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こんにちは。スタディコーチ岐阜校スタッフのひろぽんです。
最近の若い世代の会話を耳にすると、「うざっ!」「やべぇ!」「マジ?」など、驚くほど短く、瞬時に感情を表す言葉がよく使われています。
これらの言葉は、ある意味では現代的で効率的なコミュニケーション手段とも言えるでしょう。
しかし、私はそこに少しだけ危惧も感じています。
あまりにも短い言葉に慣れてしまうと、自分の感情や考えをじっくりと言葉にする力──言語化のスキルが、育ちにくくなるのではないかと思うのです。
例えば、現代文の入試問題には小説の一節が出題されることが多くあります。
その中には、登場人物の微妙な心の動きを表す表現が数多くちりばめられています。
もし普段から「マジ?」「それな!」といった言葉だけで感情を処理していると、こうした“心の機微”を読み取る力が養われず、問題の本質がまったく頭に入ってこない、ということになりかねません。
これは決して大げさな話ではありません。
たとえば、映画やドラマを観た後に、感想を一度文章にしてみると、思った以上に言葉が出てこないことに気づくかもしれません。
「あれ、うまく言えないな」と感じたら、それが伸びしろです。
「悲しかった」だけで終わらせるのではなく、
主人公の切ない気持ちが、自分の過去の経験と重なって、胸が締めつけられるようだった
といったように、具体的に感情を言語化する習慣を少しずつ身につけてみましょう。
おすすめの方法は、小説を読むこと。
特に登場人物の気持ちが細やかに描かれた場面を、じっくりと読み込んでみてください。
私は小説を読むとき、「作家さんがどのように言葉を選んで感情を表現しているか」に注目しています。
また、普段はひらがなで読んでいる言葉が、漢字で書かれていると読み方がわからず、漢和辞典を引くこともよくあります。こうしたひと手間が、語彙力や表現力を高めてくれます。
今日は少し“おじさんの小言”のような内容になってしまいましたが……
気持ちを言葉にする力は、受験だけでなく、大学生活や社会人になってからも必要な力です。
ほんの少しで構いません。
日々の中で、自分の感情を“短い言葉”で済ませず、「なぜそう感じたのか?」を立ち止まって考えてみてください。
その積み重ねが、あなたの“言語化スキル”を確実に育ててくれます。
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