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2025年04月04日 坂戸SC 北坂戸校ブログ

早稲田とMARCH、難易度の差はどれくらい? 受験生必見の徹底比較【学部・方式別】

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早稲田とMARCH、難易度の差はどれくらい? 受験生必見の徹底比較【学部・方式別】

こんにちは! 多くの高校生にとって、早稲田大学やMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)は憧れの志望校ですよね。どちらも日本の私立大学を代表する人気の難関大学グループです。

よく「早稲田はMARCHより難しい」と言われますが、実際にどのくらいの難易度の差があるのでしょうか? 「偏差値は少し違うけど、対策は同じでいいの?」「具体的に何が違うの?」 と疑問に思っている受験生も多いはず。

この記事では、そんな早稲田大学とMARCHの難易度の差について、偏差値、入試問題の質、合格ライン、併願状況など、様々な角度から徹底的に比較・解説していきます。志望校選びや学習計画の参考に、ぜひ最後まで読んでみてください!


「難しさ」って、どうやって測るの?

まず、「大学の難易度」は何で決まるのでしょうか? 一番わかりやすいのは偏差値ですが、それだけでは見えない部分もたくさんあります。

  • 偏差値: 受験者全体の中での学力的な位置を示す指標。予備校などが模試の結果を基に算出しています。
  • 入試問題の質・傾向: 大学・学部が受験生に求める能力(知識の深さ、思考力、記述力など)が反映されます。問題形式(マーク式、記述式、論述式)も重要です。
  • 合格最低点 / 得点率: 合格するために、実際にどれくらいの点数を取る必要があるかを示す具体的な指標です。
  • 倍率: 人気度を示しますが、募集人数の増減や入試方式の変更で大きく変動するため、必ずしも難易度と直結するわけではありません。
  • 併願パターン: 多くの受験生が両グループをどのように位置づけているか(例:早稲田第一志望者がMARCHを併願するなど)は、難易度認識の参考になります。

これらの要素を総合的に見ていくことで、よりリアルな難易度の差が見えてきます。


① 偏差値で見る難易度の差

まずは、一般的な指標である偏差値から見ていきましょう。(※以下は一般的な傾向であり、最新の偏差値は必ずご自身でご確認ください。)

  • 全体的な傾向: 大手予備校の偏差値データを見ると、全体的に早稲田大学がMARCHよりも一段階上のレベルに位置づけられています。
  • 看板学部: 早稲田大学の政治経済学部、法学部、商学部、国際教養学部といった看板学部は、偏差値70前後に達することも多く、MARCHの上位学部(例:中央大学法学部、明治大学政治経済学部・商学部、立教大学異文化コミュニケーション学部、青山学院大学国際政治経済学部など)と比較しても、偏差値で5.0~10.0程度の差が見られることが多いです。
  • 学部間の差:
    • 早稲田大学内でも、人間科学部やスポーツ科学部などは、他の看板学部に比べると偏差値がやや低めに出る傾向があります。
    • MARCH内でも、大学・学部によって偏差値には幅があります。一般的に中央(法)、明治(政経・商)、立教(異文化)、青学(国際政経)などが高い傾向にあり、他の学部との差も見られます。
  • 近接・逆転現象: 早稲田大学の偏差値が比較的低い学部・学科・入試方式と、MARCHの中でも特に偏差値が高い学部・学科を比較した場合、偏差値が近接したり、場合によっては逆転したりするケースも存在します。

結論 (偏差値): 偏差値上は、明確に早稲田大学がMARCHより難しいグループと言えます。しかし、志望する学部・学科によってはその差が小さくなることも認識しておく必要があります。


② 入試問題の質・傾向で見る難易度の差

偏差値以上に難易度の差が表れるのが、入試問題そのものです。科目別に見ていきましょう。

  • 英語:

    • 早稲田:
      • 語彙・長文: 圧倒的に高い語彙レベルと、抽象的・専門的なテーマの長文が出題されます。処理すべき英文量も非常に多いです。
      • 設問: 和訳、要約、自由英作文など、高度な記述力が求められる問題が多いのが特徴です(特に政経、法、国際教養など)。選択肢問題も紛らわしいものが多く、精読力が試されます。
      • 学部ごとの特色: 学部によって出題形式が大きく異なり、それぞれに特化した対策が必要です(例:商学部の膨大な読解量、文学部の多様な形式、理工系の専門的な長文など)。
    • MARCH:
      • 語彙・長文: 早稲田ほどではないものの、難易度の高い語彙や長文も出題されます。標準~やや難レベルが中心です。
      • 設問: マーク式問題が中心の大学・学部が多いですが、和訳や説明問題などの記述式問題が出題されることもあります。文法・語彙問題の比重が高い場合もあります。
    • 差のポイント: 語彙レベル、長文の難解度・専門性、記述問題の難易度と比重において、早稲田がMARCHを大きく上回ります。
  • 国語 (現代文・古文・漢文):

    • 早稲田:
      • 現代文: 文章自体の難解さに加え、設問が非常に複雑です。選択肢の吟味に時間がかかり、高度な論理的思考力が求められます。記述・論述問題が出題される学部も多いです。
      • 古文・漢文: 文法・単語の深い知識はもちろん、背景知識や文脈把握能力が問われる難問が多いです(特に法、文、教育など)。MARCHレベルの学習では太刀打ちできないレベルの問題も含まれます。
    • MARCH:
      • 現代文: 標準的なレベルが中心ですが、学部によっては難解な文章や設問が出題されることもあります。
      • 古文・漢文: 教科書レベルの基礎知識と標準的な読解力があれば対応できる問題が多いですが、一部難問が含まれることも。記述問題は少ない傾向です。
    • 差のポイント: 文章・設問の難易度、記述・論述問題の有無と難易度、古文・漢文で要求される知識と読解力のレベルで、早稲田が明確に上回ります。
  • 地歴・公民 / 数学 (選択科目):

    • 早稲田:
      • 知識: 教科書の範囲を超えるような詳細な知識や、歴史的背景・因果関係への深い理解が求められます。単なる暗記では対応できません。
      • 論述: 数十字~数百字程度の論述問題が多くの学部で出題され、思考力・構成力・表現力が問われます(特に政経、法、文、教育など)。
      • 数学: 計算量が多い問題や、高度な発想力・応用力を要する問題が出題されます。MARCHレベルよりも一段階上の演習が必要です。
    • MARCH:
      • 知識: 教科書レベルの知識が中心ですが、応用的な問題や、やや細かい知識を問う問題も出題されます。
      • 論述: 論述問題が出題されるケースは少ないか、出題されても比較的短く、基本的な内容を問うものが多いです。
      • 数学: 標準レベルからやや応用レベルの問題が中心です。
    • 差のポイント: 要求される知識の深さと細かさ、論述問題の比重と難易度、思考力・応用力の要求度で、早稲田がMARCHより高いレベルを要求します。

結論 (入試問題): どの科目においても、早稲田大学の入試問題はMARCHよりも難易度が高いと言えます。特に、単純な知識量だけでなく、それを運用する思考力、記述力、読解力といった点で、より高いレベルが要求されます。看板学部ではその差はさらに顕著になります。


③ 合格最低点 / 得点率で見る難易度の差

合格するために必要な得点レベルにも違いが見られます。

  • 早稲田: 学部や方式にもよりますが、総じて合格最低点が高く、高得点での争いになる傾向があります。特に共通テスト利用入試では、9割近い得点率が必要なケースも少なくありません。一般選抜でも、人気学部では7割以上の得点が必要になることもあり、1点のミスが合否を分ける厳しい戦いとなります。
  • MARCH: もちろん人気学部では合格最低点が高くなりますが、早稲田ほどシビアな高得点勝 負にならないケースもあります。一般的には、6割~6割後半程度の得点が合格ラインとなる学部が多い印象です。(※ただし、これも学部や年度により変動します。)
  • 注意点: 合格最低点は、その年の問題の難易度によって大きく変動します。単純な点数比較ではなく、合格に必要な得点率で見る方が、実際の難易度に近いと言えるでしょう。

結論 (合格ライン): 早稲田大学に合格するためには、MARCHよりもさらに高いレベルでの得点力と、ミスをしない正確性が求められます。


④ 併願パターンから見る難易度

受験生の併願行動からも、難易度の認識が見て取れます。

  • 早稲田第一志望層: 早稲田大学を第一志望とする受験生の多くが、MARCHの大学・学部を併願校(滑り止め、実力相応校)として受験します。これは、多くの受験生が「早稲田>MARCH」という難易度認識を持っていることの表れです。
  • MARCH第一志望層: MARCHを第一志望とする受験生が、チャレンジとして早稲田大学を受験することはありますが、早稲田を確実に合格できる併願校と位置づけるケースは稀です。
  • 近接層: MARCHの中でも上位とされる学部(中央法、明治政経など)は、早稲田の中位~下位学部と併願されるケースも多く見られます。

結論 (併願): 受験生の併願パターンからも、一般的に早稲田大学がMARCHよりも難易度が高いと認識されていることがわかります。


まとめと受験生へのアドバイス

ここまでの比較をまとめると、

  • 早稲田大学とMARCHの間には、偏差値、入試問題の難易度、合格ラインにおいて明確な差が存在します。
  • 全体として、早稲田大学の方がMARCHよりも難易度は高いと言えます。
  • ただし、学部や入試方式によって難易度は異なり、単純な序列化はできません。 早稲田の下位学部とMARCHの上位学部では、難易度が近接・逆転することもあります。

受験生の皆さんへのアドバイス:

  1. まずは自己分析と情報収集: 自分の現在の学力、得意・不得意科目を把握し、各大学・学部の偏差値、入試科目、出題傾向、合格最低点などを詳しく調べましょう。
  2. 過去問研究が最重要: 偏差値だけにとらわれず、必ず志望大学・学部の過去問を実際に解いてみてください。 要求されるレベル、問題との相性を肌で感じることが何よりも大切です。早稲田とMARCHの過去問を解き比べることで、その差が具体的に理解できるはずです。
  3. 早稲田を目指すなら: MARCHレベルの問題で安定して高得点を取れる実力を身につけた上で、さらに深い知識の習得、難解な英文・現代文の読解演習、高度な記述・論述対策を進める必要があります。
  4. MARCHを目指すなら: 早稲田よりは難易度が低いとはいえ、決して簡単な試験ではありません。油断せず、基礎・基本を徹底的に固め、標準~応用レベルの問題演習、過去問演習にしっかり取り組みましょう。
  5. 具体的な目標設定と計画: 自分の実力と目標を踏まえ、現実的かつ具体的な学習計画を立て、日々の学習を着実に進めることが合格への一番の近道です。

早稲田大学もMARCHも、それぞれに素晴らしい歴史と特色を持つ魅力的な大学です。今回解説した難易度の差をしっかりと理解した上で、自分自身が本当に行きたい大学・学部を見つけ、目標に向かって努力を続けてください。

皆さんの挑戦を心から応援しています!頑張ってください!

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