、学校への不満というよりは、ある種の「ギャップ」から生まれているようです。

一般的に、以下のような特徴を持つ学校がそう呼ばれる傾向にあります。

  • 目標と現実のギャップ: 学校は国公立大学や難関私立大学への進学を強く掲げますが、実際の進学実績を見ると、その目標を達成しているのは一部の生徒で、多くの生徒は中堅大学へ進学している、という状況があります。
  • 「量」を重視する傾向: 生徒の学力を伸ばすため、非常に多くの課題や、早朝・放課後・長期休暇中の補習が組まれます。この「学習時間や量の多さ」が、進学校であることの証だと考えられることがあります。
  • 手厚い指導の裏返し: 熱心な進路指導が行われますが、時にそれが「学校の実績のために国公立大学を強く勧める」という形に見えてしまうことがあります。

決して教育熱心でないわけではなく、むしろ熱心すぎるゆえに、生徒一人ひとりの目標やペースとの間にズレが生じてしまう。この構造が、「自称」という少し皮肉の込められた言葉で表現されているのです。

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“自称進学校”といわれる学校で起こる悩み

「毎日、学校の課題や補習に追われて、本当にやりたい自分の勉強ができない…」
「このままで、第一志望に合格できるんだろうか…」

そんな悩みのために、この記事で解説するのは、学校生活を味方につけ、自分のための受験勉強時間を戦略的に確保するための、超具体的な「学習マネジメント術」です。感覚論は一切ありません。明日から真似できる手順だけを、順を追って解説します。

なぜ「学習マネジメント」が必要なのか?

あなたがいる学校は、先生方がとても熱心で、たくさんの学習機会を提供してくれているはずです。しかし、その熱意のすべてが、今のあなたの志望校対策と完全に一致しているとは限りません。大学受験は、限られた時間の中で、いかに自分に必要な学習に集中できるかの勝負です。

学校のサポートという強力な武器を活かしつつ、自分の目標達成のために学習の「主導権」を握ること。それこそが、この環境を乗りこなし、合格を掴むための唯一の方法なのです。受け身で課題をこなすだけでは、時間はあっという間になくなってしまいます。

よくある失敗例:「真面目な人」ほど陥るワナ

「自分だけじゃなかったんだ」と安心してください。これは多くの生徒が経験する、共通の悩みです。

✔️ 完璧主義の泥沼:すべての課題を100%のクオリティでやろうとして、深夜まで勉強。結果、寝不足で授業に集中できず、本末転倒に…。

✔️ 思考停止の作業化:提出することだけが目的になり、答えを写すだけの「勉強ごっこ」の時間が増えてしまう。

✔️ 自己否定のループ:「先生の言う通りにやっているのに成績が上がらない…」と自分を責め、新しい参考書に手を出すことにも罪悪感を覚えてしまう。

これらの失敗は、あなたの能力ややる気の問題ではありません。単に、膨大なタスクを整理し、優先順位をつける「技術」を知らないだけなのです。

宿題が多すぎて終わらない学生のための勉強法4ステップ

1「やること」を3色ペンで仕分けよう

まず、頭の中のタスクをすべて書き出して「見える化」します。手帳やノートを用意してください。

アクション: 今週やるべきタスク(全教科の課題、小テスト勉強、補習の予習、自分の参考書など)をすべてリストアップし、以下の基準で3色に分類します。

  • 赤ペン:志望校の合格に直結する最重要タスク(例:過去問演習、苦手な数学の単元復習)
  • 青ペン:基礎固めや内申点に影響するタスク(例:英単語テスト、授業の予習復習、定期テスト勉強)
  • 黒ペン:最低限提出すればOKなタスク(例:単純な書き写し作業、調べ学習レポート)

目的:この作業だけで、「自分が本当に時間をかけるべきこと」が明確になります。すべてのタスクが平等に重要ではない、と気づくことが第一歩です。

280%ルールで「完璧主義」を卒業する

次に、仕分けたタスクに取り組む力の配分を決め、自分の時間を意図的に作り出します。

アクション:

  • 「赤」のタスク:100%の力で、時間をかけてじっくり取り組む。
  • 「青」のタスク:90%の力で、効率を意識して取り組む。
  • 「黒」のタスク:80%の力で、「終わらせる」ことを目的に取り組む。タイマーをセットし、「この課題は30分」と決めてしまうのが効果的です。

目的:完璧主義を捨てることで、精神的な負担を減らし、最も重要な「赤」のタスクに投下する時間を捻出します。80%の力でも提出できないよりいいです。

3学校をよりよい勉強場所に変える思考法

学校にいる時間を「拘束時間」と捉えるのをやめ、「活用できるリソース」と考え方を変えます。

アクション:

  • 授業の目的化:授業前に「この授業で必ず理解するポイント」を1つだけ決めて臨む。「聞く」のではなく「探しに行く」姿勢に。
  • 休み時間の活用:10分の休み時間で、「黒」の課題を1つ終わらせる、英単語を20個覚える、など具体的なミニゴールを設定する。
  • 先生へのアポイント:放課後、質問に行くだけでなく「先生、〇〇大学の対策で相談したいので、5分だけいいですか?」と、自分の学習計画の相談相手になってもらう。

目的:学校にいる時間をすべて自分の学習時間と捉え直すことで、1日の使える時間を劇的に増やします。

4週に一度、計画を立て直す

計画は立てて終わりでは意味がありません。定期的な見直しで、計画の精度を高め続けます。

アクション:毎週日曜の夜など、決まった時間に30分だけ振り返りと計画作成の時間を確保します。

  1. 今週の「仕分け」と「時間配分」は適切だったか振り返る。
  2. 模試の結果や新しい課題などを踏まえ、来週のタスクリストを更新し、再度3色で仕分ける。
  3. 「赤」のタスクに取り組む時間を、来週のスケジュールに先に書き込んでしまう。

目的:計画倒れを防ぎ、常に現状に最適化された学習を継続するサイクルを作ります。この習慣が、長期的な成績向上に繋がります。

“先生”と”定期テスト”を有効に使おう

・先生を「敵」から「コーチ」へ:「課題が多くて大変です」と正直に相談してみましょう。「この課題は私の志望校対策では優先度が低いと考えているのですが、どう思いますか?」と礼儀正しく聞けば、多くの先生はあなたの主体性を評価し、良き相談相手になってくれます。

・定期テストを「戦略的」に利用する:テスト勉強を「受験勉強が中断される期間」と捉えるのは損です。テスト範囲の基礎事項を完璧に仕上げる「基礎力強化月間」と位置づけ、受験勉強の一部として全力で取り組みましょう

 

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Q.

課題を80%の力でやったら、内容が身につかないし、先生に怒られたりしませんか?


A.

素晴らしい質問です。まず、全ての課題が学力向上に同じだけ貢献するわけではない、と認識することが重要です。私たちの目的は、生み出した時間で「赤ペン」の最重要課題に集中し、全体としての学力を最大化することです。「80%」というのは、手を抜くのではなく「効率化する」という意味。要点を押さえて提出すれば、先生に咎められることはまずありません。むしろ、質問対応などで主体性を見せることで、評価は上がるはずです。

Q.

周りの友達はみんな学校の言う通りにやっています。自分だけ違うやり方をするのが不安です。


A.

その気持ち、とてもよく分かります。しかし、大学受験は団体戦であると同時に、究極の個人戦です。志望校も学力レベルも、一人ひとり違います。周りと同じやり方で安心するのではなく、自分だけの「合格への最短ルート」を設計し、実行する勇気が合格を引き寄せます。今回紹介した方法は、学校を無視する方法ではありません。むしろ学校を最大限活用し、自分の目標と結びつけるための技術です。自信を持って、一歩踏み出してみてください。

この記事のまとめ

今回は、学校の課題に追われがちなあなたが、学習の主導権を取り戻すための具体的な4ステップを解説しました。ポイントは、全てのタスクを可視化し、戦略的に優先順位をつけることです。完璧主義を手放し、学校という環境を「受け身」でなく「主体的」に活用する思考法を身につければ、時間は必ず生まれます。大切なのは、環境を嘆くことではなく、与えられた条件の中でいかに賢く立ち回るかです。このマネジメント術を実践し、主体的な勉強を進めましょう。

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