目次
はじめまして!スタディコーチの堀井と申します。
私は某個別指導塾で国語の指導を担当しているのですが、
「国語ってそもそも勉強法わからない!」
「なんとなく苦手なのは分かっているけど、対策を後回しにしてしまう…」
こういった話をよく聞きます。
そこで、今回から4回に分けて国語の勉強法を紹介したいと思います!
第一回は「国語全般の勉強法について」です!
国語について具体的な勉強法を説明をする前に、まず入試における国語の重要性について考えてみましょう。(もちろん入試とかに限らず文章を読む力をつけたり文学作品を鑑賞する素養を学ぶという点で国語は大事だと思うのですが、今回はそういった内容は割愛させていただきます!)
以下は2014年の東大文系入試における、合格者平均と不合格者平均の比較です。(少しデータが古くてすみません…)
(出典) https://service.zkai.co.jp/high/saigen/14bscore.pdf より作成
ここで見てほしいのは、合格者と不合格者の点数差です。
一番離れている数学が、満点80点で点数差が16.9点なのに対し、国語は120点満点にもかかわらず点数差は10.4点しかありません。(地歴もあまり差が出ていませんが)
つまり、国語は合格者と不合格者の差があまりつかない(=差をつけにくい)科目であると言え、このことは東大入試に限らず一般的に通用すると言われています。
よって、一見矛盾しているようですが、国語に苦手意識を感じている方が受験勉強をする上でまず大事なことは
「国語に時間を使いすぎないよう意識すること」
であると言えます。
国語が苦手で一刻も早く対策をしたい!という方もいるかもしれませんが、まずは自分の受験校の科目や配点を確認した上で、他に伸ばすべき教科(=勉強時間に対する費用対効果が高い教科)がないかを考え、そちらに多く時間を割けるようなスケジュール組みを心がけましょう!
そして、その上で国語の勉強のために使える時間に何をすればいいのか?という部分についてこれから説明していきます。
一口に国語と言っても、「現代文」「古文」「漢文」の3つに分けられるため、まずは過去の模試の成績から自分がどの部分が苦手なのかしっかり把握した上で、苦手な部分を重点的に対策することが必要です!
その上で、どれも大体同じくらいで、どこから対策したら良いか分からない!という方は、大まかに以下の順番で優先順位をつけていくと良いのではないかと思います!
①漢文
②古文
③現代文
以下、それぞれ説明していきます。
もしかすると、漢文に苦手意識を抱いている人も多いかもしれません。「一番あとまわしにしてた…」という方もいるでしょう。
しかし、個人的にダントツでおすすめなのがまず漢文を固めることです。というのも、
・暗記すれば解ける問題が多い!(とりあえず句形を覚えればそれなりに対応できる)
・しかも暗記量は少ない!(必要な句形の量はそんなに多くない)
・解釈も古文ほど難しくない!(省略を補うことなどがそこまで多くない)
・しかも配点は古文と同じで、大体入試の点数の4分の1を占める事が多い!
こんな特徴があり、総じてコスパがめちゃくちゃいいからです!
そして、これを裏返すと、漢文の勉強を怠っているとライバルに簡単に差をつけられてしまうということも意味しています!
おそらく漢文に苦手意識を抱いている人の多くは、授業や課題で取り扱われる回数が少ないことから、そもそも漢文に触れる機会があまりなく、漢文の全体像がブラックボックス化していることが原因なのではないでしょうか。
実は正しい勉強法で取り組めば案外大したことないので(と言うとなんか漢文界の偉い人に怒られそうですが)、ぜひ取り組んでみましょう!
漢文の詳しい勉強法に関しては、当コラムの第二回にてお伝えします!
次に取り組むべきなのが古文です!
古文も漢文と同じく暗記ベースで解ける問題が多いのですが、
・まず文法事項を完璧にする必要がある
・必要な古文単語、慣用句の量がやや多い
・省略の多い文章も多く、文章を補う力が必要になる
・いわゆる背景知識的な部分も一部抑える必要がある
こういった理由から、やや漢文より難しくなっています。
ただ、どちらにせよ基礎ができていないことには読解のしようもないので、まずは「文法」「古文単語」を最優先で抑えることを徹底しましょう!(スケジュール感としては、遅くとも3年夏までにこの2つは固めたいところです)
古文に関しては、当コラムの第三回で詳しく説明します!
やはり一番優先順位が低い分野は現代文あるといえます。
特徴としては、
・暗記事項が点数に直結しにくい
・決まった勉強法、読解方法がない
・めちゃくちゃ得意な人とあまり得意でない人で、そこまで差がつかない
こういった点が挙げられます。
このことから、特に現代文は「得意にする」というより「最低限の点数は確保できるようにする」という姿勢で取り組んだほうが、全体の点数アップに繋がるかも知れません。
ただ、現代文に関して「センスがすべて」といった考え方を聞いたことがあるかも知れません。個人的には、この考えは違うのではないかな、と思っています。
たしかに読解センスがあって現代文が得意だという人がいることは事実です。しかし、実は正しい読み方さえできれば、先述した「最低限の点数の確保」は可能です。
具体的にどういった読み方をすればいいのかなどは、当コラムの第四回で紹介していく予定です!
今回は国語の全体的な勉強法について説明させていただきました!
次回以降、各分野の勉強法やおすすめの参考書を紹介していこうと思うので、お楽しみに!
【関連記事】
【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その2(漢文の勉強法)
【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その3(古文の勉強法)
【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その4(現代文の勉強法)
またスタディコーチ(studycoach)の公式LINEアカウントでは、受験や勉強にお得な情報を発信中です! 各種イベント・お得なキャンペーンのお知らせを受け取ることもできるので、ぜひ友達登録よろしくお願いします!