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2025年07月08日 一般-勉強法

【徹底解説!】英文解釈と英語構文について

英語構文・解釈完全攻略!
「SVOC式・骨格リーディング」実践講座

✔️ このテクニックで、こんな悩みが解決します

「英単語も文法も一通り覚えたはずなのに、なぜか英語長文になると途端に読めなくなる…」
「時間をかけて読んでも、内容が頭に入ってこないし、設問にも答えられない…」

もし、あなたがこんな悩みを抱えているなら、その原因は「なんとなく訳」「フィーリング読み」にあるのかもしれません。

今回のコーチングでは、この曖昧な読み方を卒業し、どんな長文でも論理的に意味を捉えられるようになる、再現性の高い英文解釈テクニックを伝授します。明日からのあなたの「英語長文への向き合い方」が、きっと変わりますよ。

この記事を書いた人

自己紹介画像

青山学院大学経営学部3年生。
スタディコーチでスタッフとして勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

💡 なぜ「骨格」を見抜く必要があるのか?

そもそも、なぜ私たちは英語長文でつまずくのでしょうか?最大の理由は、日本語と英語の「語順」が全く違うからです。

日本語:私は / 昨日 / 公園で / その犬を / 見た。(S O V の形が多い)

英 語:I / saw / the dog / in the park / yesterday.(S V O の形)

日本語のように後ろから訳し返していると、文が長くなればなるほど、頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。そこで重要になるのが、英文を「英語の語順のまま」理解すること。そのための最強の武器が、文の骨格であるSVOC(主語・動詞・目的語・補語)を見抜く力なのです。

SVOCを捉えることは、いわば英文の「レントゲン写真」を撮るようなもの。どこが骨で、どこが肉(修飾語)なのかが一目瞭然になれば、複雑に見えた長文も、シンプルな構造の集まりに見えてきます。

⚠️ あなたは大丈夫? 英語が伸びない人の「ありがちな失敗」

多くの高校生が、無意識に非効率な読み方をしてしまっています。「自分のことかも…」と感じるものがないか、チェックしてみましょう。

  • 失敗例①:がむしゃら音読タイプ

    文の構造や意味を理解しないまま、ただ英文を声に出して読む。「とりあえず3回音読した」という作業に満足してしまい、内容は全く頭に残っていない。

  • 失敗例②:単語つなぎ訳(物語創作)タイプ

    知っている単語の意味だけを拾って、つなぎ合わせ、勝手なストーリーを作り上げてしまう。文の骨格を無視しているので、致命的な誤読につながりやすい。

  • 失敗例③:完璧な全訳職人タイプ

    一字一句、完璧で美しい日本語にしないと気が済まない。結果、読むのに時間がかかりすぎて試験では時間切れに。木を見て森を見ずの状態に陥る。

これらの失敗は、すべて「文の構造」を無視していることが原因です。

英語構文攻略!
「SVOC式・骨格リーディング」4ステップ

ここからが本題です。誰でも真似できる、具体的な4つのステップを紹介します。お手元に、ノートとペン、そして教科書や問題集の英文を1つ用意して、一緒にやってみましょう!

【ステップ1:準備運動】文をカタマリに区切る

長い文は、それだけで読む気をなくしてしまいます。まずは文を扱いやすいサイズに分解しましょう。

  1. 知らない単語に印:まず、文中の知らない単語や熟語に、軽く〇をつけます。(まだ意味は調べなくてOK!)
  2. スラッシュを入れる:前置詞(in, on, at, for…)の前や、接続詞(that, when, if, because…)、関係代名詞(who, which, that…)の前で「/」(スラッシュ)を入れ、文を意味のカタマリに区切ります。

🎯 目的: 心理的な抵抗感をなくし、文の構造を把握しやすくする準備をします。

【ステップ2:骨格探し】主語(S)と動詞(V)を見つける

次に、文の「背骨」となる主語と動詞を特定します。これが最も重要なステップです。

  • 文の「誰が・何が(S)」にあたる部分に下線を一本引きます。
  • 〜する・〜である(V)」にあたる動詞に下線を二本引きます。

🎯 目的: 文の中心メッセージ(誰が何した)を正確に掴み、解釈のズレを防ぎます。

【ステップ3:肉付けの分析】O、C、M(修飾語)を判断する

骨格がわかったら、残りのパーツがどんな役割をしているのかを分析します。

  • 動詞の目的となる「〜を・〜に」の部分はO(目的語)
  • 主語や目的語を説明する「S/O = C」の関係になる部分はC(補語)
  • 場所、時、理由など、文を飾り付けているだけの部分はM(修飾語)として( )でくくります。前置詞で始まるカタマリは、ほとんどがMです。

🎯 目的: 文の全ての要素の役割を解明し、完全な文構造を「見える化」します。

【ステップ4:構造訳の作成】骨格に沿って直訳する

最後に、ステップ3で解明した構造通りに、日本語を当てはめていきます。きれいな日本語にする必要は全くありません。

例: I / found / him / a very interesting person / in the library.

構造訳: 私は(S) / 見つけた(V) / 彼を(O) / とても面白い人だと(C) / 図書館で(M)。

NG例: 私は図書館で面白い人を見つけた。(himが訳から抜けて、意味が変わってしまう)

🎯 目的: 自分の感覚に頼る「フィーリング訳」を強制的にやめ、構造に基づいた論理的な解釈のクセをつけます。

🚀 追加アドバイスとQ&A

最初は「短い文」で練習する:いきなり長い文で挑戦すると挫折します。まずは教科書の基本例文など、確実にSVOCが振れる短い文で練習を重ね、自信をつけましょう。

自分だけの「解剖ノート」を作る:ノートの左ページに英文、右ページにSVOCを振って構造訳を書く、という形式で自分だけの「英文解剖ノート」を作成しましょう。自分の苦手なパターンが見えてきて、最高の参考書になります。

慣れてきたら「頭の中」でやってみる:毎文SVOCを振るのは大変です。このトレーニングの最終目標は「SVOCを意識しながら、頭の中で英語の語順のまま読める」ようになること。慣れてきたら、複雑な文以外は、頭の中でSVOCを意識して読む練習に切り替えていきましょう。

Q.

SVOCを振るのに時間がかかって、逆に読むのが遅くなりませんか?


A.

はい、その通りです。最初は間違いなく時間がかかります。しかし、これは必要な「投資」だと考えてください。自転車に乗れるようになるまで、何度も転びながら練習するのと同じです。このトレーニングは、速く読む技術ではなく、正確に読むための「思考回路」を作るトレーニングです。この回路が完成すれば、意識しなくても自然と文の骨格が見えるようになり、結果的に、速く、かつ正確に読めるようになります。

Q.

長文のすべての文に、この作業をする必要がありますか?


A.

いいえ、最終的にはその必要はありません。目的は、あくまで「フィーリング読み」のクセを矯正することです。学習の初期段階では、できるだけ多くの文で実践してほしいですが、慣れてきたら「この文、なんだか構造が複雑だな」「主語がどこまでか分からないな」と感じた文だけで実践すればOKです。SVOC式リーディングは、困ったときにいつでも立ち返れる「基本の型」として、身につけておきましょう。

まとめ

今回お伝えした「SVOC式・骨格リーディング」は、単なる文法のお勉強ではありません。それは、英語を英語の語順のまま理解するための「思考のOS」をインストールする作業です。最初は面倒で時間がかかりますが、この地道なトレーニングが、あなたの英語力を飛躍的に向上させる土台となります。なんとなく単語を追うだけの読み方から卒業し、文の構造から論理的に意味を導き出す快感を、ぜひ味わってください。

明日から、まずは1日1文で構いません。ノートを開いて、英文を「解剖」することから始めてみましょう。その一歩が、あなたの英語長文に対する苦手意識を、大きな自信に変えるはずです。

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