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河合出版から2000年代に発行され、その薄さと「週末(土曜日)で完成させる」という鋭いコンセプトで人気を博した『土曜日に差がつく英文法』シリーズ。現在は書店で見かけることが難しくなっていますが、学校の倉庫や先輩から譲ってもらった、あるいは古書店で入手し、「これを使って勉強しても大丈夫か?」と迷っている受験生もいることでしょう。
今回は、このシリーズ全5冊の構成とレベル感を分析し、現代の入試においても通用するのか、そして今から選ぶならどの参考書と比較して使うべきかを徹底的に深掘りします!
この記事を監修した人
慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
| 書名 | 土曜日に差がつく英文法 (1)~(5) |
| 著者 | 白石よしえ、岩田純子 他(河合塾講師陣) |
| シリーズ構成 | (1)(2):英文法筋力エクササイズ(基礎~標準) (3)(4):入試実戦力エクササイズ(中堅~難関) (5):英語論理力エクササイズ(最難関・整序英作文など) |
| 対象レベル | 高校基礎 ~ 早慶・旧帝大レベルまで段階別 |
| 出版状況 | 絶版・重版未定(入手困難) |
最大の特徴は「薄さ」と「完走しやすさ」です!多くの英文法問題集が分厚く、途中で挫折しやすい中で、本シリーズは各巻が薄く設計されており、「土曜日のようなまとまった時間を使えば1冊を短期間で終えられる」という達成感を重視しています。
また、(1)〜(5)という細かいレベル分けにより、自分の学力に完全にマッチした箇所から始められる点も優れています。特に(5)の「論理力エクササイズ」は、単なる知識問題ではなく、文脈把握や整序問題など、思考力を問う良問が含まれています!
最大の弱点は「情報の古さ」と「入手難易度」です。2000年代中盤の出版であるため、近年の共通テスト(思考力・読解力重視)や、最新の私大入試の傾向(文法単独問題の減少、長文内での文法理解)には完全に対応しきれていません。また、解説も近年の「関正生先生」シリーズのような「丸暗記不要の丁寧な講義調」と比較すると、質実剛健でやや堅い印象を受けます。
現在書店で新品を購入するのは難しいため、これからあえて古本で探し回ってまで手に入れるメリットは薄いと言わざるを得ません。
シリーズごとのレベル目安は以下の通りです。
(1)(2) 英文法筋力エクササイズ
対象:英語が苦手な人、高校基礎レベル、日東駒専を目指すための土台作り
基本的な時制、助動詞、文型などを「筋トレ」のように反復し、基礎体力をつけます。
(3)(4) 入試実戦力エクササイズ
対象:日東駒専・MARCH・関関同立・地方国公立志望
入試標準レベルの頻出問題を網羅。ここを完璧にすれば、一般的な大学入試の文法問題で合格点を狙えます。
(5) 英語論理力エクササイズ
対象:早慶上理、旧帝大、医学部志望
単なる4択問題だけでなく、整序英作文や正誤問題など、論理的な思考を要する難問を扱います。
短期集中型のため、長期休みや模試前の詰め込みに適しています。
MARCH・国公立志望の高3生:夏休み前までに(1)〜(4)を完成させ、夏以降は長文読解に時間を割くのが理想です。
早慶・難関大志望の高3生:高3の1学期中に(4)まで終え、夏休みには(5)で論理力を磨きつつ、過去問演習へ移行しましょう。
書名の通り、「土曜日(あるいは日曜日)」に一気に進める使い方がおすすめです!ダラダラと毎日少しずつやるよりも、週末に「今日は仮定法と関係詞を終わらせる」と決めて、短期集中で仕上げることで、文法の全体像が見えやすくなります。
『土曜日に差がつく』シリーズが入手困難な現在、実質的な後継、もしくは代わりとなる現代のレベル別問題集と比較します。
| 比較項目 | 本書(土曜日) | 全レベル問題集 英文法 | 英文法ポラリス |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 短期集中・薄さ重視 | レベル別・段階的学習 | 頻出厳選・スタサプ連動 |
| 到達レベル | 基礎~超難関(5段階) | 基礎~難関国公立(5段階) | 日東駒専~早慶(3段階) |
| 解説の詳しさ | シンプル・堅実 | 丁寧・見開き完結 | 非常に詳しい(講義調) |
| 鮮度・入手性 | 入手困難(2000年代) | 最新(改訂版あり) | 最新トレンド反映 |
| おすすめ度 | ★★☆☆☆ (持っていれば使える) |
★★★★★ (構成が最も近い) |
★★★★☆ (解説重視なら) |
結論として、もしあなたの手元に既に『土曜日に差がつく英文法』があるなら、文法を学ぶ上で良書ですのでそのまま使い続けて問題ありません!特に(5)の論理力問題は、今の参考書にはない骨太な良問が含まれています。
しかし、「これから購入する」のであれば、旺文社の『全レベル問題集 英文法 (1)〜(5)』を強くおすすめします。構成が本書とほぼ同じ5段階で、かつ最新の入試傾向に合わせて改訂されており、解説もレイアウトも見やすくなっています。解説の深さ(なぜそうなるか)を最優先したい場合は、『関正生の英文法ポラリス』を選ぶのが現代の王道ルートです!
P.S. どの参考書を選ぶべきか、または具体的な進め方で迷っている場合は、私たち東大・早慶コーチが個別の学習計画を一緒に作成します。
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“学校の倉庫にあって先生にもらった。(4)をやったけど、薄いから1ヶ月かからず終わって、模試の文法セクションが安定した。達成感があるのがいい。”
“解説があっさりしていて、なんでその正解になるのか分からない問題があった。結局ネットで調べたり先生に聞いたりしたから、独学には向かないかも。”
このシリーズはどこで買えますか?
基本的には絶版状態のため、Amazonのマーケットプレイスやメルカリ、古書店で探す必要があります。手間を考えると、同等のレベル設定である『全レベル問題集』の購入をおすすめします。
『土曜日に差がつく英文法』は、薄さと段階的な構成が光る名著ですが、発行年が古く入手困難です。手元にある場合は、自分のレベルに合った巻を短期集中で解き切ることで実力がつきます。しかし、これから参考書を用意する場合は、同様のコンセプトを持つ最新の参考書を選ぶのを強くおすすめします!
かつて、その薄さとわかりやすさで特に医療系の学校を志望する受験生に人気を誇った本シリーズ。今ではなかなか手に入りませんが、この参考書のうわさを聞いて気になっていた方の一つの道しるべになっていれば幸いです。皆様の豊かな英語ライフと志望校合格を心から応援しています!
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