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「何からやれば…」は今日で終わり。明日から真似できる具体的な手順だけを教えます。


慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
「古文って、何から手をつければ点数が上がるの?」「単語や文法を覚えたはずなのに、全然長文が読めない…」そんな悩みを抱えていませんか?
この記事を読めば、まるでゲームの攻略ルートのように、古文の学習を何から始め、どの順番で進めれば最短で成績が上がるのか、その全手順が明確になります。もう「頑張る」という曖昧な努力は必要ありません。今日から「真似できる」具体的な行動プランを手に入れましょう。
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多くの受験生が古文でつまずく最大の原因は、学習の「順番」を間違えていることにあります。古文の学習は、家を建てるのと同じです。土台(単語・文法)がグラグラなまま、柱(読解テクニック)を立てようとしても、家(成績)は建ちません。
単語と文法という「部品」をインプットし、それらを正しく「組み立てる」練習をして初めて、長文という「完成品」を読み解けるようになります。この「部品集め → 組み立て練習 → 完成品に挑戦」という順番こそが、古文を得点源にするための絶対的なルールなのです。
今回紹介するのは、この黄金ルートを誰でも再現できるように、具体的なアクションにまで落とし込んだものです。
「自分だけじゃないんだ」と安心してください。ほとんどの人が同じ間違いをしています。
❌ 失敗例①:いきなり長文問題を解く
基礎がないまま問題集に挑み、解説を読んでもチンプンカンプン。「やっぱり古文は無理だ…」と自己肯定感が下がり、挫折する王道パターン。
❌ 失敗例②:暗記だけで満足
単語帳や文法書を眺めて「覚えたつもり」になるも、文章の中でどう使われるか分からず、読解に全く活かせない。知識が点在しているだけの状態。
❌ 失敗例③:現代語訳を読んで終わり
答え合わせで現代語訳を読み、「なるほど、そういう話か」と納得。なぜそう訳せるのか、根拠を分析しないため、初見の文章に対応できない。
✔️ やること:市販の単語帳(300語レベル)を1冊用意し、赤字のメインの意味だけを「1単語1秒」で見ていきます。
具体的なアクション:
1. 1日に100単語の範囲を決める。
2. その100単語を、1単語1秒のペースで高速で3周する。(合計たったの5分!)
3. これを毎日、単語帳1冊が終わるまで繰り返す。完璧に覚えようとせず、とにかく「見た回数」を増やすのが目的です。
目的:思考停止で古文の基礎体力をつける。まずは「この単語、知ってる!」という状態を脳内に大量に作り出します。
✔️ やること:文法の核である助動詞を、理屈だけでなく体で覚えます。
具体的なアクション:
1. 助動詞の一覧表(意味・活用・接続が載っているもの)を用意する。
2. 特に重要な「る・らる」「す・さす・しむ」「き・けり」「つ・ぬ」「たり・り」「ず」「む」などを優先的に覚える。
3. YouTubeなどで「助動詞の覚え歌」を見つけ、お風呂や通学時間に口ずさむ。「未然形接続は…」と理屈でなく、リズムで言えるようにします。
目的:文構造を瞬時に把握するスキルを養う。助動詞が分かると、文の意味が劇的にクリアになります。
✔️ やること:インプットした単語と文法の知識を「つなげる」練習です。
具体的なアクション:
1. 文法参考書の、詳しい品詞分解と解説がついている例文を使います。(1日3〜5文でOK)
2. まずは解説を見ずに、自力でノートに現代語訳を書いてみる。
3. その後、解説と照らし合わせ、「なぜその訳になるのか」を単語・文法を根拠に徹底的に分析し、赤ペンで修正する。
目的:知識を「使える」スキルに変換する。この地道な作業が、長文読解力の土台を固めます。
✔️ やること:古文特有の「主語の省略」に慣れるための最終訓練です。
具体的なアクション:
1. 短い文章が載っている問題集や、共通テストレベルの過去問の冒頭部分などを用意する。
2. 1文読むごとに「この動作の主語は誰?」と自問自答し、省略されている箇所に(帝が)のように鉛筆で主語を書き込む。
3. 登場人物の人間関係を簡単な図にメモしながら読むと、さらに分かりやすくなります。
目的:文脈を正確に追う力を身につける。主語を見失わなくなれば、物語の展開が手に取るように分かります。
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この4ステップは、全部でどれくらいの期間がかかりますか?
素晴らしい質問ですね。結論から言うと、約1〜2ヶ月で基礎固めが完了するイメージです。もちろん個人差はありますが、ステップ1と2は毎日続ければ2〜3週間で1周できます。重要なのは、ステップ3と4にじっくり時間をかけることです。この学習法は、短期間で終わらせるというより、受験勉強の最後まで続ける「正しい型」を身につけるためのものです。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。
和歌の勉強はどうすればいいですか?
和歌は、まずは今回紹介した4ステップで基本的な読解力を身につけることが最優先です。その上で、和歌特有のテクニックである「掛詞(かけことば)」や「枕詞(まくらことば)」、「序詞(じょことば)」などの修辞法を学びましょう。和歌の解説が詳しい参考書を1冊用意し、まずは代表的なものをいくつか覚えるだけで大丈夫です。和歌は、その前後の文脈に詠んだ人の気持ちや状況を理解するヒントが隠されていることが多いので、文章全体の流れを掴むことが何より大切になります。
本日は、大学受験古文をゼロから得点源にするための具体的な学習ルートを解説しました。多くの人が、いきなり長文を読んだり、ただ丸暗記したりして挫折しますが、正しい順番で学べば古文は決して難しくありません。①単語、②文法(助動詞)、③短文での翻訳練習、④主語を補う読解練習、という4ステップを忠実に実行してください。この「型」を身につければ、どんな文章にも対応できる本物の読解力が養われます。もう「何からやれば…」と悩むのは終わりです。今日から、このステップを一つずつ実行していきましょう。あなたの努力が、正しく成果に結びつくことを応援しています!