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2025年10月14日 一般-参考書

【塾講師が解説】高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+Aの使い方とおすすめな人

【徹底比較】『高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+A』

今回は、数学が苦手な高校生から絶大な支持を得ている参考書、『高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+A』について徹底分析します。

 

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+Aの概要

『高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+A』は、文英堂から出版されている、いわゆる「講義系参考書」です。その名の通り、数学が苦手な生徒や、高校数学をゼロから学び始める生徒を対象に、徹底的に「やさしく」「わかりやすく」解説することに特化しています。教科書レベルの基本事項を、中学レベルの復習も交えながら丁寧に解説しており、「数学アレルギー」を持つ受験生の最初の1冊として長年定番の地位を築いています。

高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+Aの基本情報

書名 高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+A 新装版
著者 堀部和経
対象レベル 高校入門~教科書基礎レベル(偏差値35~50程度)
値段 1,210円(税込)
公式リンク [文英堂公式サイトへのリンク]

高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+Aの特徴と構成

本書の最大の特徴は、その圧倒的な丁寧さと、数学が苦手な生徒の「なぜ?」に寄り添う構成にあります。

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1. 講義形式の詳細な解説:
各単元は、まず丁寧な解説(講義)から始まります。公式や定理がなぜ成り立つのか、その背景からじっくりと説明されているため、丸暗記に頼らない本質的な理解を促します。

2. 豊富な図解とイラスト:
抽象的で理解しにくい概念も、豊富な図やイラストを用いることで視覚的に理解できるよう工夫されています。これにより、文字だけの説明で挫折してしまう生徒を強力にサポートします。

3. 基本例題と練習問題:
解説で学んだ内容をすぐに確認できるよう、基本例題が配置されています。さらに、各セクションの最後には練習問題があり、知識の定着を図ることができます。問題のレベルは教科書の例題レベルで、決して難しくはありません。

【塾講師のコメント】

この参考書の構成は、「わかる」から「自力で解ける」への橋渡しを非常にスムーズに行えるよう設計されています。特に、解説と例題が密接にリンクしているため、インプットとアウトプットのサイクルを短時間で回せるのが強みです。数学が苦手な生徒がつまずきがちな「解説は読んだけど、問題になると手が動かない」という状況を最小限に抑える効果が期待できます。

得られる学力とおすすめな人

この参考書を完璧にすることで得られる学力は、「高校数学の土台」です。具体的には、教科書に書かれている定義や公式を正しく理解し、基本的な計算問題や例題レベルの問題を確実に解けるようになります。大学入試の問題を直接解く力はつきませんが、より高度な問題集に進むための盤石な基礎を築くことができます。

<こんな人におすすめ>

・高校に入って数学が全く分からなくなった生徒
・中学数学の復習から始めたい高校生
・定期テストで平均点以下に悩んでいる生徒
・偏差値が50未満で、まず何から手をつけていいか分からない受験生

高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+Aの効果的な使い方

1. とにかく熟読する:
解説を飛ばさず、一言一句丁寧に読み進めましょう。「わかっているつもり」の部分にこそ、理解の穴が隠れています。

2. 例題は解説を見ずに解く:
まずは自力で例題に挑戦し、その後で解説を読んで自分の考え方と合っているか確認します。

3. 練習問題で定着を確認:
各章の練習問題は必ず解き、間違えた問題は解説を読んで完璧に理解できるまで繰り返しましょう。

4. 1周で終わらせない:
最低でも2〜3周は繰り返しましょう。2周目以降は、間違えた問題を中心に復習することで、効率的に知識を定着させることができます。

他の参考書にはない独自の強み

本書の最大の強みは、「教科書よりも丁寧な教科書」である点です。他の有名な講義系参考書が「予備校講師の面白い授業」を紙面で再現するコンセプトであるのに対し、本書はあくまで王道の教科書スタイルを貫きながら、その説明を極限まで丁寧にしたような作りになっています。この「真面目さ」と「堅実さ」が、派手な演出や口語調の解説が苦手な生徒にとっては、逆に最も信頼できるパートナーとなり得ます。

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同レベルの参考書との徹底比較

数学が苦手な生徒向けの最初の1冊として、よく比較される2冊の参考書と比べてみましょう。

比較項目 本書 初めから始める数学 スバラシク面白いと評判の初めから始める数学
コンセプト 教科書をさらに噛み砕いた「超丁寧な教科書」 人気予備校講師の授業を再現した「講義実況中継」 数学の本質を語りかける「哲学的な講義」
解説スタイル 堅実で丁寧な書き言葉(です・ます調) 親しみやすい口語調(~だよ、~だね) ユーモアを交えた独特の語り口
問題レベル/量 易しい / 少なめ 易しい / 標準的 易しい / 少なめ
おすすめな人 口語調が苦手で、教科書のように順序立てて学びたい人 先生に教えてもらっている感覚で楽しく学びたい人 「なぜそうなるのか」を深く追求したい人

【塾講師のコメント】

どの参考書も素晴らしい入門書ですが、最終的には「解説の相性」で選ぶのがベストです。本書『やさしくわかりやすい』は、最もクセがなく、誰にでも受け入れられやすい解説スタイルと言えるでしょう。書店で実際に読み比べてみて、一番スッと頭に入ってくるものを選ぶことをお勧めします。ただし、どの本を選んだとしても、このレベルの参考書を終えたら、必ず次の問題集(『基礎問題精講』など)に進む必要があることは忘れないでください。

使用上の注意点と必要な前提知識

注意点:
この参考書は、あくまで大学受験の入り口です。本書をマスターしただけでは、大学入学共通テストや個別学力試験の問題には全く歯が立ちません。必ず、この後に網羅系の問題集(『基礎問題精講』や『チャート式』など)を接続して、演習量を確保する必要があります。

前提知識:
中学レベルの数学(特に計算力)は必須です。もし中学の内容に不安がある場合は、無理せず中学の復習から始めるか、本書の解説に出てくる中学範囲の復習コラムなどをしっかり読み込むようにしてください。

使っている人の声(良い口コミ・気になる口コミ)

“本当に数学が苦手で、学校の授業についていけませんでしたが、この本を読んで初めて「なるほど!」と思えました。解説がとにかく丁寧で、私の「なんで?」という疑問に全部答えてくれる感じでした。数学の勉強を続ける勇気をもらいました。”

“図やイラストが多くて視覚的に分かりやすい。文字ばっかりだと眠くなるけど、この本は最後まで集中して読めました。定期テストの点数が20点以上上がって本当に嬉しかったです。”

“分かりやすいけど、これ1冊では受験には対応できない。問題数が少ないので、結局すぐに別の問題集を買うことになりました。あくまで土台作りの本ですね。”

“ある程度数学ができる人には簡単すぎると思います。本当に初学者向けなので、自分のレベルに合っているか確認してから買うべきです。”

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よくある質問(Q&A)

Q.

この参考書を終えたら、次はどの参考書に進めば良いですか?

A.

『数学Ⅰ・A 基礎問題精講』や『サクシード』『4STEP』などの網羅系問題集に進むのが一般的です。本書で得た「理解」を、問題演習を通じて「得点力」に変えていくステップになります。

Q.

学校で配られた問題集(例:チャート式)があるのですが、それよりも先にこの本をやった方が良いでしょうか?

A.

もし学校の問題集の解説を読んでも理解できない、例題ですら解くのが難しい、と感じる場合は、本書から始めることを強くお勧めします。急がば回れで、まずは本書で盤石な基礎を固めることが、最終的な成績アップへの近道となります。

まとめとおすすめする受験生

『高校やさしくわかりやすい数学Ⅰ+A』は、その名の通り、数学に苦手意識を持つ高校生の救世主となる一冊です。徹底的に噛み砕かれた解説と丁寧な構成は、多くの生徒を数学アレルギーから解放し、学ぶ楽しさを教えてくれます。

ただし、本書はあくまで「スタートラインに立つための準備運動」です。大学受験というゴールを見据えるならば、この一冊で満足せず、必ず次のステップへと進む強い意志を持ってください。

【私が思うおすすめな人】
「授業についていけず、定期テストの点数に悩み、何から手をつけていいか分からない」――そんなあなたにこそ、この参考書は最高の最初のパートナーとなるでしょう。

 

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