目次
自宅で効率的に学びたい方へ。オンライン塾なら「時間」と「場所」を味方にできます。特に「小論文」のような専門性の高い科目は、近所の塾に専門の先生がいないことが多いため、オンライン指導の恩恵を最も受けられる分野の一つです。この記事では、大学受験（一般・推薦・総合型選抜）における小論文対策に強みを持つ主要なオンライン塾を徹底比較します。
🙍♂️この記事を監修した人
スタディコーチ代表 伊澤航太郎（いざわこうたろう）
東京大学農学部卒業。現在はスタディコーチ代表として、難関大学に合格するための勉強法を発信しています！
Youtube登録者40万人超チャンネル「令和の虎Youth」出演中。スタディコーチ公式YouTube登録者3.4万人。
目的（受験・補習）とカリキュラムのマッチ度： 志望理由書対策も含まれるか、小論文のみか。
講師の質（プロ講師か学生講師か、担任制か）： 実際に論文を書いた経験のある難関大生か、指導歴の長いプロか。
料金体系（通塾型と比較したコスパ、システム利用料など）： 添削1回あたりの単価や、月額固定費に含まれる内容。
質問・相談のしやすさ（LINE、チャット、Zoomでの頻度・対応時間）： 書いている途中の疑問をすぐに解消できるか。
使用ツールと通信環境（Zoom/専用アプリ/Webカメラの要不要）： 手書き答案の提出方法（写真送信か、郵送か）も重要。
学習管理の仕組み（サボらないための工夫はあるか）： 提出期限の管理やリマインドがあるか。
合格実績・成績向上実績（オンライン受講のみの成果か）： 実際にその塾のオンラインコースで合格者が出ているか。
小論文対策でよくある失敗は、「書いたものを提出して終わり」になってしまい、添削内容を次に活かせないことです。また、オンラインでは「強制力」が弱いため、提出を先延ばしにしてしまう生徒もいます。
小論文の指導では、画面共有で答案を見ながら解説を受けることが多いため、PCやタブレットの画面サイズが適切か、文字が読める画質かを確認してください。
| 塾名 | タイプ・形式 | 質問・管理サポート | 料金目安（月額） | 推奨環境 |
|---|---|---|---|---|
| スタディコーチ | 東大・旧帝・早慶生(個別) | 24時間チャット質問、週1面談 | 約3.5万〜（コースによる） | PC/タブレット |
| トライのオンライン | 完全マンツーマン（双方向） | 教育プランナーによる面談あり | 要見積もり（約2万〜） | PC/タブレット |
| Axisのオンライン | プロ・難関大生個別（双方向） | 宿題管理、習熟度チェック | 月額1.3万〜（回数制） | Webカメラ推奨 |
| メガスタ | プロ講師個別（双方向） | AI画質診断、指導クオリティ管理 | 約3万〜（講師ランクによる） | PC・手元カメラ |
| メディオン | 医学部・難関大特化個別 | 受験戦略コーチング、面談 | 高額（プロ講師中心） | PC推奨 |
| キミノスクール | 基礎力重視・個別指導 | 学習計画作成、LINE指導報告 | 約3.5万〜 | PC/スマホ |
| Logic Link | 小論文専門・映像＋個別 | LINE相談、回数無制限コースあり | 約2万〜（定額制あり） | PC/スマホ |
| ウェブ小論文塾 | 添削特化（メール提出） | 詳細な添削返却、リライト指導 | 1講座1.5万〜（講座単位） | PC/スマホ（メール環境） |
【塾講師のコメント】タイプ別・選び方の視点
難関大・医学部志望： 合格者の思考プロセスを吸収できる「スタディコーチ（東大・旧帝・早慶）」や「メディオン（医学部）」、「Logic Link（慶應）」が推奨されます。
ゼロから書き方を学びたい： 基礎講義がしっかりしている「Axis」や「メガスタ」のプロ講師指導が安心です。
安く、数をこなしたい： 添削専門の「ウェブ小論文塾」は、自分のペースで何度も書き直せるため、コスパ良く記述力を鍛えられます。
| サービス名 | スタディコーチ |
| 指導形態 | 学習コーチング ＋ オンライン個別指導 |
| 対象学年 | 中学生, 高校生, 高卒生 |
| 受講環境・ツール | Zoom, Studyplus（学習管理アプリ） |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 現役の東大生・旧帝・早慶生が専属コーチとなり、学習計画の作成から個別指導まで行います。小論文対策では、志望校の合格者など、最適な学部・学科のコーチとのマッチングが期待でき、論理構成だけでなく「大学が求める視点」を学べます。
その塾の強み： 担当コーチが全員東大生・旧帝・早慶生という圧倒的な高学歴層。難関大の小論文で求められる高度な知識背景や論理的思考を直接吸収できます。
指導形式と使用ツール： Zoomを用いた1対1指導。チャットツールによる24時間質問対応も可能です。
料金体系と諸費用： 月額約3.5万円〜（コースによる）。別途入会金あり。小論文添削のオプションやスポット利用については要相談。
サポート体制： 週1回の面談で学習進捗を徹底管理。自習室（Zoom接続）もあり。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
難関大志望者にとって、実際にその大学の試験を突破した先輩から「生きた情報」を聞けるのは大きなアドバンテージです。小論文はアカデミックな知識が必要になるため、現役学生コーチの知識の鮮度が強みになります。
“自分と同じ学部を目指すコーチから、小論文の傾向だけでなく大学の雰囲気まで聞けてモチベーションが上がった。”
“コーチング主体なので、手取り足取り教える授業を期待すると少し違うかもしれない。”
| サービス名 | トライのオンライン個別指導塾 |
| 指導形態 | 完全マンツーマン（双方向） |
| 対象学年 | 全学年・高卒生 |
| 受講環境・ツール | PC/タブレット, Zoom等 |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 「家庭教師のトライ」のノウハウをオンライン化。120万人の指導実績に基づくマンツーマン指導が特徴です。「総合型選抜・学校推薦型選抜対策コース」があり、小論文・志望理由書・面接をトータルで対策できます。
その塾の強み： 圧倒的な登録講師数から、志望校や専門分野に合った講師を選抜できます。AI学習診断なども併用可能です。
指導形式と使用ツール： 双方向のライブ授業。講師と会話しながら授業が進みます。
料金体系と諸費用： オーダーメイドプランのため見積もりが必要。入会金あり。
サポート体制： 授業担当とは別に「教育プランナー」がつき、進路相談やカリキュラム調整を行います。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
「小論文だけ」ではなく、面接や一般入試対策もセットで頼める総合力が魅力です。特に地方在住で、近くに総合型選抜対策塾がない生徒には非常に心強い存在です。
“面接練習までオンラインでやってもらえて助かった。プランナーさんが親身になって相談に乗ってくれた。”
“料金体系が公式サイトで明確でなく、問い合わせないと分からないのが少し不安だった。”
| サービス名 | Axisのオンライン家庭教師 |
| 指導形態 | 1対1 個別指導（リアルタイム） |
| 対象学年 | 中学生, 高校生, 高卒生 |
| 受講環境・ツール | 独自システム（Zoom等の場合もあり）, 手元カメラ推奨 |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 能開センターなどを運営するワオ・コーポレーションのオンライン塾。「小論文6か条の戦術」という独自のメソッドを持ち、感覚に頼らない論理的な指導を行います。
その塾の強み： プロ講師や難関大生の講師に加え、教育アドバイザーがサポート。小論文だけでなく、通常の学科試験対策との併用もしやすいシステムです。
指導形式と使用ツール： デジタルホワイトボード機能などを備えたシステムで、板書を見ながら授業を受けられます。
料金体系と諸費用： 月額制（回数による）。比較的リーズナブルな設定。
サポート体制： 授業終了ごとに指導報告書が届きます。定期的な教育相談あり。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
「6か条の戦術」など、指導法が体系化されているため、担当講師による教え方のブレが比較的少ない点が信頼できます。手元カメラを使うことで、書いているプロセスも見てもらえます。
“ホワイトボード機能が分かりやすく、目の前で授業を受けている感覚だった。”
“システムの設定に最初少し戸惑った。”
| サービス名 | メガスタ高校生 |
| 指導形態 | 1対1 個別指導（リアルタイム） |
| 対象学年 | 高校生, 高卒生 |
| 受講環境・ツール | PC/手元カメラ（レンタルあり） |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 「オンラインプロ教師」を標榜し、結果にコミットする指導を行います。小論文・推薦入試対策の専門コースがあり、志望理由書、小論文、面接をトータルサポート。AO・推薦で合格を目指す生徒に特化したカリキュラムを提供します。
その塾の強み： 大手予備校で実績のあるプロ講師が多数在籍。小論文指導においても「採点者がどこを見ているか」という採点基準に基づいた指導が受けられます。
指導形式と使用ツール： 手元カメラを用いて、生徒が書いている手元を講師が見ながら指導します。独自の「AI画質調整」技術などで通信トラブルを軽減。
料金体系と諸費用： 入会金＋月謝制。講師のランク（プロ・学生）によって料金が異なります。
サポート体制： 毎回の授業レポート、指導クオリティをチェックするスタッフによる授業見守りシステム。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
「手元カメラ」の導入を強く推奨しており、小論文のような「書く作業」をリアルタイムで見守ってもらえる点が秀逸です。筆が止まっている箇所を即座に指摘してもらえます。
“AO入試対策で利用。志望理由書の添削から面接練習まで見てもらえた。”
“カメラのセットが毎回少し手間に感じた。”
| サービス名 | メディオン（Medion） |
| 指導形態 | 医学部・難関大特化 個別指導 |
| 対象学年 | 医学部・難関大志望の高校生・既卒生 |
| 受講環境・ツール | Zoom等, オンライン完結型 |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 「医学部・難関大オンライン個別指導塾 メディオン」は、都市部の医学部専門予備校ASIR（アシリ）が運営するオンライン塾。医学部受験特有の小論文テーマ（医療倫理、時事問題など）に深く精通しており、医学部合格を目指す生徒に特化しています。
その塾の強み： 一般的な小論文ではなく、「医師としての資質」を問われる医学部小論文に特化。偏差値50台からの医学部逆転合格を掲げ、戦略的な指導を行います。
指導形式と使用ツール： プロ講師による1対1指導。対話を重視し、思考力を深めます。
料金体系と諸費用： 医学部専門予備校としてはオンライン価格で抑えられていますが、一般的な塾よりは高額です。要問い合わせ。
サポート体制： 受験戦略コーチング、オンライン手続き面談など、手厚い教務サポート。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
医学部受験の小論文は専門知識がないと書けません。ここは母体が医学部専門塾なので、最新の医療ニュースや出題トレンドへの対応力が段違いです。
“地方にいながら都心の医学部予備校と同じ質の授業が受けられた。”
“厳格なカリキュラムなので、軽い気持ちではついていけないかもしれない。”
| サービス名 | キミノスクール |
| 指導形態 | 学習管理 ＋ 個別指導 |
| 対象学年 | 中学生, 高校生, 高卒生 |
| 受講環境・ツール | Zoom, LINE |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 「偏差値30からの逆転合格」を掲げる個別指導塾。勉強の内容そのものだけでなく、「勉強のやり方」や「思考法」を指導することに重点を置いています。小論文対策では、基礎的な論理思考力から鍛え上げます。
その塾の強み： 勉強が苦手な生徒でも続けられるよう、学習計画を細かく管理。小論文の基礎となる国語力や現代文の読解力に不安がある生徒に寄り添った指導を行います。
指導形式と使用ツール： オンライン個別指導と、毎日のLINEによる学習報告・管理。
料金体系と諸費用： スタンダードな個別指導の価格帯。ライトプランなどもあり。
サポート体制： 毎日の進捗確認があり、サボり癖のある生徒でも学習習慣が定着しやすい仕組み。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
いきなり過去問を解くのではなく、「そもそも論理的に考えるとは？」という入り口から入れるため、小論文に苦手意識がある生徒におすすめです。
“先生が優しく、勉強のやり方から教えてくれたので自信がついた。”
“LINEでの報告が毎日あるので、それを面倒と感じる人には向かないかも。”
| サービス名 | Logic Link（ロジックリンク） |
| 指導形態 | 映像授業 ＋ 個別指導 ＋ 添削 |
| 対象学年 | 高校生, 高卒生（大学受験専科） |
| 受講環境・ツール | Slack/LINE, Zoom等 |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 小論文対策に特化した専門塾。特に慶應義塾大学や難関私大の小論文対策に強みを持ちます。「無制限の添削」や「個別指導」を組み合わせ、徹底的に書く力を鍛えます。
その塾の強み： 小論文専門塾ならではの「質の高い添削」と「書き直し指導」。特に慶應志望者向けのノウハウが豊富です。
指導形式と使用ツール： オンデマンド授業でインプットし、課題作成・添削を繰り返します。プランによりZoomでの個別指導がつきます。
料金体系と諸費用： 定額制で添削を受けられるプランなど、書けば書くほどお得になる体系。
サポート体制： SlackやLINEでの質問相談が可能。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
「小論文は書いて直して伸びる」を体現しており、添削回数を気にせずガンガン書きたい生徒には最強の環境です。慶應SFCや法学部など、超長文・難問が出題される大学の対策に非常に強いです。
“添削がとにかく丁寧で、自分の思考の癖を指摘してくれた。慶應に合格できたのはここがあったから。”
“自分から課題に取り組む姿勢がないと、何も進まない。”
| サービス名 | ウェブ小論文塾 |
| 指導形態 | メール等による添削指導 |
| 対象学年 | 大学受験生, 公務員試験, 昇進試験 |
| 受講環境・ツール | PC/スマホ（メール送受信環境） |
| 公式リンク | 公式サイトはこちら |
特徴と指導方針： 老舗のオンライン小論文添削サービス。シンプルに「答案提出→添削・解説返却→リライト」のサイクルを回します。無駄を省いた低価格設定で、質の高い添削を提供。
その塾の強み： 完全に自分のタイミングで提出できる柔軟さと、長年の運営実績による信頼性。公務員試験対策も行っているため、社会的なテーマへの知見が深いです。
指導形式と使用ツール： Wordやメール本文、手書き写真などで提出し、詳細な講評が返ってきます。
料金体系と諸費用： 講座単位（例：基礎コース全10回など）での購入。入会金不要の場合が多く手軽。
サポート体制： 質問メール対応あり。
【塾講師のコメント】この塾の独自の強み
Zoomなどの対面指導がない分、「文章のみ」で勝負する力がつきます。他の科目の勉強の合間に、自分のペースで進めたい生徒に最適です。
“返信が早く、解説がびっしりと書かれていて感動した。自分の弱点が明確になった。”
“対話がないので、モチベーション維持は自分次第。”
小論文はいつから対策を始めるべきですか？
遅くとも高3の夏休み前には始めたいところです。一般入試の勉強もあるため、早めに「書き方の型」だけでも身につけておくと、直前期に焦らずに済みます。総合型選抜狙いなら、高2の冬から動き出しましょう。
志望校が決まっていなくても受講できますか？
可能です。「文章を書く基礎」はどの大学でも共通です。むしろ、様々なテーマの小論文を書く中で、自分が興味のある分野（社会学系、医療系など）が見つかり、志望校決定に役立つこともあります。
オンライン塾での小論文対策は、専門的な指導者が近くにいなくても、全国トップレベルの添削指導を受けられる点が最大のメリットです。 あなたの現在の状況に合わせて、以下の基準で選んでみてください。
まずは気になった2〜3校の「無料体験」や「学習相談」に申し込み、実際に添削の雰囲気や講師との相性を確かめてみることを強くおすすめします。小論文は「相性」が成績に直結します。あなたにぴったりの指導者に出会えることを応援しています。
