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2024年12月29日 室蘭SC 室蘭校ブログ

苦手科目の克服方法『戻り学習』が重要!?■□室蘭校ブログ■□

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勉強をしていると、「どうしてもわからない」「何度やっても理解できない」と感じる単元に出会うことがあります。そんなとき、「自分には無理かも」と感じてしまう生徒も多いのではないでしょうか。しかし、理解が難しい理由は、以前の学年で学んだ基礎的な知識が曖昧なため、次の段階の内容が難しく感じられているケースが多いのです。ここで役に立つのが「戻り学習」です。
戻り学習とは、今の学年や単元に関係する以前の内容を振り返り、基礎を確認する学習法です。例えば、高校生が中学や小学校の内容まで戻って復習することで、知識の土台を強固にし、学習をスムーズに進められるようにする方法です。

1. 戻り学習が重要な理由

戻り学習が重要な理由は、学習内容が「積み重ね」の上に成り立っているからです。特に数学や英語、理科などの教科では、基礎知識がしっかりしていないと、次のレベルの内容を理解するのが難しくなります。例えば、高校の数学で関数の問題を解こうとしても、中学で学ぶ一次方程式や二次方程式の基礎がしっかりしていなければ、高校の関数の理解はさらに難しくなります。
また、戻り学習を行うことで、勉強の土台が整い、新しい内容がスムーズに理解できるようになります。曖昧な基礎を無視して無理に進むと、わからない内容が増えていき、勉強が楽しくなくなってしまうこともあります。

2. 戻り学習のメリット

戻り学習には、多くのメリットがあります。具体的な効果をいくつかご紹介します。

苦手を根本から克服できる

戻り学習によって、自分が「わからない原因」を突き止められます。例えば、英語の文法が理解できないと感じた場合、中学の基礎文法を確認することで、どこでつまずいているかがわかり、根本的な理解が深まります。無理に先に進むのではなく原因を探りながら基礎を復習することで、苦手意識を減らし、克服することができます。

学習の「わかった!」を増やし、モチベーションが上がる

戻り学習を通じて基礎がしっかりわかると、現在の学年の内容も理解しやすくなり、「わかった!」という感覚が得られるようになります。この感覚は、勉強のモチベーションに大きな影響を与えます。以前はわからなかった内容が理解できるようになると、勉強への意欲も高まり、次の学習にも積極的に取り組めるようになります。

次の学年や新しい内容が楽になる

戻り学習で基礎を固めておくと、これから受けるテストや模試に対してスムーズに取り組めるようになります。例えば、高校の数学を学ぶ際、中学数学の基礎がしっかりしていると、新しい公式や考え方が理解しやすくなります。これにより、勉強全体がスムーズに進み、結果的に効率が上がります。

自信がつく

わからないまま放置してしまった苦手分野が解決できると、勉強に対する自信がつきます。戻り学習で一つひとつ理解を積み重ねていくことで、「自分でもできる!」という自信が芽生えます。これは、受験勉強を乗り越える上でも非常に重要です。

3. 戻り学習の方法

戻り学習は、過去の内容を振り返るだけでなく、適切な方法を取り入れることで効果が高まります。以下の手順を参考に、戻り学習を進めてみましょう。

ステップ1:どこでつまずいているかを見つける

まず、わからない単元や内容について「どこでつまずいているのか」を明確にしましょう。例えば、数式が理解できない場合、計算の基礎に問題があるのか、方程式そのものがわからないのかなど、原因を細かく掘り下げてみます。これにより、どの学年のどの内容まで戻れば良いかがわかります。

ステップ2:基礎を復習する

戻り学習で最も重要なのは、基礎をしっかりと固めることです。例えば、高校生が因数分解でつまずいた場合、まず中学で習う展開や因数分解の基本ルールを復習する必要があります。必要に応じて小学校の計算や中学の代数などに戻り、基礎をしっかりと身につけましょう。

ステップ3:実際に問題を解いて理解を深める

戻り学習を行ったあとは、関連する問題を解いて理解を定着させましょう。特に、問題を解くことで「できる」という実感が得られ、自信もつきます。苦手な単元に関連する基礎問題や練習問題を繰り返すことで、知識が確実に身につきます。

ステップ4:わからないときはアドバイスを求める

戻り学習を進めていく中で、どうしても理解できないことがあれば、先生や塾の講師に相談しましょう。戻り学習は自己判断で行うと重要な部分を見落としたり、効率が悪くなったりすることもあるので、客観的なアドバイスをもらうことが大切です。

4. 各科目の戻り学習例

戻り学習が効果的な教科はさまざまですが、特に「数学」「英語」「理科」「国語」「社会」など、基礎知識の積み重ねが重要な科目で大きな効果が期待できます。

数学の戻り学習例:小学校の算数からの積み重ね

数学は小学校からの積み重ねが非常に重要です。例えば、高校の数学で微分積分が理解できない場合、中学の一次関数や二次関数、さらにその前の計算力に問題があることが多いです。戻り学習でそれぞれの基礎に戻ることで、次のステップもスムーズに理解できるようになります。

英語の戻り学習例:基本文法の徹底復習

英語では、中学の基礎文法が理解できていないと、高校で習う複雑な構文や長文読解でつまずきやすくなります。英語の戻り学習では「be動詞」「時制」「助動詞」などの基本文法に立ち返り、文の構造をしっかり確認しておくことが重要です。さらに、英単語の基礎も含めて復習すると、高校での英文解釈やリーディングがスムーズに進められます。

理科の戻り学習例:物理や化学の基本概念を見直す

理科も中学で学ぶ基礎的な知識が、高校の学習で活かされます。例えば、高校の物理で力の概念が理解できない場合、中学の「力と運動」や「エネルギー」に戻って学ぶことが必要です。同様に、化学の反応式でつまずく場合も、中学の化学反応や元素の知識を確認することで、より深い理解が得られます。

国語の戻り学習例:読解力と語彙力の再確認

国語は、文章の読解力が求められる科目です。例えば高校生で古文や漢文を学ぶ際にも、現代文での読解力や語彙力が基
礎となります。中学や小学校で学ぶ読解方法や言葉の意味の理解があやふやな場合、高校の国語はさらに難しく感じられるでしょう。戻り学習としては、中学までに学んだ語彙や読解の基本を確認すること、簡単な文章の要約や構成の理解を再度練習することが有効です。

社会の戻り学習例:歴史や地理の基本的な流れの確認

社会は、中学までに学んだ知識が、高校での理解を助ける大切な基礎となります。たとえば、高校の世界史や日本史で細かい出来事を学ぶ際、中学で学ぶ歴史の大まかな流れや、各国の位置関係が理解できていないと、時系列や内容が複雑に感じられるでしょう。地理についても中学で学ぶ基本的な地形や気候の知識が、高校の地理で学ぶより具体的な内容を理解するために必要です。戻り学習として中学の歴史や地理の基礎を復習することで、学習が一層スムーズになります。

5. 戻り学習を成功させるためのポイント

戻り学習をより効果的に行うためのポイントも紹介します。

無理に進まないこと

理解が曖昧なまま先に進もうとすると、さらに理解が追いつかなくなり、わからない内容が増えてしまいます。勉強は「わかるまで戻る」「理解してから進む」を意識し、無理なく学習を進めましょう。

計画的に進めること

戻り学習も計画的に進めることが大切です。どこまで戻るのか、どの範囲をどのくらいの期間で復習するのかを明確にすることで、戻り学習がスムーズに進みます。

こまめに理解度を確認すること

戻り学習中には、こまめに理解度を確認しましょう。理解できた部分にはチェックを入れる、または問題を解いてみるなどして、進捗を確認することがポイントです。理解度の確認を行うことで、自信もつき、次の学習内容にも積極的に取り組むことができます。

まとめ:スタディーコーチで戻り学習を取り入れて確実な理解を!

戻り学習は、学年に関係なく、必要な内容に戻って基礎を固めることで、確実にステップアップを目指す効果的な方法です。もし「どうしても理解できない」内容があれば、無理に先へ進むのではなく、一歩下がって「戻り学習」を取り入れてみるのも効果的かもしれません。
スタディーコーチでは、学習計画のサポートもしています。経験豊富な講師陣が、戻り学習が必要な単元を一緒に見つけ、最適な復習方法を提案します。わからない単元で悩んでいる方、ぜひスタディーコーチまでお気軽にご相談ください。

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