目次
「なぜ ‘suggest to do’ はダメなんだろう…?」
「動詞の後ろが to do か doing か、いつも迷う…」
「語法問題をひたすら丸暗記しているけど、すぐ忘れてしまう…」
こんな悩みを抱えていませんか?多くの高校生が、英語の語法学習を「つらい暗記作業」だと感じています。しかし、ご安心ください。その悩みは、あなたの能力の問題ではなく、学習の「手順」が少しだけ間違っているだけなのです。
この記事では、気合と根性の丸暗記から完全に卒業し、理屈で納得して「忘れられない知識」に変えるための、4つの具体的なステップをコーチングします。読み終える頃には、「これなら自分にもできる!」と確信し、明日からの語法学習が楽しみに変わっているはずです。

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり。
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!
結論から言うと、丸暗記には「応用が利かない」「すぐに忘れる」という2つの致命的な欠点があるからです。
例えば、’suggest’ の後に ‘to do’ が来ない理由をただ暗記するだけでは、少し形を変えられただけで対応できません。しかし、「’suggest’ は『〜したらどう?』と選択肢を提示するだけ。相手に『〜しろ』と行動を強制するニュアンスがないから、未来志向の ‘to do’ とは相性が悪いんだ」という理屈(=動詞のコアイメージ)で理解すれば、もう迷うことはありません。
このように、一つ一つの語法の裏にある「なぜ?」を理解することは、膨大な暗記量を劇的に減らし、初見の問題にも対応できる「本当の実力」を養うための、最も確実な近道なのです。
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本題に入る前に、多くの高校生が陥りがちな「ありがちな間違い」を3つ見てみましょう。「あ、自分のことかも…」と感じても、大丈夫。今日から変わればいいのです。
語法問題集を1ページ目から開き、ひたすら赤シートで隠して暗記しようとするパターン。量が多すぎて脳がパンクし、結局最初の数ページを完璧にできないまま挫折してしまいます。
間違えた問題の解説を読んで「なるほど!」と分かった気になり、次の問題へ進んでしまうパターン。アウトプットが不足しているため、テスト本番で「あれ、どっちだっけ?」と迷い、同じミスを繰り返します。
定期テスト前に一気に詰め込んで完璧にしたつもりでも、1ヶ月後の模試ではすっかり忘れているパターン。「忘れた頃に復習」では、脳はそれを重要な情報だと認識してくれません。
お待たせしました!ここからが本題です。この4つのステップを順番に真似するだけで、あなたの語法学習は劇的に変わります。
間違えた問題は、知識を深めるチャンスです。すぐに答えを覚えようとせず、まずは「なぜその形になるのか」という理由を徹底的に探しましょう。
✔️ 具体的なアクション
問題集の解説をじっくり読み、動詞のコアイメージ(中心的な意味)や文法の理屈を説明している部分を探します。例えば、`stop to smoke`(タバコを吸うために立ち止まる)と `stop smoking`(禁煙する)の違いは、「to do=未来のこと」「doing=過去・現在のこと」というイメージで捉えると、一瞬で理解できます。
💡 もし解説が不十分なら、「(動詞名) コアイメージ」や「(動詞名) 語法 なぜ」と検索してみましょう。有益な情報が見つかります。
「なるほど!」と納得しただけでは、まだ知識はあなたのものになっていません。理解した内容を、自分だけの言葉で要約することで、記憶に深く刻み込みます。
✔️ 具体的なアクション
ステップ1で理解した「なぜ?」の理由を、問題の余白やノートに「5秒で思い出せるキーワード」でメモします。これが後で最強の復習ツールになります。
例:`suggest that S (should) do` → 「提案するだけ(やるかは相手次第)だから to do じゃない!」のように、自分が一番しっくりくる言葉で書くのがポイントです。
理屈で理解したら、最後は体で覚えます。正しい語法の形を、目だけでなく、口と耳を使って「音のリズム」で体に染み込ませましょう。
✔️ 具体的なアクション
正しい語法の英文を、1文につき最低5回、スラスラ言えるまで音読します。この時、動詞とその後ろの形(例:I suggested that he (should) go at once.)をセットで意識して、少し感情を込めて発音するのがコツです。目で見るだけの学習より、記憶への定着率が何倍にもなります。
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せっかく覚えた知識を無駄にしないために、脳の仕組みに合ったタイミングで復習を行い、長期記憶へと定着させます。
✔️ 具体的なアクション
「一気に長時間」ではなく「短時間を分散」させるのが鉄則です。このサイクルを回すことで、脳は「この情報は重要だ」と判断し、忘れにくくなります。
① 寝る前に5分
今日やった問題の「自分の言葉メモ」と英文をサッと見返す。
② 翌日の朝に5分
前日見返した範囲をもう一度だけ見る。
③ 1週間後に10分
その週に学習した範囲全体を総復習する。
1. 「コアイメージ図鑑」を作る: ノートに動詞のコアイメージを簡単なイラストで描いてみましょう。例えば ‘admit’ なら、人が何かを認めている(心の中にしぶしぶ入れる)ような絵を描くと、’doing’(過去の行為)と結びつきやすくなります。
2. スキマ時間で「脳内再生」: 通学中の電車の中などで、ステップ3で音読した英文を頭の中で再生(リピーティング)してみましょう。音声がなくてもできる、効果的なアウトプットトレーニングです。
3. たまに「語源」を調べてみる: 例えば ‘decide to do’ の ‘cide’ は「切る」という意味。「他の選択肢を切り捨てて、これからやる事を決める」と考えると、未来志向の ‘to do’ と繋がります。全ての単語でやる必要はありませんが、知識の面白いフックになります。
語法問題集は、どの参考書を使えばいいですか?
結論として、学校で使っているものや、書店で人気のある定番の参考書(Next Stage, Vintage, Scrambleなど)で全く問題ありません。大切なのは「どの本か」よりも「どう使うか」です。まずは今持っている1冊に絞り、今回の4ステップで完璧にすることを目標にしてください。1冊をやり込むことで、どの問題集にも対応できる本質的な力が身につきます。
覚えることが多すぎて、やっぱりやる気が出ません…
その気持ち、とてもよく分かります。最初から全てを完璧にしようとしないでください。まずは「今日は動名詞と不定詞の使い分けトップ5だけ、この方法でやってみよう」というように、小さな目標を立ててみましょう。たった1つでも「理屈で分かった!」という経験は、大きな自信になります。その小さな成功体験が、次の学習への最高のモチベーションになりますよ。
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本日は、英語の語法を「丸暗記」から「理屈で覚える」ための4つの具体的なステップを学びました。ポイントは、①間違えたら「なぜ?」の理由を納得いくまで探り、②それを「自分の言葉」でメモに残し、③「音読」で体に染み込ませ、④最後に「分散復習」で長期記憶に定着させること。このサイクルを回せば、語法はもう苦しい暗記科目ではありません。一つ一つのルールに納得しながら、着実に知識を積み上げていくことができます。今日から早速、まずは1問でもいいのでこの方法を試してみてください。その小さな一歩が、あなたの英語力を大きく変えるきっかけになります。