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2020年06月08日 勉強ブログ-勉強法

【現役東大生が解説!】国語の勉強方法とは、現代文・古文・漢文のコツを紹介

【大学受験】国語の勉強法は「優先順位」が9割!偏差値を伸ばす戦略を東大生が徹底解説

こんにちは!スタディコーチの堀井です。私は某個別指導塾で国語の指導を担当しています。

「国語って、そもそも何から勉強すればいいかわからない…」
「なんとなく苦手だけど、対策を後回しにしてしまう…」

難関大学を目指す高校2年生のあなたも、こんな悩みを抱えていませんか?
国語の勉強というと、とりあえず漢字や単語を始めてみたものの、なかなか成績に結びつかず、結局後回しにしてしまう…というのは、多くの受験生が陥る「よくある失敗例」です。

そこで今回は、大学受験における国語の勉強法について、全体像から具体的な手順まで、戦略的な視点で解説します!この記事を読めば、もう国語の勉強で迷うことはありません。

 

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受験における国語の「本当の」位置づけ

具体的な勉強法に入る前に、まず入試における国語の重要性について考えてみましょう。

以下は、少し古いデータですが、2014年の東大文系入試における合格者平均点と不合格者平均点の比較です。

東大文系入試の合格者・不合格者平均点の比較グラフ

(出典) https://service.zkai.co.jp/high/saigen/14bscore.pdf より作成

ここで注目してほしいのは、合格者と不合格者の点数差です。数学が80点満点で16.9点もの差がついているのに対し、国語は120点満点でありながら、点数差はわずか10.4点です。

これはつまり、「国語は合格者と不合格者の差がつきにくい科目である」ということを示しています。この傾向は東大に限らず、多くの大学受験で共通して見られます。

だからこそ、国語が苦手な受験生がまず意識すべきなのは、意外にも「国語に時間を使いすぎない」という戦略的な視点なのです。

もちろん、国語の勉強をしなくていい訳ではありません。限られた時間の中で、最も効率的に点数を伸ばすための「正しい優先順位」で学習を進めることが、大学受験を制する鍵となります。

【最重要】国語の勉強は「漢文→古文→現代文」の優先順位で!

「国語」と一言で言っても、「現代文」「古文」「漢文」の3つの分野があります。もし、模試の成績などで特定の分野が極端に苦手だとわかっているなら、そこから対策するのが一番です。

しかし、「どれも同じくらい苦手で、どこから手をつければいいかわからない…」という方は、以下の優先順位で勉強を進めることを強くおすすめします。

【国語の勉強 鉄則の優先順位】
① 漢文 → ② 古文 → ③ 現代文

なぜこの順番なのでしょうか?それぞれの分野の特性と具体的な勉強法を解説していきます。

【最優先】驚くほどコスパが良い!漢文の勉強法

「え、漢文から?」と驚いた人もいるかもしれません。「一番後回しにしてた…」という声も聞こえてきそうです。しかし、国語の点数を最も効率的に安定させる鍵は、間違いなく漢文にあります。

なぜなら、漢文は圧倒的に「コスパ」が良い分野だからです。

暗記すれば解ける問題が多い!
(特に「句形」を覚えれば、ほとんどの問題に対応できます)
暗記量が少ない!
(覚えるべき必須句形や単語の量は、古文や他科目に比べて非常に少ないです)
解釈がシンプル!
(古文のように、複雑な主語の省略や背景知識を問われることが少ないです)
配点が高い!
(多くの大学で古文と同じ配点、つまり国語全体の1/4〜1/3を占めます)

これを裏返せば、漢文の勉強を怠っていると、ライバルに簡単に差をつけられてしまうということです。逆に言えば、少し勉強するだけで一気に得点源に変わる、まさに「おいしい」分野なのです。

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なぜ漢文は「暗記」だけで得意になれるのか?

漢文が暗記中心で攻略できるのには、明確な理由があります。少し英語と比較しながら見ていきましょう。

実は、基本的な漢文の構造は英語のSVO(主語・述語・目的語)と非常によく似ています。しかし、英語に “don’t” を使った否定文や “What” を使った疑問文のように、基本的なSVO構造から外れた「例外的な構文」があるように、漢文にも例外ルールが存在します。それこそが「句形」なのです。

大学受験の問題作成者は、受験生の学力差がはっきり出るような問題を作りたいと考えます。そのとき、基本的なSVO構造の文よりも、勉強しているかどうかで差がつく「例外」、つまり「句形」の知識を問う問題を出題する方が、差をつけやすいのです。

だからこそ、入試で出題される問題の大部分は、実質的に句形を知っているかを問う問題になります。「漢文は句形を覚えれば合格点が取れる」というのは、この明確なロジックに基づいています。

漢文を得意にするための具体的な2ステップ

では、具体的に何をすればいいのか。漢文の勉強は、以下の2ステップで完成します。

1

漢文句形・重要語句の暗記

まずは、参考書を1冊決めて、そこに載っている句形と重要語句を徹底的に暗記します。これが漢文の土台であり、全体の9割を占めると言っても過言ではありません。「なぜこの句形が重要なのか?」を理解した今なら、モチベーションも高く取り組めるはずです。

2

問題演習で知識をアウトプットする

句形を覚えたら、いよいよ問題演習です。ここで重要なのは、漢文の問題は「センス」を問うものではなく、「覚えた句形(知識)を正しく使えるか」を試すものであると意識することです。

例えば、2018年の東大入試で出題された「~をわかりやすく説明せよ」という一見すると読解力が問われそうな問題も、実は「反語」の句形を知っているかどうかで全てが決まる問題でした。句形を知らなければ0点、知っていれば満点が取れる。これが漢文の世界です。

問題演習を通じて、覚えた知識の使い方を身体に染み込ませていきましょう。

【学習コーチからのワンポイント】

漢文の句形を覚える際は、例文の「音読」をぜひ取り入れてください。黙読するだけでなく、声に出して訓読文と書き下し文を読むことで、リズムや構造が身体に染み付き、記憶の定着率が格段に上がります。1日10分でも良いので、継続することが大切です。

② まずは基礎固め!古文の勉強法

漢文で得点感覚を掴んだら、次に取り組むべきは古文です。古文も漢文と同様に暗記がベースとなりますが、漢文よりも覚えるべき量が多く、少し時間がかかります。

古文攻略のポイントは以下の通りです。

・まず「古文単語」と「古典文法」を完璧にする必要がある
・主語の省略が多く、文脈を補いながら読む力が必要になる
・和歌や敬語など、背景知識も一部必要になる

やることが多く見えますが、何よりも優先すべきは「古文単語」と「古典文法」の徹底的な暗記です。この2つの土台がなければ、読解演習に進んでも全く歯が立ちません。高校2年生のうち、遅くとも3年生の夏までにはこの2つを完璧に固めることを目標にスケジュールを組みましょう。

③ 点数を「守る」現代文の勉強法

国語の勉強における優先順位の最後は、現代文です。

現代文は、

・漢字や語彙以外の暗記事項が点数に直結しにくい
・冒頭のデータ通り、得意な人と苦手な人で差がつきにくい

といった特徴があります。そのため、現代文は「得意にして大量リードを奪う」というよりは、「論理的な解き方を身につけて、失点を防ぎ、最低限の点数を確保する」という姿勢で取り組むのが最も費用対効果の高い戦略です。

「現代文はセンスが全て」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。設問の意図を正確に読み取り、本文の根拠に基づいて解答を導き出す「論理的な解き方」は、トレーニングによって誰でも習得可能です。

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よくある質問(Q&A)

Q.

漢文の勉強は、具体的にいつから始めるのがおすすめですか?

A.

理想は、難関大学を目指す高校2年生の今のうちです。漢文は短期間で成果が出やすいので、他の受験生がまだ手をつけていない時期に固めておくと、大きなアドバンテージになります。部活などで忙しくても、1日30分程度から始められるので、ぜひ今日から取り組んでみてください。

Q.

現代文の勉強を後回しにするのが少し不安です。大丈夫でしょうか?

A.

その気持ちはよくわかります。しかし、大学受験は総合点での勝負です。限られた時間の中で最も点数を伸ばすためには、伸びしろが大きい漢文や古文の基礎固めを優先するのが得策です。漢文・古文の土台が固まれば、長文を読む集中力や体力も自然と養われるため、それが現代文の読解にも良い影響を与えます。焦らず、正しい優先順位で学習を進めましょう。

さいごに

今回は、大学受験に向けた国語の全体的な勉強法と、その戦略的な優先順位について解説しました。

国語の勉強は、まず「漢文」から手をつける。

この鉄則を守るだけで、あなたの国語の成績は驚くほど安定し、他の科目に使える時間も生まれます。ぜひ、今日の記事を参考にして、国語を得意科目に変えていってください!応援しています!

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