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2025年10月11日 一般-参考書

【塾講師が解説】 宇宙一わかりやすい高校物理のおすすめな人や使い方

宇宙一わかりやすい高校物理を徹底解説

宇宙一わかりやすい高校物理の概要

『宇宙一わかりやすい高校物理』(以下、本書)は、学研プラスから出版されている、高校物理の入門・導入に特化した参考書シリーズです。「物理がニガテな人でも、ぜったいわかる」をコンセプトに、豊富なイラストや図、そして親しみやすい対話形式の解説で、物理の面白さや本質的な理解を促すことを最優先に設計されています。物理アレルギーを持つ受験生にとって、まさに救世主とも言える一冊です。

 
この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

宇宙一わかりやすい高校物理の基本情報

書名 宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動 / 電磁気・熱・原子)
著者 鯉沼 拓 (著), 為近 和彦 (監修)
対象レベル 高校基礎〜大学受験準備(偏差値40〜55程度)
値段 各1,628円(税込)
公式リンク 学研出版サイト

宇宙一わかりやすい高校物理の特徴と構成

本書の最大の特徴は、その圧倒的な「とっつきやすさ」にあります。全ページフルカラーで、物理現象を視覚的に理解させるためのイラストがふんだんに使われています。文章は生徒と先生の対話形式で進み、まるで授業を受けているかのような感覚で読み進めることができます。
構成は、解説がメインの「本冊」と、問題演習用の「別冊問題集」に完全に分かれています。これにより、「まずは理解に徹する」「次に問題を解いて定着させる」という学習のステップを明確に分離でき、初心者でも混乱しにくいように工夫されています。

【塾講師のコメント】

この「本冊(解説)」と「別冊(問題集)」の分離構造は、物理が苦手な生徒にとって非常に効果的です。多くの参考書では解説の直後に問題が配置されていますが、これだと「早く問題を解かなければ」という焦りが生まれ、肝心の概念理解が疎かになりがちです。本書の構成は、まず物語を読むように解説に集中できるため、物理現象のイメージをしっかり頭の中に構築してから、演習にスムーズに移行できます。

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得られる学力とおすすめな人

本書をマスターすることで、高校物理の全範囲における基本的な概念や公式の意味を、丸暗記ではなく本質から理解することができます。教科書レベルの基本問題から、大学入学共通テストレベルの一部の問題に対応できるだけの土台が固まります。

【こんな人におすすめ】

・物理の授業についていけなくなった高校生
・物理に苦手意識やアレルギーがある受験生
・文系で、大学入学共通テストで物理基礎を選択する受験生
・物理をゼロから学び直したいと考えている社会人や浪人生

宇宙一わかりやすい高校物理の効果的な使い方

1. まずは通読する: 細かい部分は気にせず、まずは本冊をマンガや小説を読むような感覚で一通り読み、物理の世界の全体像を掴みます。
2. 精読と問題演習: 次に、章ごとにじっくり本冊を読み込み、内容を理解したら対応する別冊の問題を解きます。分からなければすぐに本冊の解説に戻りましょう。
3. 自分の言葉で説明してみる: 各セクションを読み終えたら、「なぜそうなるのか」をイラストや図を思い出しながら自分の言葉で説明する練習をすると、理解が飛躍的に深まります。
4. 次のレベルへ: 本書を終えたら、より実践的な問題集(『良問の風』や『重要問題集』など)に進み、本格的なアウトプットの訓練を積みましょう。

他の参考書にはない独自の強み

本書の最大の強みは、「物理への心理的ハードルを極限まで下げる」設計思想にあります。他のどの入門書よりもイラストやキャラクター、会話形式の導入に力を入れており、「勉強している」という感覚よりも「物語を読んでいる」感覚に近いです。これにより、多くの初学者が挫折する最初の壁を乗り越えさせ、物理の面白さを感じさせてくれる点が、他の参考書にはない独自の価値と言えるでしょう。

同レベルの参考書との徹底比較

物理入門者向けの参考書として、本書の他に有力な選択肢となる2冊と比較分析します。

比較項目 本書 漆原晃の面白いほどわかる本 秘伝の物理講義
コンセプト イラストと対話で物理アレルギーを克服 丁寧な語り口で本質を説く本格派入門書 予備校の生授業を再現した講義形式
とっつきやすさ ◎(圧倒的) ○(丁寧だが文字量多め) ○(講義形式で読みやすい)
図解・イラスト ◎(全ページフルカラー) ○(シンプルで分かりやすい) △(図は多いが、イラストは少なめ)
到達レベル 基礎固め 基礎〜標準 基礎〜標準
問題量 △(少なめ) ○(解説内に豊富) ○(例題・演習が充実)

【塾講師のコメント】

3冊とも素晴らしい入門書ですが、明確な棲み分けがあります。「とにかく物理が嫌い・分からない」という人は迷わず本書『宇宙一』から始めるべきです。少しでも抵抗がない、あるいはより本格的な内容から始めたい場合は『漆原の面白い本』が、より実践的な問題への繋がりを重視するなら『秘伝の物理講義』が適しているでしょう。あなたの現在地に合わせて選ぶことが重要です。

使用上の注意点と必要な前提知識

【注意点】
本書はあくまで入門書であり、掲載されている問題の量・難易度ともに、難関大学の二次試験を突破するには不十分です。必ず本書で基礎を固めた後に、次のレベルの問題集へ接続することを前提として使用してください。また、解説が非常に丁寧な分、情報量が多く、物理が得意な人にはやや冗長に感じられる可能性があります。

【前提知識】
中学レベルの数学(文字式の計算、一次・二次関数など)が身についていれば、特に前提となる物理知識は必要ありません。まさにゼロからスタートできる設計になっています。

使っている人の声(良い口コミ・気になる口コミ)

“今までどんな参考書を読んでも分からなかった物理が、初めて面白いと思えた。イラストが多くてイメージが掴みやすいです。”

“キャラクターの掛け合いが面白く、飽きずに読み進められました。物理への苦手意識がなくなりました。”

“分かりやすいけど、問題数が少ないので、これ一冊で受験を乗り切るのは無理だと感じた。あくまで土台作りの本です。”

“解説が丁寧すぎて、逆にどこが要点なのか分かりにくく感じることがあった。ある程度わかる人には向かないかも。”

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よくある質問(Q&A)

Q.

この参考書だけで、大学入学共通テストは戦えますか?

A.

本書で概念を完璧に理解すれば、共通テストの基本的な問題は解けるようになります。ただし、高得点を狙うには、共通テスト形式の演習書を追加して、思考力や読解力を問う問題に慣れておく必要があります。

Q.

難関大学を目指しているのですが、この本はやるべきでしょうか?

A.

もし現在、物理の基本概念に少しでも不安があるなら、遠回りに見えても最初に本書で完璧な土台を築くことを強くお勧めします。物理現象のイメージを固めてから『名問の森』などのハイレベルな問題集に進むことで、理解の質が格段に上がります。

まとめとおすすめする受験生

『宇宙一わかりやすい高校物理』は、その名の通り、物理が苦手な人や初学者が最初に手に取るべき一冊として、最高の選択肢の一つです。徹底的にかみ砕かれた解説と豊富なビジュアル資料により、挫折することなく物理の基礎を楽しく学ぶことができます。

一方で、その手厚さゆえに演習量は不足しており、これ一冊で大学受験を完結させることはできません。本書の役割は、あくまで物理の世界への扉を開き、強固な土台を築くことにあると理解しておくことが重要です。

結論として、「物理という科目を見ただけで拒否反応が出る」「学校の授業が全く理解できない」といった、まさにあなたが設定されたペルソナに合致する受験生に、心から推薦できる参考書です。この本を相棒に、物理を得意科目に変える第一歩を踏み出してください。

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