受験生を持つ親御さんへ ― 心に響く励ましの言葉
自分の受験時代を振り返って
私自身の受験生時代を思い返すと、両親からかけられた励ましの言葉が、最後まで勉強を続ける原動力になっていました。ただ、その言葉は決して優しいものばかりではなく、どちらかといえば「叱咤激励」に近いものでした。
よくある親の声かけと受験生の反応
例えば、こんなやりとりが想像できます。
- 親:「頑張ってね」 → 受験生:「もう充分頑張ってるよ」
- 親:「一緒にがんばろうね」 → 受験生:「勉強するのは俺だし」
- 親:「頑張りすぎないようにね」 → 受験生:「昨日は頑張れって言ったじゃん?」
親の立場からすると「何と声をかければいいのか」と悩むものですが、こうした言葉は時に受験生の心に響かないこともあります。
本当に大切なのは「親自身の言葉」
では、どんな言葉が受験生の心に届くのでしょうか?答えはシンプルです。「親であるあなた自身の言葉を伝えること」です。
誰かから借りてきたような言葉ではなく、あなたが本気で感じたことを素直に伝えてください。ただし、ぼやきや嘆きのような言い方はNGです。そうした態度は子どもに余計な不安を与えてしまいます。
きつい言葉でも「本気」なら伝わる
子どもは親の本気を敏感に感じ取ります。たとえ少しきつい言葉であっても、そこに「愛情」と「覚悟」があれば、必ず受け止めてくれるものです。
だからこそ、お父さん・お母さん、どうか遠慮せず、心からの思いをお子さんにぶつけてみてください。きっとその言葉は、受験生にとって大きな力になるはずです。


