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最近、雨の日が続いていますね。
そこで今回は、雨を詠んだ有名な和歌を1首紹介します。
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
― 寂蓮法師
『新古今和歌集』・百人一首 第87番
村雨(むらさめ)
→ 短時間に、ザーッと降る雨。
→ 「にわか雨」「通り雨」に近い言葉です。
露(つゆ)
→ 葉などについた水滴。
ひぬ
→ 「乾く」という意味の「干(ひ)る」+打消の助動詞「ず」。
つまり、
「露もまだ乾いていない」
という意味です。
まき
→ 常緑樹の一種。
雨に濡れた葉に、まだ露が残っています。
雨上がりの景色です。
濡れた木の葉に残る露。
そこに、霧が立ちのぼっています。
簡単にすると、
「にわか雨が降ったあと、まだ露が乾いていないまきの葉に、霧が立ちのぼっている。秋の夕暮れだなあ。」
という歌です。
この歌は、
「雨が降って嫌だな」
という歌ではありません。
雨上がりの、
こうした景色を重ねています。
そこから、秋の夕暮れの静かで寂しげな雰囲気を感じ取ることができます。
つまり、
これが、この和歌を読むポイントです。
古文の問題では、
「単語の意味を知っている=正解できる」
とは限りません。
例えば、
「村雨=にわか雨」
と覚えているだけでは、この歌の情景までは分かりません。
大切なのは、
単語の意味
↓
どんな景色なのか
↓
その景色からどんな気持ちが生まれているのか
と考えること。
これは、古文の読解問題でも重要な考え方です。
📖 単語を覚える
だけではなく、
👀 情景をイメージする。
そして、
💭 その情景から作者の気持ちを考える。
この3つを意識してみましょう。
雨の日が続く今だからこそ、
昔の人が見た「雨上がりの秋の夕暮れ」を想像してみるのも面白いですね。