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2026年09月15日 新宿校ブログ

雨の日に思い出したい、古文の和歌 ~新宿校ブログvol.173~

雨の日に思い出したい、古文の和歌

最近、雨の日が続いていますね。

そこで今回は、雨を詠んだ有名な和歌を1首紹介します。

今回の和歌

村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

― 寂蓮法師
『新古今和歌集』・百人一首 第87番


「村雨」って?

村雨(むらさめ)

→ 短時間に、ザーッと降る雨。
→ 「にわか雨」「通り雨」に近い言葉です。


「露もまだひぬ」とは?

露(つゆ)

→ 葉などについた水滴。

ひぬ

→ 「乾く」という意味の「干(ひ)る」+打消の助動詞「ず」。

つまり、

「露もまだ乾いていない」

という意味です。


「まきの葉」って?

まき

→ 常緑樹の一種。

雨に濡れた葉に、まだ露が残っています。


「霧立ちのぼる」

雨上がりの景色です。

濡れた木の葉に残る露。

そこに、霧が立ちのぼっています。


和歌全体の意味

簡単にすると、

「にわか雨が降ったあと、まだ露が乾いていないまきの葉に、霧が立ちのぼっている。秋の夕暮れだなあ。」

という歌です。


この和歌のポイント

この歌は、

「雨が降って嫌だな」

という歌ではありません。

雨上がりの、

  • 濡れた葉
  • 残っている露
  • 立ちのぼる霧
  • 秋の夕暮れ

こうした景色を重ねています。

そこから、秋の夕暮れの静かで寂しげな雰囲気を感じ取ることができます。

つまり、

「雨」だけを見るのではなく、情景全体を見る

これが、この和歌を読むポイントです。


受験生がこの和歌から学べること

古文の問題では、

「単語の意味を知っている=正解できる」

とは限りません。

例えば、

「村雨=にわか雨」

と覚えているだけでは、この歌の情景までは分かりません。

大切なのは、

単語の意味
↓
どんな景色なのか
↓
その景色からどんな気持ちが生まれているのか

と考えること。

これは、古文の読解問題でも重要な考え方です。


今日の古文ポイント

📖 単語を覚える

だけではなく、

👀 情景をイメージする。

そして、

💭 その情景から作者の気持ちを考える。

この3つを意識してみましょう。

雨の日が続く今だからこそ、
昔の人が見た「雨上がりの秋の夕暮れ」を想像してみるのも面白いですね。

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